○墨田区特別養護老人ホーム入所指針
平成15年3月28日
14墨福高高第783号
(入所対象者)
第1条 特別養護老人ホームの入所対象となる者は、原則要介護度3以上の認定を受けた者のうち、常時介護を必要とし、かつ、在宅での介護を受けることが困難な者とする。ただし、要介護度2以下の認定を受けた者のうち、次のいずれかに該当する者は入所対象とすることができる。
(1) 認知症であることにより、日常生活に支障を来すような症状、行動及び意思疎通の困難さが頻繁に見られ、在宅生活が困難な状態であること。
(2) 知的障害、精神障害等を伴い、日常生活に支障を来すような症状、行動、意思疎通の困難さ等が頻繁に見られ、在宅生活が困難な状態であること。
(3) 心身の安全・安心の確保が困難な状態であること。
(4) 単身世帯であること、同居家族が高齢又は病弱であること等により家族等による支援を期待することができず、かつ、地域での介護サービスや生活支援の供給が十分に認められないことにより在宅生活が困難な状態であること。
(判定基準)
第2条 入所判定は、別表1及び2に定める特別養護老人ホーム入所判定基準に基づき、次に定めるところによる。
(1) 1次判定 本人状況及び生活状況並びに介護状況の合計点数を60点満点で評価する。
(2) 2次判定 入所の可能性を考慮して入所検討委員会において再評価を行い、合計点数の高い順にAグループ、Bグループ及びCグループに分けて入所選考者名簿に登載する。
(その他)
第3条 区長は、この指針が区と民間事業者とが協議し、双方合意の上で作成したものであることを考慮し、その運用に当たっては、民間事業者への協力を求めるものとする。
(補則)
第4条 この指針の運用に関し、必要な事項は、区長が別に定める。
付則
この指針は、平成15年4月1日から適用する。
付則
この指針は、平成30年12月1日から適用する。
別表1
入所申込者の判定基準
判定基準 | 点数配分(60点満点) | |
1 | 1次判定 本人状況及び生活状況 | 47点 |
2 | 1次判定 介護状況 | 13点 |
3 | 2次判定 | 本人状況・生活状況・介護状況を再評価する |
※ 評価内容は申込時のものとし、変更があった場合は現況について届出をしてもらう。
※ 各項目の点数配点については別表2を参照
1 本人状況及び生活状況
本人状況は、「要介護度」、「認知・精神症状」及び「日常生活動作に関する介助の必要性」から判断する。生活状況は、「区内居住歴」、「生活状況」及び「住環境」から判断する。要介護度は、介護保険制度上、本人の状態を把握するのに最も客観的な基準である。認知・精神症状及び日常生活動作に関する介助の必要性は、介護支援専門員意見書等を加味して評価する。
本人状況及び生活状況は、介護サービスの利用に当たっての基本的事項であるため、点数配分を47点満点とする。
2 介護状況
主・従介護者の有無及び状況から、在宅介護の困難性を13点満点で評価する。
別表2
本人状況及び生活状況 (最高47点) | 要介護度 | 要介護5 | 30 | 住所要件(減点) | 介護保険の保険者が墨田区以外 | -30 | |||
要介護4 | 25 | ただし、家族が墨田区民の場合 | -20 | ||||||
要介護3 | 15 | 特養入所中 | -30 | ||||||
要介護2 | 2 | ||||||||
要介護1 | 1 | ||||||||
区内居住歴 | 区民となってから2年以上 | 1 | |||||||
2年未満 | 0 | ||||||||
生活状況 | 在宅時独居 | 1 | 在宅時同居 | 0 | |||||
申込時点の生活状況 | 在宅 | 2 | 別住所の家族等が引き取る、又は泊まり込む | 1 | |||||
入院・入所中 | 1 | 退院・退所必須 | 1 | ||||||
その他の生活状況 | 1 | ||||||||
住環境 (一番点数が高い項目で採点する) (最高5点) | 入院・入所中だが、戻る家がない。 | 5 | |||||||
自宅からの立ち退きを求められている。 | 4 | ||||||||
本人の身体的・精神的理由により、自宅での生活は不可能である。 | 5 | ||||||||
住宅に問題があり、本人の生活又は介護が困難である。 | 3 | ||||||||
入所希望者本人について (最高7点) (「認知・精神症状による支援の必要程度」及び「日常生活動作に関する介助の必要性」は、一番点数が高いものを選択する。) | 認知・精神症状 | □ひとりで外に出たがる。 □暴力 □破壊行動 は各1点、その他は0点 | |||||||
認知・精神症状による支援の必要程度 | 常時目が離せない。 | 5 | |||||||
毎日複数回の指示・確認が必要 | 4 | ||||||||
1日1回以下程度の指示・確認が必要 | 3 | ||||||||
通院や手続に支援必要だが、日常生活上の意思能力低下なし | 1 | ||||||||
支援必要なし | 0 | ||||||||
日常生活動作に関する介助の必要性 | 日常生活動作に全面的な介助が必要 | 5 | |||||||
寝起き・移動・排泄・食事のいずれかに全面的な介助が必要 | 4 | ||||||||
寝起き・移動・排泄・食事のいずれかに部分的な介助が必要 | 3 | ||||||||
寝起き・移動・排泄・食事は、見守りの下であれば自力で行うことができる。 | 2 | ||||||||
起居動作見守り不要 | 0 | ||||||||
経管栄養など、毎日継続して医療処置や医療的観察が必要 | 1 | ||||||||
介護状況 (最高13点) | 主な介護者について (一番点数が高い項目で採点する) (最高5点) | 介護サービス事業者など第三者のみ | 5 | ||||||
別居である | ほぼ毎日 | 1 | 週半分程度 | 1 | |||||
週1~2回 | 2 | 週1回未満 | 2 | ||||||
病気や障害 | 要介護認定・各種手帳・難病あり | 4 | なし | 0 | |||||
定期的な通院あり、通院をしたくてもできない | 3 | なし | 0 | ||||||
介護疲れ | 強い、影響あり | 4 | ある程度 | 3 | 感じない | 1 | |||
複数介護 | 未就学児、看病、障害、要介護・要支援の方の世話 | 4 | その他 | 1 | |||||
仕事あり | 週35時間以上、夜間勤務、不規則勤務あり | 4 | |||||||
週20~34時間 | 3 | 週20時間未満 | 2 | ||||||
年齢 | 75歳以上又は未成年 | 3 | 65~74歳 | 2 | |||||
その他の主介護者の事情 | 0~5 | ||||||||
介護への支障 (一番点数が高い項目で採点する) (最高5点) | 介護者は、介護サービス事業者など第三者のみ | 5 | |||||||
介護できない、又は医師や他家族に止められている。 | 5 | ||||||||
過重な負担あり | 4 | ある程度可能 | 3 | ||||||
支障なし | 0 | ||||||||
介護の悩みを共有できる家族等 (一番点数が高い項目で採点する) (最高3点) | いない | 3 | 実際の協力はほとんどなし | 3 | |||||
平均して週半分程度の協力あり | 1 | 日常的に手伝いあり | 0 | ||||||
手伝う支障・負担がある。 | 2 | ||||||||
介護の悩みを共有できる家族等に関するその他の事情 | 0~3 |
60点満点 Aグループ 46点以上
Bグループ 30~45点
Cグループ 29点以下