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花かんざし 工房hanakitan 〜花簪師(はなかんし) 宮あき子さん〜

更新日:2019年8月2日

取材日:2019年7月29日

担当者:観光課 中武

工房hanakitan

 墨田区伝統工芸保存会会員で、工房hanakitanを経営されている花簪師(はなかんし) 宮あき子さんにお話を伺いました。


花簪師 宮あき子さん

Q:伝統工芸つまみ細工の技法で舞台・花街・祝い事を中心に花かんざしを制作されているということですが、つまみ細工について簡単に説明していただけますか?

A:つまみ細工は正方形の小さな裂(きれ)を折りたたんで糊づけし台紙の上で花や蝶などを形作る伝統工芸です。
 江戸時代中頃につまみ細工の技法は京から東に伝わり、江戸で専門の職人によってつまみかんざしが作られ始めました。江戸では、つまみかんざしは武家だけではなく町娘たちの間で大流行しました。
 また、つまみかんざしは地方から江戸に訪れる人々の華やかで洒落た『お江戸を象徴する土産』としても重宝され、参勤交代で江戸に来た地方の大名もお土産に買って行ったとも伝えられています。
 明治時代には、婦女子の教育や手工芸の奨励という点からピックアップされました。「摘み細工指南」という本が出版されたくらいです。


明治時代に出版された摘み細工の本

Q:花簪師になろうと決めたきっかけは何ですか?

A:祖母がつまみ細工を教えていたのが最初にかんざし作りを始めたきっかけです。
 中学生の時に京都の花かんざしを見て感動し、一層かんざし作りが好きになりました。
 好きなことを続けていたらいつの間にか職業になっていました。


宮さんが作った花かんざし(1)

Q:花かんざしの職人と呼ばれる方は全国にどれくらいいるのですか?

A:私の知る範囲ですが、専業でやられている方は全国で10名くらいだと思います。


宮さんが作った花かんざし(2)

Q:伝統工芸の職人さんで女性の方は珍しいと思いますが、仕事をする上で、やり易さややり難さみたいなものはありますか?

A:やり難さはありません。むしろ、女性が身に着けるものを作るので、女性の方が有利なのではないかと感じています。


宮さんが作った花かんざし(3)

Q:どれくらいの期間修業したのですか?

A:子供の頃から祖母に習ってはいたのですが、職人に師事したのは高校からの6年間、その後の下請けとしての6年間を通して師からは技術だけではなく職人としての心構え等様々な事を勉強させていただきました。


宮さんが作った花かんざし(4)

Q:墨田区に工房を開いた理由は?

A:直接的にはつまみかんざしの主な生産地であることや商売関係の方が多く近くにいらっしゃることですが、モノを作る人が多い環境に自分を置きたかったこともあります。


宮さんが作った花かんざし(5)

Q:仕事をする上で、特に大事にしていることは何ですか?

A:毎日欠かさず鍛練することです。一生修行です。


宮さんが制作した花かんざし(6)

Q:インスタグラムのフォロワー数が4,500人を超えていますが、フォロワーを増やすために特に力を入れていることは何ですか?

A:特にありません。生徒さんの口コミで段々広がっていったのだと思います。更新頻度を上げて毎日とかアップできれば、もっと増えるとは思うのですが、そこまではできていません。


宮さんが作った花かんざし(7)

Q:花かんざしの制作以外にも教室を開いて講師のお仕事もされているそうですね?

A:教室は定期的に月2回、その他不定期にも開催しています。定期の教室は基本的に教え子に任せています。
 海外にも出張講演することもあり、そんなに頻繁ではないのですが、中国やフランスへ行って、教えたこともあります。


宮さんが作った花かんざし(8)

Q:観光客の方にメッセージをお願いします。

A:墨田区は伝統工芸の職人が非常に多い地域です。
 様々な分野で職人直伝の体験教室などが開催されていますので、墨田区にお越しの際は江戸の伝統と文化にダイレクトに触れていただけたら嬉しいです。


宮さんの工房の様子

 宮さん、お忙しいところ貴重なお話をお聞かせいただき、ありがとうございました。

 また、スカイツリー開業7周年を記念して、宮さんが所属している墨田区伝統工芸保存会の感謝市が開催されます。
 期間は、2019年8月9日(金曜日)から8月14日(水曜日)まで、各日の時間は10時から18時までです。
 場所は、東京スカイツリータウンソラマチ5F 外部サイトへリンク 新規ウインドウで開きます。産業観光プラザ「すみだまち処」(外部サイト)です。
 江戸情緒漂う下町墨田の伝統工芸の職人たちによる年に一度の感謝市。日頃の感謝を込めて職人の手技による様々な種類の伝統工芸品を通常価格から大幅値引きのセールが開催されます。どうぞこの機会に一流の職人の技に触れていただけたら幸いです。


東京スカイツリー開業7周年 感謝市

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このページは観光課が担当しています。

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