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食品ロス

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食品ロスとは、本来食べられるにも関わらず捨てられてしまう食べ物のことです。
現在、日本では年間523万トン(令和3年度推計)の食品ロスが発生しています。食品ロスを国民1人当たりに換算すると、お茶碗1杯分の食べ物が毎日捨てられていることになります。
「もったいない!」と思いませんか?大切な資源の有効活用や環境負荷への配慮から、食品ロスを減らすことが大切です。

  • 食品ロスの削減に関する理解と関心を深めるため、10月は「食品ロス削減月間」、10月30日は「食品ロス削減の日」に定められました。

どうして食品ロスが発生するのか?

食品ロスには大きく分けて「家庭から出るもの」(244万トン)と「事業者から出るもの」(279万トン)とがあります。年間523万トンの食品ロスのうち、約半分は家庭から出されたものになります。

家庭から出る食品ロス

家庭で発生する食品ロスは、大きく3つに分類されます。

  • 食卓にのぼった食品で、食べ切られずに廃棄されたもの(食べ残し)
  • 賞味期限や消費期限が過ぎてしまい、使用・提供されず、手つかずのまま廃棄されたもの(直接廃棄)
  • 野菜の皮をむくなど、食べられない部分を除去する際に、食べられる部分まで過剰に除去されたもの(過剰除去)

食品ロスを減らすための家庭での取り組み

買い物をするとき

  • 買い物の前に冷蔵庫の中を確認しましょう。
  • 計画的に買い物をすることで、食材を必要以上に買いすぎないようにしましょう。
  • すぐに食べるものは、賞味期限や消費期限の長いものを選ぶのではなく、陳列順に購入しましょう。

消費期限賞味期限の違いを知ることも大切です

消費期限は、品質の劣化が早い食品に表示されています。余らせて捨てることのないよう、期限内に食べきるようにしましょう。
賞味期限は、品質の劣化が比較的遅い食品に表示されており、期限を過ぎてもすぐに食べられなくなるわけではありません。
この二つの違いをよく理解し、無駄に食材を捨てることのないようにしましょう。

「てまえどり」にご協力をお願いします

食料品販売店から発生する食品ロス削減のためには、事業者の取組だけでなく、店舗を利用する消費者に、食品ロス削減へのご理解、ご協力をいただくことが不可欠です。
日頃の買い物の中で、購入してすぐ食べる場合、商品棚の手前にある商品を積極的に選ぶ「てまえどり」を実践していただき、賞味期限等が過ぎて廃棄されることによる食品ロスの削減にご協力ください。

調理するとき

食べられる分だけ作り、食べ残しをなくすようにしましょう。

外食するとき

食べきれる分を注文するよう心がけましょう。

食品ロスを減らすための事業者の取り組み

事業者から出る食品ロスについては、飲食店では食べ残し、食料品販売店では消費期限切れ、賞味期限切れなどが発生要因として考えられます。

飲食店での食品ロス削減

  • 小盛メニュー、ハーフサイズメニューの導入など、利用者が食べきれるよう量の調整に対応をお願いします。
  • 宴会時の3010運動の推奨など、食べ残しを削減するための働きかけをお願いします。

3010(さんまるいちまる)運動とは、宴会の開始後30分間 、終了前10分間は自席で料理を楽しみ、食べ残しを減らす取り組みです。

食料品販売店での食品ロス削減

  • ばら売り、量り売りによる食品の提供をお願いします。
  • 閉店時間間近や賞味期限間近の食品の割引販売をお願いします。
  • 新規ウインドウで開きます。フードバンクの活用をご検討ください。

食品ロス削減を推進するための利用可能なPOP

環境省では、食品ロス削減を推進するため、飲食店、食料品販売店で利用可能なPOPのデータを公開しています。
環境省のホームページからデータをダウンロードしていただき、店舗利用者への「てまえどり」、「3010運動」の働きかけにご活用ください。

「てまえどり」POPの画像

墨田区の取り組み

食べきり推奨店

墨田区では、食べ残し等、食品ロスの削減に取り組む店舗等を「墨田区食べきり推奨店」として登録し、その取組を広く周知する「墨田区食べきり推奨店登録事業」を実施しています。
この取組に賛同し、協力いただける事業者の方は、食べきり推奨店への登録をお願いします。
※食べきり推奨店の登録店については、墨田区公式ホームページで取組内容などを紹介しています。

登録要件

以下の取組項目のうち、1つ以上を実践している事業者

  1. ごはん、料理等の量その他食材の調節に対応
  2. 食べ残しを削減するための働きかけ
  3. ばら売り、量り売り等による食料品の提供
  4. 閉店時間、賞味期限間近等による割引販売
  5. 食べ残し等の削減に向けた啓発活動の実施
  6. 食品リサイクルの実施
  7. その他食べ残し等の削減に向けた取組

登録方法

登録申請書を記入し、すみだ清掃事務所分室まで郵送、ファックスまたは持参により提出してください。
登録要件を満たす事業者へは、認定書と認定ステッカーを送付します。

  • 提出先 すみだ清掃事務所分室 〒131-0032東向島5-9-11 ファックス:3613-2350

※登録済み店舗で登録内容に変更があった場合、第2号様式を提出してください。

フードドライブ

フードドライブとは、家庭での未利用食品を持ち寄り、それらを福祉団体やフードバンクなどに寄付する活動のことです。
墨田区では、常設窓口と月2~3回のイベント回収でのフードドライブを実施しており、集まった食品はフードバンクを通じて、それらを必要とする方々の支援に活用されています。
ご家庭で余っている食品がありましたら、是非お持ち寄りください。

お持ちいただきたい食品 受け取れない食品
  • お米
  • インスタント・レトルト食品
  • コーヒーなどの嗜好品
  • 醤油・みそなどの調味料
  • 肉・魚・果物などの缶詰
  • パスタなどの乾物類  など
  • 賞味期限が1か月未満のもの
  • 包装や外装が破損しているもの
  • 開封済みのもの
  • 冷凍食品など常温保存できないもの
  • 生鮮食品・アルコール類
  • 医療用経口栄養剤・サプリメント

各課の取り組み

墨田区では、以下のとおり全庁あげて、食品ロスの削減に取り組んでいます。

企画経営室(SDGs未来都市政策調整担当)

区公式ウェブサイト内に設置するSDGs特設ページを活用し、区が取り組む食品ロス削減に向けた取組を、SDGsに貢献する活動の一つとして、食品ロス関連の情報発信を行っています。

産業観光部(産業振興課)

SDGs宣言制度を創設し、SDGsの目標達成に取り組む事業者を募集しています。
食品ロス削減についても、SDGs宣言の対象となることから、すみだ清掃事務所が実施する「食べきり推奨店」への登録をあわせて行うことで、食品ロス削減の啓発活動を進めていきます。

福祉保健部(厚生課)

食事提供を前提として地域活動を実施している団体(子ども食堂・地域食堂)同士の情報交換の場として、「食で繋がるネットワーク会議」を開催しています(厚生課と連携し、社会福祉協議会が主催)。この会議を通じ、すみだ清掃事務所からフードドライブで集まった食品の活用について情報提供を行っています。

保健衛生担当(保健計画課)

「墨田区食育推進計画」において、「食品ロス削減のために何らかの行動をしている区民の割合」を計画の進捗状況等を評価する指標の1つに掲げ、食育を推進するとしています。

危機管理担当(防災課)

防災備蓄食品については、町会・自治会、保育施設などで活用していただき、残ったものについては、フードバンクへの寄付、東京都が運用する未利用食品マッチングシステムを利用することで、賞味期限切れによる食品ロスの削減に取り組んでいます。

資源環境部(すみだ清掃事務所)

フードドライブの実施

家庭での未利用食品をお持ちいただき、集まった食品を福祉施設等に寄付するフードドライブを年間24回実施しています。集まった食品は、福祉保健部から紹介を受けた子ども食堂や福祉施設で活用いただいています。また、これらの施設で活用しない食品については、フードバンクに寄付し、これらを必要とする方々の支援に活用しています。

食べきり推奨店

食品ロス削減に取り組む飲食店、小売店を食べきり推奨店に登録し、その取組をホームページ等で紹介し、店舗の利用を推奨することで食品ロス削減を推進しています。

てまえどり運動の推進

区民が買い物をする際、購入してすぐに食べるものについては、商品棚の手前にある商品等を積極的に選ぶ「てまえどり」を呼びかけ、販売期限が過ぎて廃棄されることによる食品ロスの削減を推進しています。

3010(さんまるいちまる)運動の推進

宴会開始後30分間と終了10分間は自席で食事を楽しむ「3010運動」を推奨し、宴会時の食べ残しの削減に取り組んでいます。

事業系食品ロスの削減

事業系食品ロスを削減するため、事業者から余剰食品に関する相談を受けた場合、フードバンクを紹介しています。また、ホームページでは、フードバンク活動団体一覧、フードバンクへの食品提供にかかる税制上の取り扱いを掲載しています。

環境教育への取組

環境問題に対する意識啓発を図るために小学校4年生を対象に実施している出前講座や環境啓発冊子「できることからはじめよう!」の中に、食品ロス削減を盛り込んでいます。これらの取組の成果として、令和3年度には、錦糸小学校5年生の児童がフードドライブを実施し、食品ロスの削減に取り組みました。

教育委員会(学務課)

給食を通して、児童・生徒に対し「食べ残しをしない」、「命をいただく」、「産地に感謝」などの食育を行い、給食の食べ残しを削減する取組を行っています。また、給食残さについては、業者が回収し飼料化しています。

東京都の取り組み:未利用食品マッチングシステム

東京都では、食品ロスを削減する取組の一環として、都や都内区市町村が保有する賞味期限が迫った防災備蓄食品を、フードバンク等がWebを活用して円滑に調達できるマッチングシステムの運用を開始しました。
また、運用開始にあたり、システムの利用団体を募集しています。
システムの利用を希望する団体は、募集要件、応募方法等を東京都環境局のホームページで確認のうえ、直接、都へお申し込みください。