このページの先頭です
このページの本文へ移動
  1. 現在のページ
  2. トップページ
  3. 産業・事業者向け
  4. すみだ産業情報ナビ
  5. 職員取材日記
  6. CAFE & BEER BAR カフェ スタイル コジロウ ~感性を刺激するコーヒー~(2019年7月19日掲載)
本文ここから

CAFE & BEER BAR カフェ スタイル コジロウ ~感性を刺激するコーヒー~(2019年7月19日掲載)

ページID:678111565

更新日:2019年7月19日

取材日:2019年7月8日

担当者:産業振興課 中村

CAFE & BEER BAR カフェ スタイル コジロウ(東京都墨田区吾妻橋3-1-17)

本所吾妻橋駅から徒歩1分。
静かな裏通りに、こだわりの詰まった自家焙煎コーヒーのお店があります。
ここ、『カフェ スタイル コジロウ』さんでは、「ネル」という布のフィルターを使った「ネルドリップコーヒー」が淹れられる体験を随時開催しています。

今回は、ネルドリップコーヒー体験の様子と、店主・小島 浩一郎さんのインタビューをお伝えいたします。

外観の写真

ネルドリップコーヒー体験スタート!

まずは豆の選択。
この日の豆はなんと13種類。(日によってバリエーションが変わるそう。)

自分の好みを伝え、小島さんが選んでくださったのは『ケニア』。
(特徴:酸味が強く、なおかつ初心者でも淹れやすいそう。)

次に、「ネルフィルター」の選択。
比較的新しいものから、使い込まれたものまでさまざま。
このネルフィルターは小島さん自身がドリップに適した布を調達し、手縫いをしています。
手縫いの良さは「縫う力の強弱がつけられるところ」だと小島さん。
ミシンで縫ってしまうと、ネルからコーヒーが抽出しづらくなってしまいます。
他の人には任せられない、大切な作業です。
その他にも、量、濃厚さ、受け皿、ポットの色まで自分で選ぶことができます。
様々な選択を経ることで、自分だけのコーヒーに近づいていきます。

シミュレーションを何回か重ね、いよいよ粉の入ったネルフィルターにお湯を注ぎます。

お湯を注いでいる様子
少しずつ、少しずつ抽出します(撮影:奥様)

コーヒーのしずくがポトポト。。。
集中して注ぐと、時間もポットの重さも忘れてしまいます。

コーヒーの飲み方

おすすめはコーヒーの素直な味を楽しむため、そのまま何もいれずに飲むこと。
「ストレートコーヒーは、いろいろな味の変化が楽しめるのが醍醐味になります」と小島さん。

まずはあったかいコーヒーを一口。
強い酸味とコクが広がります。
「今の記憶を残して、冷えた時にもう一度飲んでみてください。」

少し時間を置いて、また一口。
さっきよりも苦味が出てきました。風味が確かに違います。

温度が低くなった時にコーヒーの本当のおいしさが分かると小島さんは言います。
冷えると成分が変化し、抽出したくない成分が残ってしまうそう。
つまり、冷えてもおいしいコーヒーは良い成分が抽出できた証。
改めて繊細な飲み物であることが分かりました。

小島さんも、コーヒーはトップレベルに難しい飲み物だとおっしゃっていました。
いただいたストレートコーヒーは小ぶりながらとても濃厚で、大きな満足感を得ることができました。

すみだモダン2018認証メニュー

こちらのストレートコーヒー、今年の『すみだモダン2018』の飲食店メニュー部門に認証されています。
メニューストーリーなど、詳しくは外部サイトへリンク 新規ウインドウで開きます。すみだ地域ブランド戦略のホームページ(外部サイト)をご覧ください!

すみだモダンとは…

 墨田区生まれのクオリティの高い商品や飲食店メニューを審査選考の上、認証します。

カタログ
カタログは区役所、各施設で配布中!

ここからは小島さんにお話を伺います

なぜ、このお店を始めたんですか?

「ずっと自分の店を持ちたかった。それにあたってどんな仕事がいいかなと考えたときにコーヒーだったんです。23歳の時に銀座のコーヒー専門店で修業していました。もともと東駒形でやっていた旧コジロウ(※2017年に現在の場所に移転)では10年、コーヒー専門店を自宅でやっていました。」

コーヒーをやろうと思ったのはなぜですか?

「僕がコーヒーを知らなかったからです。
周りでも詳しい人がいなくて、人と同じことはしたくなかったので。
教えてもらう時は、知らない分野の方が100%の聞く耳を持つことができます。
そういうものを探したらコーヒーになりました。だからコーヒーが特別好きだったからではないんです。今まで生きてきた中で経験のなかったコーヒーというものを選びました。」

結婚を機に旧コジロウから、現在の店舗に移転したといいます。

「もともと、かみさんがここで一人でバーをやっていたんです。その店に僕が入って現在のカフェスタイルコジロウになりました。内装などは当時のままです。僕がコーヒー、デザートを担当。かみさんがお酒、料理の担当、という分業制になっています。」

修業時代のお話しを聞かせてください。

「何も教えてくれませんでした。見て学んで自分でアクション起こしてやってみる。そして結果をだす。手ごたえと失敗を繰り返しました。
毎日、何年もコーヒーを飲んでいたのでおかしくなりました(笑)」

コーヒーを抽出することへのこだわり

「ドリップは粉と液体に分ける作業だけではないんです。
コーヒー豆の成分の中で『抽出したい成分』と『抽出したくない成分』を分けることが、大枠にあります。
例えば、オールドコーヒーと呼ばれる、何年も寝かせた豆を用いたコーヒーがあります。
寝かせると特有の香りと味がでてきます。
期間は最低でも10年。でも、抽出の工程ががうまくいかないと、何年寝かせてもだめなんです。」

抽出したい成分をどれだけ入れることができるのか。
ここにコーヒーのおいしさのポイントがあるようです。

小島さんのドリップのやり方を教えてください。

「注文を受けてから、豆の状況などいろんなものを加味して抽出します。
コーヒー豆や、使うネルの状態…。
それによってお湯の温度なども変えています。
最終的な判断は、お湯を落としたときの粉の膨らみを見るときですね。湯滴がコーヒーの粉に当たる瞬間の形をみています。さんかくなのか、まるいのか…。お湯を落とす高さも変えて、理想の形をつくりだします。あとは湯滴を落としたときネルを持つ左手に伝わる振動ですね。」

目視と左手に伝わる振動。
この淹れ方も小島さんのオリジナル。
修業時代に失敗と手ごたえを繰り返し、たどり着いたやり方です。


小島さんのドリップの様子

「コーヒーには様々な用途があります。
仕事でスイッチを切り替えるためだったり、仲間と集うためだったり…。
でも、コーヒーの本質は人間の感性を刺激する嗜好品でなければならないと思います。
うちでは、そういうコーヒーを目指しています。」

長年コーヒーと向き合ってきた小島さんにしか出せない味が、ここにはあります。
小島さん、奥様、お忙しい中取材に快く協力してくださり、ありがとうございました。
皆さまもぜひネルドリップコーヒー体験、そして本当に美味しいコーヒーを飲みに、カフェ スタイル コジロウさんへ行ってみてください。
日替わりランチメニューや、ナポリタン、洋酒入りシャーベットなどもオススメです!

体験ネルドリップコーヒー 詳しくはこちら

店舗情報

カフェ スタイル コジロウ(東京都墨田区吾妻橋3-1-17)
 都営浅草線本所吾妻橋駅より徒歩1分
 電話:03-5608-2081
 営業時間:(昼)11時30分から16時まで (夜)18時30分から23時まで
 ※木曜日は夜のみ
 定休日:日曜日(祝日は不定休)

外部サイトへリンク 新規ウインドウで開きます。カフェ スタイル コジロウ インスタグラム(外部サイト)
外部サイトへリンク 新規ウインドウで開きます。カフェ スタイル コジロウ Twitter(外部サイト)

PDF形式のファイルを開くには、Adobe Acrobat Readerが必要です。
お持ちでない方は、Adobe社から無償でダウンロードできます。
Get Adobe Acrobat Reader(新規ウインドウで開きます。)Adobe Acrobat Readerのダウンロードへ

お問い合わせ

このページは産業振興課が担当しています。

職員取材日記

注目情報