区では1980年代から、当時まだ一般的ではなかった「雨水の貯水と利用」を進めてきました。雨水を貯めることができると、「ゲリラ豪雨」のような下水道への排水だけでは洪水になってしまう雨にも備えることができるうえ、植栽への散水や打ち水、清掃のほか、火災の初期消火や災害時の生活用水にも利用できます。
さらに、地球温暖化対策としても注目されつつある雨水の利用。昨年「すみだゼロカーボンシティ2050宣言」を表明した区としても、より一層、雨水の利用を推進していきます。
[問合せ]環境保全課指導調査担当 電話:03-5608-6210
水が浸透しない地面が多い都市部では、近年多発している「ゲリラ豪雨」のように、短時間に大量の雨が降ると、下水道へ一挙に水が流れ込みます。すると下水道の処理が追い付かずに水が
この対策の一つが、雨水を一時的に貯めるタンクの設置。適切な管理運用で、下水道への急な雨水の流入を抑えることができ、水害の軽減につながります。
墨田区環境キャラクター「地球くん」
水道水は、もとは川の水です。くみ上げや浄水処理には電力を使用します。また、使用した水道水の下水処理も同様です。そして電力の使用には、CO₂の排出が伴います。そのため、雨水を使って水道水の使用量を減らすことがCO2の削減につながるのです。
区内には、200リットル程度を貯めることができる一般家庭用の小さな雨水タンク、ビルやマンションに設置された大きな雨水タンク、地域で利用できる雨水タンク「
問合せ先で配布している雨水ガイドマップでは、雨水利用のことや雨水タンクのことがわかります。ぜひ、ご覧ください(「すみだ環境学習ツール」のホームページでも閲覧可)。
向島五丁目にある路地尊
そして、さらなる雨水利用推進のため、区内を拠点に活動する雨水市民の会、千葉大学の皆さんとの共同プロジェクトが進行中。区内の雨水に関する実態調査や新たな雨水の貯水・利用方法の検討を行っています。
特に、千葉大学の学生による、雨どいを利用したプランターのデザイン開発など、緑を絡めた新たな雨水利用で、地域への普及をめざします。
雨水市民の会による雨水タンクの街歩きガイドの様子(この日は、連携する千葉大学木下 剛准教授の講座やワークショップも開催)
*詳細は雨水市民の会のホームページを参照
[対象]区内に雨水タンクを設置する方(そのほか要件あり)
[助成額]上限5万円
*要件や助成額の算出方法(計算式)などの詳細は区ホームページを参照