すみだ区報2018年5月11日号

特集

小布施とすみだのつながり その原点を探る

概要

葛飾北斎は、80歳を過ぎてから4回も小布施町を訪問したとされており、岩松院の肉筆画「八方(にら)(ほう)(おう)図」のほか、多くの肉筆画を残しています。なぜ、北斎は小布施にいくつもの名作を残したのでしょうか。そこには、髙井鴻山という人物が深く関係しています。その関わりについて、髙井鴻山研究の第一人者、髙井鴻山記念館の金田功子さんにお伺いしました。

金田功子さん
平成元年3月、「ひいらぎ書房」を設立し、25年間「ふるさと小布施あんない 栗の(うた)」の出版を続けてきました。第50号の発行を終え、25年11月1日に髙井鴻山記念館館長に就任。30年4月からは主席研究員として研究を続けています。

老若男女問わず多くの人が訪れる髙井鴻山記念館
正門左側にある髙井鴻山像が人々を迎える
翛然楼の2階へ続く昔ながらの階段
翛然楼の2階から見た雁田山
現在展示中の「世相百態図」(髙井鴻山 筆)は横349.5cm、縦172cmと壮大なスケール
髙井鴻山が愛用した火鉢
鴻山のスケッチを小布施の幼稚園児たちが個性豊かに彩色
葛飾北斎がアトリエ「碧漪軒」へ帰る際に鴻山が草履をそろえたといわれる縁側