すみだ区報2020年1月11日号

特集

菊がつないだ小布施とすみだ

北斎巴錦と共に育つ子どもたち

小布施町の唯一の小学校、栗ガ丘小学校では、毎年6年生が「総合的な学習の時間」の題材として、北斎巴錦の栽培に取り組んでいます。栽培に当たっては、保存会の皆さんが全面協力。子どもたちは、土作り、鉢への苗植え、大鉢への植替え、支柱立てなど開花するまでの全てのプロセスを一から学び、育てます。

開花後は、町内の皇大神社で開催される「菊花展」への展示はもちろん、菊花展後は、子どもたち一人ひとりが飾りたい場所を見つけて交渉。例えばお店のレジに飾りたい子どもは店長さんに直接お願いします。こうして、北斎巴錦を通じた様々な体験から多くのことを学んでいきます。そして同時に、小布施では子どもたちが育てた菊を、様々な場所で楽しむことができるのです。

咲き終わった後の株は家庭に持って帰ります。「さあ、来年はお家の庭でも咲かせよう。」

支柱立ての授業
子どもたちは熱心に保存会の関谷会長の説明を聞いています。今年は例年よりも生育が早く、50cmほどの大きさに育っている菊も(令和元年8月23日)。

慣れない作業では、保存会の方々がしっかりとサポートします。