すみだ区報2020年1月11日号

特集

菊がつないだ小布施とすみだ

巴錦から北斎巴錦へ

小布施町では、そんな菊を「巴錦」改め「北斎巴錦」として、小布施巴錦保存会(以下、保存会)を中心に、大切に守り育てていく活動を行っています。「どの家の庭先にも北斎巴錦が咲いている町」をめざす「一軒一株運動」が推進され、特に平成22年からの3年間は、菊の苗が全戸に無料で配られました。このような活動もあり、北斎巴錦は小布施の方々の生活に溶け込んだ存在となっています。

現在は、「北斎巴錦」は商標登録され、小布施のみならず、全国にいる愛好家によって栽培されています。

保存会の活動
40の都道府県から注文を受け、発送します(令和元年6月10日)。全国で、その土地ならではの菊が栽培されていますが、地域によっては、「他の地域には出荷しない」という門外不出の菊もあるそう。小布施の場合は、「こんなにも美しい北斎巴錦をもっと全国に広めよう!皆で楽しもう!」という(おも)いで現在の活動を行っています。

保存会の活動
北斎巴錦の歴史や栽培方法を知ることができる講習会を定期的に開催し、講師を務めています。