すみだ区報2020年4月11日号

特集

春だよ!元気に新生活を始めよう!
全身の健康は「歯と口の健康」から

かかりつけ歯科医を持って、定期的な健診を

向島歯科医師会と本所歯科医師会の両会長から、健康な歯と口を維持するためのポイントを教えていただきました。

向島歯科医師会
会長 三好克則 氏

口の健康は全身の健康に大きく関わっており、定期的に歯科健診を受けている人は、受けていない人と比較して、保てている歯の本数が多く、年間医療費も低く抑えられているというデータも出ています。

その大切な歯を失う主な原因は歯周病です。歯を失うと、かむ力や踏ん張る力が低下して、転倒のリスクが高くなります。また、歯周病は糖尿病等の生活習慣病や認知症と深く関わっていることも明らかになっています。大切なことは、信頼できる「かかりつけ歯科医」を持つこと。定期的な健診とメンテナンスを続けることで口の健康を維持し、健康寿命を延ばしていきましょう。

本所歯科医師会
会長 浅野智之 氏

歯科医師会では区と連携して、乳幼児期から高齢期にわたる幅広い年齢層を対象とした歯科健診や歯科保健事業を行っています。ご自身では見つけにくい歯周病や、むし歯などの口の中の異常を早期に発見・治療することが歯と口の健康を保つことの第一歩です。

また近年、口の健康は糖尿病などの全身疾患と密接な関係にあることが分かっています。疾患のある方は健診時でなくても、歯科医院に相談に行くことをお勧めします。

歯と口の健康を保つことは、健康寿命を延ばすことにもつながります。ぜひ、歯科健診事業を有効に活用してください。