すみだ区報2020年4月11日号

特集

春だよ!元気に新生活を始めよう!
全身の健康は「歯と口の健康」から

ライフステージ別 歯と口の健康維持のポイント

歯と口の健康維持には、ライフステージごとに注意したいポイントがあります。ご自身やご家族に当てはまるステージを確認してみてください。区では、各種歯科健診および歯科保健事業を、向島歯科医師会と本所歯科医師会の協力のもとに実施しています。

妊娠期

妊娠中は、ホルモンバランスや食生活の変化、つわりのため、思うように歯みがきができない等、むし歯や歯周病にかかりやすい時期です。歯科健診を受け、体調の良い時期に必要な処置を受けて、安心して赤ちゃんを迎えましょう。

妊産婦歯科健康診査

区では、妊娠中と出産後1年未満の間に1回ずつ歯科健診を受けることができます。歯科健康診査票は、妊娠届出時に親子健康手帳(母子健康手帳)と一緒にお渡しします。

出産準備クラス

お母さんと赤ちゃんの口の健康に関する講話を行っています。妊娠中の方のほか、そのパートナーやご家族の方も参加できます。詳しい内容や日程は、区ホームページでお知らせしています。

乳幼児期

乳歯が生え始め、歯みがきをスタートする時期です。口の中はデリケートなので、歯ブラシは「仕上げみがき用」の柔らかいタイプをおすすめします。力を入れすぎずに、みがいてあげましょう。乳歯は構造上、むし歯になりやすいため、糖分の少ないおやつや飲物を選びましょう

1歳6か月児・3歳児歯科健康診査

向島・本所保健センターで歯科健診を実施しています。対象者には、郵送でご案内をお送りします。

定期歯科健診・歯みがき指導・フッ素塗布

向島・本所保健センターで3歳未満の乳幼児を対象に予約制で行っています。

申込み
▼向島保健センター TEL:03-3611-6135
▼本所保健センター TEL:03-3622-9137

学齢期

乳歯から永久歯へと生え替わる時期です。特に6歳前後に生えてくる6歳臼歯(第一大臼歯)は、永久歯の中で一番かむ力が大きく、歯並びやかみ合わせの基本となる重要な歯です。

しかし、溝が深くみがきにくい形のため、丁寧にみがきましょう。また、よくかんで食べる習慣をつけ、栄養の吸収をアップさせましょう。

学校での歯科健康診査

学校では、年に2回の歯科健診を行っています。歯ぐきの炎症やむし歯などの早期発見と、早期の対応が大切です。健診結果で問題を指摘されたら、早めに受診しましょう。

成人期

歯周病に特に気を付けたい時期です。歯周病は歯を失う原因となるだけでなく、動脈硬化や狭心症、糖尿病、認知症、誤嚥(ごえん)性肺炎など全身の病気を発症・悪化させることがあります。特に糖尿病は、歯周病と相互に影響を及ぼす関係にあり、糖尿病の改善には歯周病の治療が重要であるとされています。

成人歯科健康診査

20歳~70歳の5歳ごとの節目年齢を迎えた方に、主に歯周病予防のための歯科健診を行っています。歯周病は痛みなどの自覚症状がほとんどないうちに進行します。歯を失わないために予防と早期治療が大切です。対象の方には、誕生月の下旬に郵送でご案内をお送りします。

高齢期

心身の機能や活力が衰え、虚弱になり、健康と要介護の間にある状態を「フレイル」と呼び、特にそのような口の状態を「オーラルフレイル」と呼びます。「以前に比べてかたい物が食べにくくなった」、「お茶や汁物でむせることが増えた」、「口の渇きが気になる」等の状態が続くようであればオーラルフレイルの可能性があります。

しかし、オーラルフレイルは、早期に発見し、しっかり対応することで改善できます。少しでも気になることがあったら、かかりつけ歯科医に相談しましょう。

後期高齢者歯科健康診査

区では、歯周病や口の機能の低下を防いで、安全に、おいしく食べられる状態を維持していただくため、75歳・77歳・79歳の方を対象に歯科健診を行っています。対象の方には、誕生月の下旬に郵送でご案内をお送りします。

歯科医院への通院が困難な方へ
在宅高齢者訪問歯科診療

体の具合により、歯科医院への通院が困難な高齢者を対象に、ご自宅への訪問歯科診療を行っています。

申込み保健計画課保健計画担当 TEL:03-5608-6189

知っていますか?「誤嚥性(ごえんせい)肺炎」

口の中の細菌や唾液が誤って気道に入ることを誤嚥と呼び、これによって起きる肺炎を誤嚥性肺炎と言います。

特に、免疫力が低下した状態にある方や介護を要する方は、口の中を清潔に、良好な状態に保つことが大切です。