歯と口の健康維持には、ライフステージごとに注意したいポイントがあります。ご自身やご家族に当てはまるステージを確認してみてください。区では、各種歯科健診および歯科保健事業を、向島歯科医師会と本所歯科医師会の協力のもとに実施しています。
特集
春だよ!元気に新生活を始めよう!
全身の健康は「歯と口の健康」から
ライフステージ別 歯と口の健康維持のポイント
妊娠期
妊娠中は、ホルモンバランスや食生活の変化、つわりのため、思うように歯みがきができない等、むし歯や歯周病にかかりやすい時期です。歯科健診を受け、体調の良い時期に必要な処置を受けて、安心して赤ちゃんを迎えましょう。
妊産婦歯科健康診査
区では、妊娠中と出産後1年未満の間に1回ずつ歯科健診を受けることができます。歯科健康診査票は、妊娠届出時に親子健康手帳(母子健康手帳)と一緒にお渡しします。
出産準備クラス
お母さんと赤ちゃんの口の健康に関する講話を行っています。妊娠中の方のほか、そのパートナーやご家族の方も参加できます。詳しい内容や日程は、区ホームページでお知らせしています。
乳幼児期
乳歯が生え始め、歯みがきをスタートする時期です。口の中はデリケートなので、歯ブラシは「仕上げみがき用」の柔らかいタイプをおすすめします。力を入れすぎずに、みがいてあげましょう。乳歯は構造上、むし歯になりやすいため、糖分の少ないおやつや飲物を選びましょう
1歳6か月児・3歳児歯科健康診査
向島・本所保健センターで歯科健診を実施しています。対象者には、郵送でご案内をお送りします。
定期歯科健診・歯みがき指導・フッ素塗布
向島・本所保健センターで3歳未満の乳幼児を対象に予約制で行っています。
[申込み]
▼向島保健センター TEL:03-3611-6135
▼本所保健センター TEL:03-3622-9137
学齢期
乳歯から永久歯へと生え替わる時期です。特に6歳前後に生えてくる6歳臼歯(第一大臼歯)は、永久歯の中で一番かむ力が大きく、歯並びやかみ合わせの基本となる重要な歯です。
しかし、溝が深くみがきにくい形のため、丁寧にみがきましょう。また、よくかんで食べる習慣をつけ、栄養の吸収をアップさせましょう。
学校での歯科健康診査
学校では、年に2回の歯科健診を行っています。歯ぐきの炎症やむし歯などの早期発見と、早期の対応が大切です。健診結果で問題を指摘されたら、早めに受診しましょう。
成人期
歯周病に特に気を付けたい時期です。歯周病は歯を失う原因となるだけでなく、動脈硬化や狭心症、糖尿病、認知症、
成人歯科健康診査
20歳~70歳の5歳ごとの節目年齢を迎えた方に、主に歯周病予防のための歯科健診を行っています。歯周病は痛みなどの自覚症状がほとんどないうちに進行します。歯を失わないために予防と早期治療が大切です。対象の方には、誕生月の下旬に郵送でご案内をお送りします。
高齢期
心身の機能や活力が衰え、虚弱になり、健康と要介護の間にある状態を「フレイル」と呼び、特にそのような口の状態を「オーラルフレイル」と呼びます。「以前に比べてかたい物が食べにくくなった」、「お茶や汁物でむせることが増えた」、「口の渇きが気になる」等の状態が続くようであればオーラルフレイルの可能性があります。
しかし、オーラルフレイルは、早期に発見し、しっかり対応することで改善できます。少しでも気になることがあったら、かかりつけ歯科医に相談しましょう。
後期高齢者歯科健康診査
区では、歯周病や口の機能の低下を防いで、安全に、おいしく食べられる状態を維持していただくため、75歳・77歳・79歳の方を対象に歯科健診を行っています。対象の方には、誕生月の下旬に郵送でご案内をお送りします。
歯科医院への通院が困難な方へ
在宅高齢者訪問歯科診療
体の具合により、歯科医院への通院が困難な高齢者を対象に、ご自宅への訪問歯科診療を行っています。
[申込み]保健計画課保健計画担当 TEL:03-5608-6189
知っていますか?「誤嚥性 肺炎」
口の中の細菌や唾液が誤って気道に入ることを誤嚥と呼び、これによって起きる肺炎を誤嚥性肺炎と言います。
特に、免疫力が低下した状態にある方や介護を要する方は、口の中を清潔に、良好な状態に保つことが大切です。