すみだ区報2020年10月11日号

特集

すみだの企業で活躍する若者たち

フットマーク株式会社

渡邉綾花さん(デザイナー 令和元年4月入社)

挑戦できる場所がある

父の影響で小さい頃から絵を描くことが好きでした。それを()かすことができる職業は何かなと考えたときに、思い付いたのがデザイナーで、将来性や広がりを感じました。

現在の会社に出会ったのは、通っていた学校で開催された墨田区主催の合同企業説明会です。一番魅力を感じたのは、1・2年目の社員が企画・商品化した実績があるところでした。自分にも挑戦できる場所があると感じたんです。

デザイナーとして

現在は、Tablewith(テーブル・ウィズ)というお食事エプロンの企画・開発をしています。学生の頃は家具などのプロダクトデザインを学んでいたので、縫製の知識は全くなく、最初は難しさを感じましたね。展示会などでお客様の声を直接聞けたりすることや、以前購入してくれたお客様がまた購入してくださったりすることは、すごくうれしいですし仕事の励みになっています。

手掛けるTablewithは、旅行先でも見た目や洋服の汚れを気にせず食事ができるストールのようなデザイン。少しの力で留められるようボタンを加工しており、高齢の方に人気。

最近は、新型コロナウイルス感染症予防のため、テレワークを導入しています。デザインはパソコンがあれば自宅でもできますが、実際に商品サンプルを手に取り、細かい指示をするような場合は出社しています。テレワークは通勤がないため、オンオフの切り替えが難しく、まだまだ慣れませんね。

同期と。「一緒に新商品開発の短期プロジェクトにも携わっていて、同期は何でも相談できる存在です。現在はテレワークのため、オフィスで全員がそろうことはなかなかありませんが、オンライン飲み会などで交流を深めています。」

「お客様が第一」のものづくり

本来業務とは別に、マザーズバッグを企画する短期プロジェクトにも参加しています。試作品を子どもがいるお母さん方に数日使用してもらい、改善点や要望等を反映していくのですが、お客様の要望に応えながら、企画本来の目的を達成させていくところにやりがいを感じます。これからも、弊社の企業理念である「お客様が第一」のものづくりができるデザイナーをめざし、頑張ります。

フットマーク株式会社緑2-7-12

昭和21年に赤ちゃんのおむつカバーの製造業として区内で創業。現在では、学校用水泳帽子や水着の開発・製造・販売で国内で高いシェアを占めるほか、介護用品も手掛ける。