すみだ区報2020年10月11日号

特集

すみだの企業で活躍する若者たち

愛媛紙販株式会社

大澤周平さん(オペレーター 令和2年4月入社)

ここで働いてみたい

学生の頃、すみだ合同企業説明会に参加したときに採用担当者と話をしていく中で、印刷のオペレーターの職に興味を持ちました。「一度、会社の工場に見学においで」と誘ってもらったので行ってみると、そこで会社の理念を知り、雰囲気を肌で感じることもでき、「ここで働いてみたい」と素直に思いました。

きめ細やかな指導

現在はシール製造のオペレーターとして、版にインクを付けて紙に転写させる平圧印刷機を操作しています。平圧印刷機は印刷業界でも古くからある機械で、全て手作業なんです。大変ですが、この機械の操作を習得すれば、ほかの機械の操作にも移行しやすいと言われるほど重要な仕事です。

学生の頃は福祉の勉強をしていたため、印刷の知識はゼロで不安はありましたが、研修期間がしっかりとあり、直属の上司をはじめ、先輩方のきめ細やかな指導のおかげもあって、今では安心して仕事をこなすことができています。

平圧印刷機にインクを補充する様子。「版を押す強さやインクの量など、ほんの少しの違いで印刷物に影響が出てしまうのが難しいところですが、お客様の求めているものを確実に製造することを常に念頭に置き仕事をしています。」
現場の主任と。「自分の作業をよく見てくれていて、厳しく、かつ優しく指導してもらっています。」

また、私は話があまり得意な方ではないので、先輩方とのコミュニケーションに少し悩みましたが、皆さんが積極的に話しかけてきてくれ、私からも話しやすい雰囲気を作ってもらえたので、ありがたいです。

一歩一歩着実に

今は、自分の作ったものがお客様に届き、社会貢献できていると思えることが非常にうれしいです。将来は、シール・ラベル印刷技術を競う「シール・ラベルコンテスト」に自分が作ったものを出品したいと思っています。

愛媛紙販株式会社業平3-1-9

昭和55年に愛媛県で創業。業平にある東京工場では、シールやラベルのデザインから印刷、加工までを一貫して行っている。

採用担当者から「大澤君は、誰よりも礼儀正しくて、周りがしっかりと見えている社員です。慣れてきたときだからこそ、けがなどに気を付けてこれからも頑張ってほしいですね。」