すみだ区報2021年8月11日号

特集

未来のために私たちができること

SDGsのいろは

SDGsって、なんのこと?

人類がこの地球で暮らし続けていくために、2030年(令和12年)までに達成しなければならない世界共通の目標です。

SDGsは、「Sustainable(サステナブル) Development(デベロップメント) Goals(ゴールズ)」の略称で、日本語では「持続可能な開発目標」と訳され、全ての国際連合加盟国が一致して採択した17の目標(ゴール)を、カラフルなアイコンでわかりやすく示しています。

17の目標に縁のない人は、地球上に誰ひとりいません。問題を「自分ごと」として考え、行動を変えていくことが必要です。国際連合広報センターのホームページでは、日常生活の中でSDGsに貢献できる行動を「"持続可能な社会のために"ナマケモノにもできるアクション・ガイド」として紹介しています(下のコードを読み取ることでも接続可)。できることから少しずつ、始めてみませんか。

コード

どうして取り組まないといけないの?

目標14「海の豊かさを守ろう」について、私たちの生活排水を例に考えてみましょう。生活排水により河川や海が汚染されると、以下のような影響が考えられます。

これらの影響に対し、例えば、各家庭で「使用した食器の汚れを拭いてから洗う」というアクションを始めると、河川や海への汚水の流入量を減らすことができます。そして、企業が新たな汚水処理技術・設備を開発すると、汚染防止と経済発展が両立できるかもしれません。1人では難しくても個人・家族・学校・企業・自治体等のあらゆる立場の方が同じ目標に向かって主体的に行動することで、目標の達成に近づくことができるのです。

SDGsの3つの側面"ウェディングケーキモデル"

上の図は、17の目標を大きく「経済」「社会」「環境」の3側面に分類し、「経済」は「社会」に、「社会」は「環境」に支えられて成り立つ様子を表現したものです。SDGsの達成のためには、「経済」「社会」「環境」の3側面のバランスの取れた行動をすることが求められています。

皆さんは、前述の生活排水の例を見て、真っ先に「環境」への影響を想像したのではないでしょうか。しかし、実際は、環境だけでなく「社会」や「経済」にも影響を及ぼす可能性があります。環境破壊等により土台部分が揺らぐと、その上に立つ社会は不安定となり、経済成長どころではなくなるためです。