すみだ区報2022年9月11日号

特集

9月20日~26日は、動物愛護週間です
ペットと一緒に幸せな生活を送るために

これからペットを飼う方へ

全部守れる?飼い主に必要な10か条

1 住宅がペットを飼える状況にあること
ペットと安心して暮らすためには、ペットを飼える住宅に住むことが絶対条件です。また、「ペット飼育可」の集合住宅でも、決められたルールを守り、周辺に配慮する必要があります。

2 ペットを迎えることに家族全員の合意があること
家族全員が、ペットを家族の一員として受け入れることに合意していることが大切です。

3 家族全員に動物アレルギーの心配がないこと
事前に病院等で検査を受け、動物アレルギーの可能性がある場合は、どのような対策が必要か、飼う・飼わないを含め家族で十分に話し合いましょう。

4 高齢になったペットを介護する心構えがあること
適切に飼育することで、ペットは長生きします。その結果、老衰し、認知症になることも。ペットを家族として迎える以上、高齢になったペットを介護する心構えも必要です。

5 世話をする体力があり、その時間を作れること
食餌、トイレ掃除、快適な生活空間の確保、散歩、ブラッシングなど、やるべきことはたくさんあります。

6 寿命まで飼育(終生飼育)する覚悟があること
犬と猫の平均寿命は、犬が14.29歳、猫が15.32歳です。ペットを迎えた家庭は、ペットが天寿を全うするまで、その命を預かることになります。

7 経済的負担を考慮すること
ペットは、人間と同様に様々な費用がかかります。犬と猫の月額平均支出総額(ともに1頭飼育時/医療費等を含む)は、犬が1万368円、猫が6236円です。

8 必要なしつけと周囲への配慮ができること
「しつけ」とは、動物に人との関わり方を教えること。動物の特性を知り、信頼関係を築くことが大切です。

9 引っ越しや転勤の際にも継続して飼う覚悟があること
家族構成や生活環境の変化、仕事の都合などで転居する必要が生じることがあります。ペットを家族として迎え入れるのであれば、終生飼育を前提に考えましょう。

10 飼えなくなったときの受入先を考えておくこと
1~9の点に気を付けていても、様々な事情でペットを飼えなくなってしまうかもしれません。もしものときに備え、代わりに飼ってくれる人を見つけておくことも大切です。

ペットを飼い始める高齢者の皆さんも! もっと未来のことを考えてみよう

ペットの寿命も年々伸び、犬や猫であれば10年以上一緒に暮らせるようになってきました。やんちゃで手に負えないくらい元気なペットも、年を追うごとに、目が見えにくくなったり、耳が聞こえにくくなったりするなど、段々老いていきます。同様に飼い主も、年齢を重ねると体力や生活習慣が変化していきます。

ペットも家族の一員です。自分とペットの10年後や20年後、もっと未来のことも想像し、もしもの時に備えて、日頃からペットのために何ができるか考えておく必要があります。

未来に起こりうる困りごと

▼毎日犬の散歩で歩くせいで、ひざの痛みが治らない。
▼猫がかわいそうで不妊去勢手術をしなかったら、増えてしまった。
▼持病で医者に入院が必要と言われたけど、ペットの世話をどうしよう。
▼飼い主の私が死んだあと、ペットが心配。

困ったときに備えて

不妊去勢手術を受けさせる
特に猫は、1頭の雌猫が1年に3回出産できるため、1年後には20頭に増えることも。多頭飼いで世話しきれず、臭いや騒音、不衛生な環境により、飼い主やペット自身に健康被害が出ることもあります。

かかりつけの動物病院をつくる
動物病院を探し、健診等を普段から受診し、信頼関係を築いておきましょう。

一時的な預け先を見つけておく
家族、友人、近所の人など、いつも会っている人ならペットも安心です。また、日頃から寄生虫の駆除やノミ・ダニの予防等を行ってペットを清潔に保ち、預け先が困らないようにしておくことも重要です。

ペットのための遺言を残す
弁護士等に相談して、ペットを誰に託すか、ペットのためにどのように財産を残すか等を整理し、法的に有効な遺言書を作っておきましょう。また、将来に備える方法として「ペット信託」があります。信託会社にお金を預けておき、飼い主のもしものときに、そのお金をペットのために使います。