すみだ区報2022年11月11日号

特集

栃木県鹿沼市の絶品グルメを紹介します!
グルメなまち「鹿沼」をほおばる

鹿沼そばでしか味わえない、「香り」と「甘み」

鹿沼市で採れるそばは江戸時代からの在来種であり、品種改良は一切行っていません。そばの実は表皮がたんぱく質で中心はでんぷん質ですが、鹿沼在来のそばは一般的なそばの実と比べて表皮が薄い分、でんぷん質が豊富なため 、雑味のないほのかな甘みをもち、シャッキリとした歯ごたえのそばになるのが特徴です。

そばは受粉の際に近隣の他品種と交雑が起きてしまうのが一般的です。しかし鹿沼市は、日光連山の南麓に位置し、栽培環境が沢に囲まれた閉鎖環境のため交雑が起きず、加えて昼夜の寒暖差が激しいという栽培に適した条件がそろっているため、おいしいそばができます。まさに、自然が育んだ伝統の味です。

また、10月下旬頃~11月頃のまさに今しか味わえないのが「新そば」です。実の表皮が、酸化前の緑色をした新鮮な状態のものを()くため、さわやかで特に香ばしいものになります。この新そばが提供できるのは、一番おいしいときに収穫ができている証拠です。保存分のそばの実は、収穫後、マイナス2度で60日以上熟成させ、甘みを引き出します。この低温保存によって味の深みが増したものも絶品です。さらに、1月の最も寒い時期には殻付きのそばの実を冷水に漬けて寒風にさらす「寒晒(かんざら)しそば」があり、こちらは余分なアクが抜け、より熟成されて一層甘みと風味が増します。鹿沼市では年間を通して、異なる表情の絶品そばが楽しめます。

鹿沼市のそばを使った名物「鹿沼にらそば」ですが、これは戦後の食糧難に対応するため、栄養価の高いニラを合わせて提供したことが始まりです。鹿沼市で採れるニラは肉厚で幅広なので、そばとの相性も良いです。栃木県は、ニラの生産量が全国2位で、名物の宇都宮餃子(ぎょうざ)にも使われているんですよ。〝そば〞と〝ニラ〞は香りが強い物同士ですが、合わせて食べると絶妙な味わいでおいしいです。鹿沼そばは、誰が食べても違いがわかる逸品です。そばの名産地はたくさんありますが、鹿沼そばは唯一無二の味わいですので、ぜひ、旬の香りを味わいにお越しください!

鹿沼市内の名店そばの食べ比べができる!「そば天国withスタンプラリー」開催!

とき
▼そば天国=11月12日(土)・13日(日)午前9時半~午後3時
▼スタンプラリー=11月12日(土)~12月31日(土)の市内各そば店舗営業時間内
ところ
▼そば天国=鹿沼市花木センター(鹿沼市茂呂2086-1
▼スタンプラリー=市内各そば店舗
申込み期間中、直接会場へ
*内容等の詳細は鹿沼そば振興会のホームページを参照