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令和4年度

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更新日:2024年1月30日

本会議での代表質問について掲載しています。

テーマ1 みんなが主役のまちすみだ

中学生議員からの質問

 私は、中学生が墨田区のホームページから職場体験や社会体験に参加できるコンシェルジュ(相談窓口)の設立を提案します。
 これは「みんなが主役のまちすみだ」を実現するため、目指すべきまちの将来像のうちの「働き続けたいまち」について考えたものです。「働き続けたいまち」とは、年齢や性別に関係なく誰もが活躍できるまちだと思います。そして、挑戦したい人がチャンスをつかめるまちだと思います。
 私達2年生は、今年6月に職場体験をし、私は保育園に行きました。園児とのかかわりは楽しかったですが、それと同時に見えない仕事がたくさんあることを知り、大変勉強になりました。
 中学生が知っている働く場所、つまり職場は、学校、図書館、消防署、コンビニ、スーパーマーケットなどで、日常生活の中で知ることができる場所は限られています。
 しかし、墨田区には昔ながらの町工場や革製品を作る工場などの中小企業がたくさんあります。また、区内に「先端技術を生み出す新たな産業地」を作り出すための事業や大学誘致などのニュースを聞き、将来の職業選択に可能性を感じています。
 そこで、私は「新たな職場体験・社会体験」について考えました。今までの職場に加え、区内の先端技術を体験できる職場の確保、区内にできた二つの大学での研究に参加できる体験活動について支援していただきたいです。
 また、中小企業の後継者を育成する「フロンティアすみだ塾事業」では、経営者を育成するプログラムがあり、経営者として学ぶ場があるとのことなので、そこでも職場体験ができるとよいと思いました。将来のリーダーの育成や経営者としてのノウハウを学ぶことも大切だと考えるからです。
 このように、中学生が「新しい職場体験・社会体験」を経験することで、職業の選択肢が増えて一層夢を叶えたい若者が集まるまちになると思います。
 以上のことから、私は「働き続けたいまちすみだ」を実現するため、中学生が墨田区のホームページから職場体験や社会体験に参加できるコンシェルジュ(相談窓口)の設立を提案します。具体的には、中学生が自分の興味があることを相談したり、体験予約したりができるようなコンシェルジュをホームページ上に作っていただけると、生徒主体の活動ができると思います。
 そして、事業者や大学に呼びかけ、職場体験や社会体験に協力してくださる大人の方の手配をお願いします。
 この提案に対する区の考えを伺います。よろしくお願いします。

区長からの答弁

 ただ今のご質問にお答えします。
 中学生が墨田区のホームページから職場体験や社会体験に参加できるコンシェルジュの設立についてです。
 区内の町工場における、ものづくりや先端技術の体験、千葉大学や情報経営イノベーション専門職大学での研究への参加は、中学生の皆さんが将来を考えるにあたって、大変有意義であると考えます。
 まず、ものづくりや先端技術の職場体験についてです。
 「フロンティアすみだ塾事業」は、区内中小企業の後継者や若手経営者が、経営者としての志や覚悟等を学ぶ場となっています。そのため、多くのフロンティアすみだ塾の修了生が関わっている町工場の見学や、ワークショップに参加できる「スミファ」というイベントに参加してみてはいかがでしょうか。経営者の話を直に聞くことができ、工場の雰囲気も感じることができるので、貴重な学びの場になるものと考えます。
 次に、大学での研究への参加についてです。
 現在、区と大学では、教育・環境・ICTなど、様々な地域課題の解決に向けて共同研究を行っています。さらに、千葉大学墨田サテライトキャンパス1階は、大学との研究成果を展示し、見て・触れて・体験できる場として地域に開放していますので、中学生の皆さんが大学を身近に感じる機会としてご活用ください。皆さんが授業の中で参加する職場体験・社会体験は、将来を考えるうえでとても大切です。こうしたことから、コンシェルジュとなるホームページの作成や協力体制も含め、庁内で連携しながら、より良い方法を検討します。
 中学生の皆さんには、これからの墨田区を担っていく存在として、「みんなが主役のまち すみだ」の実現に向けて、一緒に墨田区を盛り上げていただきたいと考えています。そのためにも、ご提案をいただいたように、これからも、若い世代の方に「墨田区で働き続けたい」と思っていただけるよう、様々な事業に取り組んでいきます。
 以上で、ご質問に対する答弁を終わります。

テーマ2 安全安心なまちすみだ

中学生議員からの質問

 私は、区内の小・中学生が集まって企画を考え、YouTubeを活用して地球温暖化対策を広めるグループの結成を提案します。
 このグループは、区内の中学生や小学生で構成し、区内の中学校を借りて、放課後や休日に集まり、地球温暖化対策として何ができるのかを考えます。そして、どのような動画を撮ってYouTubeで配信するかについて話し合います。具体的には、各校の生徒会や活動に協力してくれる人などが集まり、意見交換をしながら、動画の内容を企画します。区内のたくさんの中学生と意見を交換し合うことで、様々な方面から物事を考えられ、よりよい意見や考えが生まれると思います。
 この活動の目的は2 つあります。
 1つ目は、小学生と中学生、他校の中学生と交流を深めることです。企画の際は、中学生や大人には、想像できない発想や企画を考えてくれると思います。この企画を続けていくときには、次の小学生などにも伝え続けることができます。
 2つ目は、地球温暖化について、私たち中学生の学びが深まるということです。これから持続可能な社会を実現していくためにも、中学生のような若い世代が地球温暖化について理解を深めることは大切だと考えます。そして、動画を周知するためのポスターを作成し、区役所などに貼ることで、多くの方にこの活動を広められると考えています。
 この活動を実現するために、墨田区にお願いしたいことがあります。中学生と小学生のグループメンバーを募集するプリント配布、活動を監督してくれる大人の方の手配、活動する拠点となる場所の確保です。
 この提案に対する区の考えを伺います。よろしくお願いします。

区長からの答弁

 ただいまのご質問にお答えします。区内の小・中学生による地球温暖化対策を広めるグループの結成についてです。
 現在、世界の各地で地球温暖化の影響により、気温の上昇だけではなく、大型台風、異常高温、干ばつ、洪水など様々な気候変動による環境変化が起きています。私たちが暮らす東京でも猛暑日が過去最高を記録し、集中豪雨の発生も増加傾向にあり、床上浸水などの浸水被害が発生しています。こうした中、区は昨年10月に2050年までに二酸化炭素排出量の実質ゼロの実現を目指す 「すみだゼロカーボンシティ2050宣言」を表明し、区民、事業者、区がこれまで以上に協力して、地球温暖化防止の取組を加速させていくこととしました。
 ご提案いただいたグループの結成については、各小・中学生が集まって、様々な意見を交わしながら学び合うことで、より良い企画になると考えます。さらに、それをYouTube で配信することによって世界中の人々に皆さんの活動を発信することができます。大変すばらしい提案だと思いますので、ぜひ実現に向けて区としても協力できることを検討していきたいと考えます。将来を担う皆さんが、地球温暖化対策について、真剣に話し合い、行動を起こしていただくことを心強く感じています。
 そこで、グループメンバー募集のプリント配布や活動を支援する人の手配、活動拠点となる場所の確保等、活動を実現するための支援については、区として十分な協力をしていきたいと考えています。こうした活動が、地球温暖化対策につながりますので、継続的な活動となるよう、期待しています。
 以上で、ご質問に対する答弁を終わります。

テーマ3 誰もが楽しめるまちすみだ

中学生議員からの質問

 私は、SNS を活用した区内巡りを提案します。この事業は、観光客が区内数カ所のスポットを回り、その様子や感想をSNS に投稿することで、景品が受け取れるというものです。観光客がSNS を利用することによって区内外問わず、より多くの人に墨田区の魅力を知ってもらうことができるだけでなく、観光客目線の意見が得られることにより、墨田区の観光事業がより良いものになると考えます。私がこの事業を提案する目的は2 つあります。
 第一に、スカイツリーだけではない、観光情報の発信です。今の墨田区の観光事業は、スカイツリーに頼りすぎていることが課題です。墨田区には両国国技館や江戸東京博物館、すみだ北斎美術館などをはじめとした多くの観光資源がありますが、まだあまり知られていない印象があります。この事業を行うことによって観光客に墨田区について知ってもらうことができ、リピーター、つまり、すみだファンを増やすことができると考えます。
 第二に、墨田区の産業の魅力に触れてもらうことです。墨田区は近代軽工業発祥の地です。しかし、年々工業は衰退し、工場数の減少や後継者不足といった課題があります。私は、この事業に産業を絡めていきたいと考えます。具体的には、事業の一環として、職人に教わりながらできるものづくり体験や、事業の景品として、すみだモダンの商品を渡すこと等を提案します。実際に触れてもらうことで、墨田区の産業の魅力を深く感じてもらえるはずです。また、興味を持ってもらえることで、産業への就職率が上がる可能性もあります。この区内巡りのスポットやコースは区と区内の学生が協力して考えていきたいと思います。墨田区には、「スミファ」や「すみだ探究工房」などの産業を伝える事業があります。しかし、学生がその事業に近づくきっかけがない場合もあると思います。
 そこで、墨田区にお願いしたいことがあります。墨田区の観光事業や産業を学ぶために、区の職員や職人、企業の方による出前授業を行うことです。また、授業を通して、地場産業、伝統工芸などの職場見学や職場体験の機会を設けていただくことです。
 この提案に対する、区の考え方を伺います。よろしくお願いします。

区長からの答弁

 ただいまのご質問にお答えします。SNS を活用した区内巡りについてです。
 墨田区には多くの魅力的な観光資源があります。それらを広く知っていただくため、今年度より、インバウンド事業の一環として、在住外国人インフルエンサーに協力していただき、区の魅力発信事業を開始しました。この事業では、旧安田庭園の風景や下町情緒あふれる商店街の散策の様子など、多様な区の魅力を、YouTube やInstagram などで発信しています。
 ご提案の「SNS に投稿することで、景品を受け取れる仕組み」については、すみだファンを増やすためにも、効果的であると考えられるため、課題を整理し、検討していきます。
 また、区の産業の魅力については、2009 年から「すみだのものづくり」を広くPRしていく「すみだ地域ブランド戦略」を立ち上げ、様々な事業を展開しています。区内の商品や飲食店のメニューを「すみだモダン」としてブランド認証してきたほか、職人による実演販売やワークショップ等を実施してきました。さらに、区内の宿泊施設や飲食店等と連携して、ルームシューズや江戸切子、ケトル等の認証商品を来店者がお試しで使うことができる企画を始めたところです。現在、町工場をめぐる「スミファ」のほか、すみだものコト市等、ものづくりをテーマとしたイベントが行われており、実行委員として参加している地域の方々とともに、中学生の皆さんに協力していただけると、イベントのさらなる充実を図ることが期待できます。
 さらに、区では、「リクエスト講座」として、区の産業施策について、職員による出前授業を行っており、また、小さな博物館や工房ショップを通して、職人の方々にご協力いただき、職場見学や体験をできる機会を設けています。今後も区では、「誰もが楽しめるまち すみだ」の実現を目指し、区内の産業やものづくりを盛り上げていく施策を進めていきます。
 以上で、ご質問に対する答弁を終わります。

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