この小さな錫(すず)の箸置きには日本が凝縮されている。代々、神輿(みこし)の錺(かざり)金具を製造してきた鏨(たがね)職人の技。吉祥文様の5個1組の中に、裏面の模様がないものを1つ潜ませる粋。完成すると、あとは下り坂になるので、あえて未完成にするという古来の験担ぎに倣った。そんな秘められた物語も合わせて、誰かに贈りたくなる。

［価格］3240円
［問合せ］TEL：03-3621-1652／石原1-38-7・工房牡丹

台湾のデザイナーとのコラボレーションから生まれた逸品。「共通記憶」というテーマのもと、台湾でも日本でも夏の思い出の一端に眠る、かき氷のある風景をイメージして創作。明治・大正時代からの乳白あぶり出し技法による模様の向こうに、のどかで懐かしい夏の日が見える。

［価格］1万6200円
［問合せ］TEL：03-3623-4145／錦糸2-6-5

墨田区に多いおもちゃメーカーの一つ、エスエージーバルーンズ。クライミングマンは、金属のあるところならどこでも挑む風船人間。両手足に忍ばせた強力磁石で、軽量の物をホールドできる。こだわりは美しい筋肉。アスリートのように多彩なポーズを決めてみたくなる。

［価格］各864円
［問合せ］TEL：03-3624-2641／東駒形1-9-11

お相撲さんがどんと座っていたら、ちょっとやそっとじゃ下のものは動かせない。置いてあるだけで気持ちを和ませてくれる木(き)目(め)込(こみ)人形のペーパーウエイト。一つひとつ手作業で表情を描いているので、贔(ひい)屓(き)の力士に似ている人形があるかもしれない。

［価格］各3780円
［問合せ］TEL：03-3622-4579／向島2-11-7

どうち製本所の堂地さんは「北斎漫画」を初めて見たとき、葛飾北斎にぐっと親近感を抱いた。そこには江戸の人々の生き生きとしたしぐさやユーモラスな表情があり、想像力をかき立てられたという。そこで、製本の端材を吹き出し付きのメモ帳に。書く度に庶民と共に生きた北斎の人間味が感じられる。

［価格］各540円
［問合せ］TEL：03-3634-5839／千歳2-13-11

伝統美の全てを舞台で表現する歌舞伎。その衣装製作を江戸中期から担う石山染交が、古典技法と現代のデザインを融合させたマフラー。タオル地を刷(は)毛(け)染めできるよう、生地も染料も糊(のり)も一から開発。歌舞伎という日本美の頂点をさりげなく身にまとう贅(ぜい)沢(たく)。

［価格］各3780円～6264円
［問合せ］TEL：03-3625-8211／横川1-12-11

墨田区の地場産業であるメリヤス素材を生かしながら、ハッとする商品提案を続けるオレンジトーキョー。Jono Jonoはハンドメイドのためのメリヤス糸。糸が太いので、ラグやバッグなどの大物を短時間で作ることができる。かわいいパッケージにひと目惚(ぼ)れして、手作りに夢中になっていく。そんな出会いがたくさん生まれそうな手芸糸。

［価格］各1620円
［問合せ］TEL：03-6658-8662／亀沢1-12-10平井ビル1階

＂メリヤスの名産地＂という墨田区の歴史を背景に、スウェット素材のデニムを提案。追求したのは、見た目のデニムらしさ、動きやすさ、崩れ過ぎないフォルム。プロダンサーの助言で、ステッチやウエストラインに細かな工夫を重ねた。完成したのはコアなデニム愛用者に「履き続けたい」と言わせた、究極のスタンダード。

［価格］2万520円
［問合せ］TEL：03-5637-8481／横網1-6-1国際ファッションセンタービル10階KFCクリエイティブスタジオSTUDIO7

大きな鍋にたっぷり入った飴(あめ)に、クルミやアーモンドを投入してコトコト煮込む。昔ながらの飴屋が作るナッツ菓子は、コクも風味もちょっと濃厚。ナッツの香ばしさと飴の深みが口の中で混じり合う。白クルミはきなこ飴、黒クルミは黒糖飴、ジンジャーアーモンドはショウガ飴を使用。小腹が空(す)いたときやお酒のおつまみに、止まらなくなるおいしさ。

［価格］各540円
［問合せ］TEL：03-3622-2795／業平1-3-1