化粧品業界にもSDGsが浸透
シャンプーやボディソープなどの化粧品原料の開発・製造・販売を行うDOC Japan。その事業におけるSDGsの考え方について伺いました。「日本は元々、SDGsに対して親和性の高い国だと思います。近江商人の〝三方良し〞の考え方など、私たちの心の中にあったものが、SDGsというグローバルな統一目標として明確になった、という感覚があります。特にこの1、2年でSDGsの認知がさらに広まり、化粧品の原料にもSDGsの話題が及ぶようになってきました。」会社設立に当たり他社との差別化を図る中、天然の原料を中心としたアプローチで製品展開を行ってきた同社。「私たちがご提案する原料は、天然だからという理由ではなく、原料としてパフォーマンスが良いことを前提にお勧めしています。そこへ近年は、化粧品メーカー様の中でも〝環境に配慮した原料を〞という意識が高まり、天然由来のものが選ばれる頻度が上がってきたと思います。例えば弊社では、ジャガイモデンプンや、マメ科のタラという植物から採れるタラガムという原料などを扱っています。生産段階から、環境負荷や食料供給に影響のない材料であることも確認して調達をしています。」