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更新日:2024年4月22日
結核とは
結核は、結核菌による感染症です。
昔の病気というイメージがあるかもしれませんが、現在でも、全国で約1万人、東京都でも約1千500人が毎年新たに報告されています。結核は誰でもかかる可能性があり、適切な治療により治る病気です。
感染経路
排菌している肺結核患者のくしゃみや咳によって、空気中に飛び散った結核菌を吸い込むことで感染します。特に人が密集しているところや、狭い室内、換気の悪い場所は感染しやすくなります。結核菌の潜伏期間は数か月~数十年で、感染して半年~2年の間に発病することが多いとされています。
なお、結核と診断されているすべての人が排菌しているわけではありません。結核と診断されたときに痰の中に結核菌が混じっている場合は、周囲の人にうつす可能性がありあます。
痰の中に結核菌が混じっていても、適切な治療を始めれば約2週間で他の人への感染性はほぼなくなります。
症状
咳・痰・微熱などの症状が現れ、時に血痰、食欲低下、体重減少などがみられるようになります。症状がはっきりと現れにくい高齢者では、食欲低下や体重減少がサインとなる場合もあります。
その後、治療せずに症状がすすむと、肺の病変が拡大して呼吸困難に陥ることがあります。また骨や腸管、腎臓など肺以外の臓器にも病巣を作ることがあります。
墨田区の状況
結核の罹患率は減少傾向にありますが、墨田区の罹患率は国や都よりも高くなっています。
結核を予防するには
1.年に1度は定期健診を
学校健診や職場健診、特定健診等で年に1回、必ず胸部エックス線検査を受けましょう。もし、再検査が必要となった場合は、症状がなくても必ず精密検査を受けましょう。
2.免疫力を高める生活を
体に良い生活習慣を心がけて免疫力を高めましょう。
- 規則正しい生活
- 十分な睡眠
- たばこは吸わない
- バランスの良い食事
- 適度な運動
3.赤ちゃんはBCG予防接種を受けましょう
子どもの予防接種
4.早期発見と早期治療
2週間以上続くせき・たん・発熱・体のだるさ(倦怠感)は結核の注意症状です。
かぜの症状に似ているため、症状が出始めてからも結核になったことに気づかずに、結核の発見が遅れることもあります。
咳が2週間以上続く時は、必ず受診しましょう。
関連リンク
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