すみだ区報(墨田区のお知らせ「すみだ」) 2026年9月1日号

 すみだを愛し、すみだで活躍する人をリレー形式で紹介する「つながる すみだ人」。お話を伺った方に次の方を紹介していただき、すみだを愛する人をつないでいきます。第72回は、吾妻橋で飲食店「すみだCafe」を営み、地域の行事にも積極的に参加する佐々木 友哉さんです。

佐々木 友哉さん(向島在住)

 「すみだCafe」という飲食店で店主をしています。これまで銀座や西麻布などでフレンチ、イタリアンをはじめ様々なジャンルの飲食店に勤めてきました。その経験を()かしたランチやディナーを提供しています。常に多彩な食材を扱ってきたことが、今のメニューの豊富さにつながっていると思います。休日には、新メニューの研究がてら、流行(はや)りの店に行っています。でも、食事を楽しむだけでなく、地域の方がつながる場所としても活用してもらいたいと思っていて、地元の町会や消防団などの集まりでよく利用されています。また、スタッフがフラダンスを習っていることをきっかけに、食事中にフラダンスショーを楽しんでもらうイベントを定期的に開いているので、今後も地域のつながりを生み出せたら(うれ)しいですね。

 私が若い頃に修行した先の料理長は厳しい人が多く、特にフレンチレストランとホテルは本当に厳しかった。毎日「負けてたまるか」という気持ちで働いていました。ほかにも「本日の魚料理“シェフのイマジネーション”」といった、スタッフ泣かせのメニューばかりの店もありました。その日シェフから何を求められるか、日頃の会話をヒントに食材を用意しておき、仕事終わりには書店で料理本を眺める日々。おかげで、料理人としてのアンテナが鍛えられ、20代後半から料理長を任されるようになりました。そうした中で、次第に自分が生まれ育ったすみだで自分の店を持ちたいと思うようになりました。すみだは、世代を超えて人と人がつながるまちです。店には私の同級生だけではなく、そのご両親なども来てくれます。子どもの頃から現在まで続くつながりが本当に嬉しいです。結婚して子どもが小さく、なかなか独立する勇気が出なかった当時を振り返ると、そうした方々が高齢になってきているので、今ではもっと早く始めていれば良かったと思っています。

 この紙面で皆さんもよく話していますが、すみだの魅力は、やっぱり人とのつながりですね。私も地域行事には積極的に参加するようにしていて、例えば牛嶋神社の祭礼ではお御輿(みこし)を担いでいます。ちょっとおせっかいだけれどそれに助けられる、温かさがあるまちだと思います。私の子どもが小さかった頃も、近所の人が手を貸してくれましたし、会えば声を掛けてくれるので安心できました。いろんなまちを見てきましたが、同じ中学校に親子3代で通うような地域は、なかなか都内ではないと思います。それは、地域みんなで子育てをするような、暮らしやすいまちだからではないでしょうか。だからこそ、最近住み始めた人にとっても、心地良く暮らせるすみだでありたいですね。

店でのフラダンスショーの様子と、演者の皆さん。イベントは毎月開催され、地域の交流の場にもなっています。

 名物は“百種の日替わり湯”。リニューアルで更なる進化を遂げた「薬師湯」を営む長沼 秀三さんです。

[問合せ]広報広聴担当 電話:03-5608-6223

今月の1枚

「育つ秋」
【撮影】佐藤 大輔さん

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