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すみだ区報(墨田区のお知らせ「すみだ」) 2020年4月11日号

 4月に入り、新生活を始めた方も多いのではないでしょうか。新しいことにチャレンジするにも、健康があってこそ。実は、「歯と口の健康」は、全身の健康と密接に関わっています。
 今号では、皆さんのライフステージに合わせた歯と口の健康管理等、様々な情報をお知らせします。
問合せ 保健計画課保健計画担当 電話:03-5608-1462

 皆さん、歯と口を健康に保てていますか。毎日の食事や会話を楽しむためにも、歯と口の健康は欠かせないものです。よくかんで食べることができれば、十分に栄養が()れ、活力が湧いてきます。つまり、これは全身の健康、そして人生の豊かさにもつながります。
 自分で行う「セルフケア」と、歯科で受ける「プロフェッショナルケア」とで歯を20本以上保ち、ゆっくり、しっかりかんで味わうことで口の働きを維持し、健やかな生活を送りましょう。

20本以上の歯がある *義歯を含む よくかんで食べられる 栄養が摂れて活力が湧く 運動や外出、社会参加ができる 脳が活性化し、筋力を維持・向上できる 健康寿命の延伸

 歯と口の健康維持には、ライフステージごとに注意したいポイントがあります。ご自身やご家族に当てはまるステージを確認してみてください。区では、各種歯科健診および歯科保健事業を、向島歯科医師会と本所歯科医師会の協力のもとに実施しています。

 妊娠中は、ホルモンバランスや食生活の変化、つわりのため、思うように歯みがきができない等、むし歯や歯周病にかかりやすい時期です。歯科健診を受け、体調の良い時期に必要な処置を受けて、安心して赤ちゃんを迎えましょう。

妊産婦歯科健康診査
 区では、妊娠中と出産後1年未満の間に1回ずつ歯科健診を受けることができます。歯科健康診査票は、妊娠届出時に親子健康手帳(母子健康手帳)と一緒にお渡しします。

出産準備クラス
 お母さんと赤ちゃんの口の健康に関する講話を行っています。妊娠中の方のほか、そのパートナーやご家族の方も参加できます。詳しい内容や日程は、区ホームページでお知らせしています。

 乳歯が生え始め、歯みがきをスタートする時期です。口の中はデリケートなので、歯ブラシは「仕上げみがき用」の柔らかいタイプをおすすめします。力を入れすぎずに、みがいてあげましょう。乳歯は構造上、むし歯になりやすいため、糖分の少ないおやつや飲物を選びましょう。

1歳6か月児・3歳児歯科健康診査
 向島・本所保健センターで歯科健診を実施しています。対象者には、郵送でご案内をお送りします。

定期歯科健診・歯みがき指導・フッ素塗布
 向島・本所保健センターで3歳未満の乳幼児を対象に予約制で行っています。

申込み

  • 向島保健センター 電話:03-3611-6135
  • 本所保健センター 電話:03-3622-9137

 乳歯から永久歯へと生え替わる時期です。特に6歳前後に生えてくる6歳臼歯(第一大臼歯)は、永久歯の中で一番かむ力が大きく、歯並びやかみ合わせの基本となる重要な歯です。
 しかし、溝が深くみがきにくい形のため、丁寧にみがきましょう。また、よくかんで食べる習慣をつけ、栄養の吸収をアップさせましょう。

学校での歯科健康診査
 学校では、年に2回の歯科健診を行っています。歯ぐきの炎症やむし歯などの早期発見と、早期の対応が大切です。健診結果で問題を指摘されたら、早めに受診しましょう。

 歯周病に特に気を付けたい時期です。歯周病は歯を失う原因となるだけでなく、動脈硬化や狭心症、糖尿病、認知症、()(えん)性肺炎など全身の病気を発症・悪化させることがあります。特に糖尿病は、歯周病と相互に影響を及ぼす関係にあり、糖尿病の改善には歯周病の治療が重要であるとされています。

成人歯科健康診査
 20歳から70歳までの5歳ごとの節目年齢を迎えた方に、主に歯周病予防のための歯科健診を行っています。歯周病は痛みなどの自覚症状がほとんどないうちに進行します。歯を失わないために予防と早期治療が大切です。対象の方には、誕生月の下旬に郵送でご案内をお送りします。

 心身の機能や活力が衰え、虚弱になり、健康と要介護の間にある状態を「フレイル」と呼び、特にそのような口の状態を「オーラルフレイル」と呼びます。「以前に比べてかたい物が食べにくくなった」、「お茶や汁物でむせることが増えた」、「口の渇きが気になる」等の状態が続くようであればオーラルフレイルの可能性があります。
 しかし、オーラルフレイルは、早期に発見し、しっかり対応することで改善できます。少しでも気になることがあったら、かかりつけ歯科医に相談しましょう。

後期高齢者歯科健康診査
 区では、歯周病や口の機能の低下を防いで、安全に、おいしく食べられる状態を維持していただくため、75歳・77歳・79歳の方を対象に歯科健診を行っています。対象の方には、誕生月の下旬に郵送でご案内をお送りします。

歯科医院への通院が困難な方へ
在宅高齢者訪問歯科診療
 体の具合により、歯科医院への通院が困難な高齢者を対象に、ご自宅への訪問歯科診療を行っています。

申込み 保健計画課保健計画担当 電話:03-5608-6189

知っていますか?「()(えん)(せい)肺炎」

 口の中の細菌や唾液が誤って気道に入ることを誤嚥と呼び、これによって起きる肺炎を誤嚥性肺炎と言います。
 特に、免疫力が低下した状態にある方や介護を要する方は、口の中を清潔に、良好な状態に保つことが大切です。

 向島歯科医師会と本所歯科医師会の両会長から、健康な歯と口を維持するためのポイントを教えていただきました。

向島歯科医師会会長 三好 克則 氏

 口の健康は全身の健康に大きく関わっており、定期的に歯科健診を受けている人は、受けていない人と比較して、保てている歯の本数が多く、年間医療費も低く抑えられているというデータも出ています。
 その大切な歯を失う主な原因は歯周病です。歯を失うと、かむ力や踏ん張る力が低下して、転倒のリスクが高くなります。また、歯周病は糖尿病等の生活習慣病や認知症と深く関わっていることも明らかになっています。大切なことは、信頼できる「かかりつけ歯科医」を持つこと。定期的な健診とメンテナンスを続けることで口の健康を維持し、健康寿命を延ばしていきましょう。

本所歯科医師会会長 浅野 智之 氏

 歯科医師会では区と連携して、乳幼児期から高齢期にわたる幅広い年齢層を対象とした歯科健診や歯科保健事業を行っています。ご自身では見つけにくい歯周病や、むし歯などの口の中の異常を早期に発見・治療することが歯と口の健康を保つことの第一歩です。
 また近年、口の健康は糖尿病などの全身疾患と密接な関係にあることが分かっています。疾患のある方は健診時でなくても、歯科医院に相談に行くことをお勧めします。
 歯と口の健康を保つことは、健康寿命を延ばすことにもつながります。ぜひ、歯科健診事業を有効に活用してください。

 「ひかり歯科相談室」では、歯科健診・相談、歯みがき指導、予防処置等を行っています。口のケアで健康を維持しつつ、歯科受診に慣れていただき、またセルフケアの向上にもお役立てください。
ところ すみだ福祉保健センター(向島三丁目36番7号)
費用 無料
申込み 保健計画課保健計画担当 電話:03-5608-1462

 区では、休日に歯科治療が必要となった方のために、歯科休日応急診療を行っています。区報毎月1日号の「すこやかライフ」で、休日ごとの担当歯科医院をお知らせしていますので、ご利用ください。

 区では例年、この週間に合わせて、「歯科健診・相談」、「8020達成者表彰」、「親と子のよい歯のコンクール」等を実施しており、歯と口の疾患予防・早期発見・早期治療を通じて、区民の皆さんの全身の健康増進に取り組んでいます。 
 今後の予定については、区報や区ホームページ等でお知らせします。

問合せ 保健計画課保健計画担当 電話:03-5608-1462

このページは広報広聴担当が担当しています。