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すみだ区報(墨田区のお知らせ「すみだ」) 2021年5月11日号

すみだ北斎美術館(亀沢二丁目7番2号)の企画展「しりあがりサン北斎サン“クスッと笑えるSHOW TIME!”」の見所をご紹介します。

 「赤富士」の名で親しまれる「凱風快晴」は、北斎作品の中でも特に著名な作品です。一般的に、晩夏から初秋にかけての早朝に富士山が赤く見える現象を「赤富士」と呼びます。作品名の「凱風」は、南から吹いてくる夏のそよ風です。南から吹く穏やかな風に(いわし)(ぐも)がゆっくりと流されていく空の下で、山頂はまだ薄暗く、中腹から赤みを帯びつつある富士の姿が描かれています。晩夏や初秋の頃の徐々に夜が明けて行く富士山の様子を表現したものと考えられており、夜が明けきるまでのわずかな時間の経過を巧みに描き出した名作といえます。本作は企画展「しりあがりサン北斎サン“クスッと笑えるSHOW TIME!”」の後期(5月25日から6月27日まで)で展示されます。

 6月27日(日曜日)までが会期となっている企画展「しりあがりサン北斎サン“クスッと笑えるSHOW TIME!”」は、北斎の「冨嶽三十六景」のパロディ作品である、しりあがり寿氏の「ちょっと可笑しな三十六景」(2018年同館で開催した展示会)に、新作を加えた内容となっています。
 今回は本展のチラシでも掲載した「ちょっと可笑しなほぼ三十六景 青富士」をご紹介します。本作は北斎の「冨嶽三十六景 凱風快晴」(通称 赤富士)を原案にしており、北斎の「赤富士」に対し、海底に(たたず)む青い富士を描くことで、過去(江戸)と未来も対比させているようです。独特のタッチで描いたゆるい深海魚も登場させるなど、しりあがり寿氏の発想豊かな作品です。



新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、展示の中止や会期等の変更となる場合があります。ご来館の際は、事前に、すみだ北斎美術館のホームページで開館状況をご確認ください。

[問合せ]文化芸術振興課文化芸術担当 電話:03-5608-6115

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