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すみだ区報(墨田区のお知らせ「すみだ」) 2021年10月1日号

 すみだを愛し、すみだで活躍する人をリレー形式で紹介する「つながる すみだ人」。お話を伺った方に次の方を紹介していただき、すみだを愛する人をつないでいきます。第37回は、八広の自宅で洋服店「sugar rose」を運営する傍ら、地域の中で子ども服のリユース活動に取り組んでいる田中 仁実さんです。

田中 仁実さん(八広在住)

 自宅で洋服の販売をしながら、各家庭で着られなくなった子ども服を集めて、必要とされる方に無料でお渡しをする「子ども服リユースプロジェクト」という活動を行っています。活動を始めた頃は、期間限定でスペースを借りて、短期のイベントとして行っていました。現在は、コロナ禍のため催事は行っていませんが、店に子ども服を常時置き、必要とされる方にお渡しをすることで活動を続けています。服を集めるときは、お客さんの口コミで広げていただいたり、インスタグラムといったSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を活用したりしています。集まった多くの服の中から、私がコーディネートした洋服の写真をSNSで発信し、子ども服を通じて人と人をつなげるお手伝いをしています。店で活動を行うほかには、地域の児童館に寄付をして、服のリユースイベントで活用いただいたこともあります。これからも、誰かに喜んでいただきたいという思いをもち、地域の中で活動を少しでも広げられるように取り組んでいきます。

 現在、私は5歳と2歳の2人の子どもを育てています。上の子が産まれたときに、一時的に働くことができなくなり、食費をはじめ色々な出費が重なり大変な思いをしました。0歳児は保育園に通う中でも、毎日、肌着と上下の服が2セットずつ必要で、そのうえに、食べこぼし等があった時に着替えるためのストック服も多く必要です。保育園用の洋服を(そろ)えるだけでも、かなりの出費になってしまいます。そんなときに、先輩ママである友人から、段ボールいっぱいに詰められた子ども服のお下がりをもらい、とても助けられたという経験が、この活動をしようと思ったきっかけです。自分が大変なときに人に助けてもらった経験から、今度は私が主体となり、子ども服を通して、地域の人たちが交流できるような場を作りたいと考えるようになりました。

 私は墨田区出身ではないのですが、主人と知り合ったことをきっかけに、すみだに移り住んで今年で8年になります。初めに両国に住んでいた頃は、閑静な街の雰囲気がとても気に入りました。子どもが産まれる前は、地域のつながりを意識することはあまりなかったのですが、子どもが産まれ、同世代のママ友と一緒に地域で子育てをする中で、すみだは人と人との距離が近いと感じています。街の人は自分が良いと思ったことを、「ほかの人にも紹介したい、人の役に立ちたい」と考えている方が多いという印象ですね。また、私が起業したり、子どもを育てたりするうえで、普通は人に言いづらいような辛い経験についても、気軽に相談できることに感謝しています。

集まったたくさんの服の中から、田中さんが「かわいい」と思った組み合わせを考え、コーディネート。どれも状態が良いものが多く感謝されています。

子ども服を集める時は、SNSで発信することで多くの人に呼び掛けます。それでもママ友同士の口コミにはかないません。

 エスニックレストラン「cafe POKAPOKA」を経営し、地域の皆さんに愛される「すみだ食堂」を飲食店仲間と運営する白鳥 兼一さんです。

[問合せ]広報広聴担当 電話:03-5608-6223

今月の1枚

「夕暮れに川を見つめるアオサギ」
【撮影】加藤 香穂さん

 本コーナーへの写真を随時募集しています。詳細は区ホームページをご覧ください。
[問合せ]広報広聴担当 電話:03-5608-6223

このページは広報広聴担当が担当しています。