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すみだ区報(墨田区のお知らせ「すみだ」) 2021年11月1日号

墨田区長 山本 亨

 私たちを取り巻く環境問題は、年々深刻化し、記録的な猛暑や集中豪雨、大型台風などの自然災害が多発するなど身近な生活に大きな影響を及ぼしており、気候変動への具体的な対策が求められています。本区では先月5日に、「すみだゼロカーボンシティ2050宣言」を表明しました。宣言では「誰一人取り残さない」というSDGs(エスディージーズ)の理念に触れ、持続可能な社会の実現を掲げるとともに、区民、事業者、区が協働することにより、脱炭素社会の実現をめざす決意を表しています。地球温暖化を防ぐためには、全ての人が共通の課題意識をもって行動を起こす必要があるため、広く啓発を行っていきます。
 さて、本区は雨水利用の先進都市であることをご存知でしょうか。平成7年に「墨田区雨水利用推進指針」を策定し、防災用水等への利用を推進しています。また、当時としては新しい「地域水循環の再生」の考え方を盛り込み、雨水利用を広く呼びかけました。雨水利用の例としては、区役所庁舎や区の施設等で、雨水をタンクに()め、トイレの洗浄水や消防用水として利用していることが挙げられます。このような取組を区民や事業者にも広げるため、雨水貯留槽設置に対する助成制度を設けました。街中を歩くと(てん)(すい)(そん)と書かれた紺色のタンクを見かけますが、区内にはこのようなタンクが300基以上設置されており、草花への水やりや打ち水などに利用されています。民間施設等にも大きな広がりを見せ、区内の雨水総貯留量は年々増加しています。
 環境問題は大きなテーマですが、より良い未来のためには、私たち一人ひとりが家庭から排出されるごみを削減するなど、環境に配慮したライフスタイルを実践することが必要です。本区ではチームで拾ったごみの種類と量でポイントを競う、スポGOMIを実施するなど、参加者が気軽に環境問題の改善に貢献できる事業を実施しています。このような活動を地域に広げ、環境にやさしい持続可能な“すみだ”の実現に向けてオールすみだで取り組んでいきます。

すみだ環境フェアを視察しました

このページは広報広聴担当が担当しています。