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すみだ区報(墨田区のお知らせ「すみだ」) 2022年4月11日号

すみだ北斎美術館に収蔵されている北斎の名品をご紹介します。

 本図は、漢詩や俳諧が画中に添えられた中判花鳥画10枚(ぞろい)の1図です。北斎は、中国絵画のスタイルを強く意識してこの絵を描いています。錦絵において本格的に花鳥画が描かれ始めたのは天保年間(1830年から1844年まで)頃からといわれており、北斎と歌川広重が双璧と評されています。対角線上に辛夷の木を配し、画面中央にその枝に止まる文鳥が描かれています。右下を向く文鳥に誘導される鑑賞者の視線を、上に向かって花開く辛夷が受け止める構図となっています。太めの線で描かれた堅そうな質感の枝に対し、細い線でふっくらと描かれた辛夷の花は柔らかさを感じさせます。本図は、「北斎花らんまん」展の前期(4月17日まで)で展示されています。



すみだ北斎美術館で開催中の企画展「北斎花らんまん」展の見所を紹介します。

 本作は、北斎の門人である蹄斎北馬が手掛けた肉筆画です。朝妻舟とは、現在の滋賀県米原市朝妻の港を行き来した遊女の乗る舟を指します。江戸時代前期から中期に活躍した絵師である(はなぶさ)(いっ)(ちょう)には、描いた遊女の作品がもとで糾弾され、流罪に処されたという説があります。この説から一蝶の朝妻舟の作品が有名になり、ほかの絵師にも描かれるだけではなく、長唄や舞踊も制作されました。本作では、柳と山桜の下に舟を浮かべ、舞い散る花びらの中で物憂げに水面を見つめる遊女の姿が描かれています。本作は、「北斎花らんまん」展の前期(4月17日まで)で展示されています。
[とき]5月22日(日曜日)までの午前9時半から午後5時半まで
*入館は午後5時まで
[ところ]すみだ北斎美術館(亀沢二丁目7番2号)
[入館料]

  • 一般=1,000円
  • 高校生・大学生・65歳以上の方=700円
  • 中学生・障害のある方=300円
  • 小学生以下=無料

*観覧日当日に限り、常設展・常設展プラスも観覧可
[問合せ]すみだ北斎美術館 電話:03-6658-8936
*詳細は、すみだ北斎美術館のホームページを参照



新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、展示の中止や会期等が変更となる場合があります。最新情報は、すみだ北斎美術館のホームページをご確認ください。
[問合せ]文化芸術振興課文化芸術担当 電話:03-5608-6115

このページは広報広聴担当が担当しています。