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すみだ区報(墨田区のお知らせ「すみだ」) 2022年6月11日号

すみだ北斎美術館に収蔵されている北斎の名品をご紹介します。

 「絵本和漢誉」は、「()(かん)()(ほん)(さきがけ)」「()(ほん)()(さし)(あぶみ)」とともに北斎の代表的な三大武者絵本のひとつに挙げられます。その中でも本図は、見開き1ページを縦に用いた特色ある図で、平安中期の武将源頼光と、京都府の北部にある大江山を根城とした鬼の頭領の(しゅ)(てん)(どう)()を、上下に対峙(たいじ)させて描いています。頼光と家来の四天王にまつわる鬼退治伝説は数々ありますが、中でも酒呑童子との対決は有名です。頼光によって切断された酒呑童子の首が、不敵な笑みを浮かべて中空に舞う様子が、黒い闇の背景とともに表され、底知れない不気味さを漂わせている点は見どころです。本図は、「北斎 百鬼見参」展(6月21日から8月28日まで)で会期中展示されます。

 古来、日本人は鬼の存在を信じ、暮らしにも取り入れ、ともに生きてきました。鬼が登場する創作物は数多く、それだけ鬼は日本人の心に深く根ざし、その精神世界の形成に大きな影響を与えています。本展覧会では、錦絵や版本などから鬼に関連する作品を紹介し、鬼才・北斎がどのように鬼を捉え、表現してきたかに迫ります。また、当館初公開の貴重な北斎の肉筆画も展示します。
[とき]6月21日(火曜日)から8月28日(日曜日)までの午前9時半から午後5時半まで
*入館は午後5時まで
[ところ]すみだ北斎美術館(亀沢二丁目7番2号)
[入館料]

  • 一般=1,200円
  • 高校生・大学生・65歳以上の方=900円
  • 中学生・障害のある方=400円
  • 小学生以下=無料

*観覧日当日に限り、全ての展示が観覧可
[問合せ]すみだ北斎美術館 電話:03-6658-8936
*詳細は、すみだ北斎美術館のホームページを参照



 新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、展示の中止や会期等が変更となる場合があります。最新情報は、すみだ北斎美術館のホームページをご確認ください。
[問合せ]文化芸術振興課文化芸術担当 電話:03-5608-6115

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