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すみだ区報(墨田区のお知らせ「すみだ」) 2022年8月11日号

すみだ北斎美術館に収蔵されている北斎の名品をご紹介します。

 釈迦の一生を描いた北斎最晩年の読本(江戸後期に流行した本格的小説)、「釈迦御一代記図会」の一図で、()()()国の流離王という暴君が、釈迦の一族を攻め滅ぼしたため天罰を受ける場面を描いたものです。
 天雷とは雷神のことで、昔から雷神は鬼の様態で表現されることが多く、左に天罰として電撃を落とす雷神、右に爆風渦巻く中に破壊される王宮を対比させる大胆な構図です。北斎の雷神像は、雲ではなく雷獣に乗り、頬がこけて険しく恐ろしい顔にするなど独自性を出しています。本図は「北斎 百鬼見参」展(8月28日まで)で展示されています。



すみだ北斎美術館(亀沢二丁目7番2号)で開催中の特別展「北斎 百鬼見参」後期の見所をご紹介します。

 大正時代すでに()(こう)(しょ)となっていた北斎の絵手本「己痴羣夢多字画尽(おのがばかむらむだじえづくし)」が埋もれるのを惜しみ、()(こく)(いろ)()りされた再版本です。「己痴羣夢多字画尽」は、文字を組み合わせて絵を描く「文字絵」の教本で、本図は大津絵の鬼の寒念仏を文字絵で描く方法を説明したものです。鬼の寒念仏は、大津宿の土産として人気のあった民画・大津絵の代表的な図柄で、僧衣をまとい(かね)を持つ鬼は、顔や中身は鬼なのに衣装と小道具だけまねても無駄ということを説いています。鬼のかしこまった表情が笑いを誘います。
[とき]8月28日(日曜日)までの午前9時半から午後5時半まで
*入館は午後5時まで
[入館料]

  • 一般=1,200円
  • 高校生、大学生、65歳以上の方=900円
  • 中学生、障害のある方=400円
  • 小学生以下=無料

*観覧日当日に限り、常設展をはじめ全展示が観覧可
[問合せ]すみだ北斎美術館 電話:03-6658-8936
*詳細は、すみだ北斎美術館のホームページを参照



 新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、展示の中止や会期等が変更となる場合があります。ご来館の際は事前に、すみだ北斎美術館のホームページで開館状況をご確認ください。
[問合せ]文化芸術振興課文化芸術担当 電話:03-5608-6115

このページは広報広聴担当が担当しています。