小布施町の皆さんから伺った町の魅力をお届けします。ぜひ、訪れてみてください。小布施町の観光等の詳細は、下記コードの小布施文化観光協会のホームページをご覧ください。
[問合せ]広報広聴担当 電話:03-5608-6223
[ところ]小布施町小布施1497の2(長野電鉄小布施駅舎内)
[営業時間]午前9時から午後5時まで
*12月から3月までは午後4時まで(水曜日定休)
[問合せ]小布施文化観光協会 電話:026-214-6300
小布施文化観光協会HP
誰に対しても気さくでオープンな町民が、皆さんをお待ちしています。
オブセオープンオアシス(小布施町大島609の2)
梅嶋 つかささん
県内で1番小さなこの町の住民たちは、気さくで住民同士の距離が近く、誰に対してもオープンで“アットホーム”です。また、職場と住居が近い町民が多く、“おぶせ愛”に満ちた方がたくさんいます。私は「おぶせエバーグリーンマーケット」や「えばぐり市」という、飲食ブースやクラフト作家さんなどを集めたイベントを主催しています。地域に根ざした多くの店が一堂に会するので、そういったにぎやかな場所で町のお勧めを聞いてみるのも楽しいと思います。
小布施町は栗の収穫と紅葉の時期が重なる秋が、最も多くの観光客でにぎわいますが、それ以外の季節もお勧めです。私は眼前に鮮やかな緑が広がる、新緑の季節が大好きです。四季折々の光景を目の当たりにすると、「生きているな」と実感します。また、町の名産である栗以外にも、おいしい食べ物がたくさんあり、気に入る食べ物が必ず見つかると思います。
“おぶせ愛”に満ちた町民に質問すれば、その人だけが知っている店や場所、
昨年の「おぶせエバーグリーンマーケット」開催時の写真。ライブステージもあり、大盛況でした。
小布施町はスポーツも有名。私が勤めるボルダリング施設は、誰でも気軽に楽しめます。
お勧めスポットは「中町小径」。実は1か所だけハート形の石があって、子どもが毎回見つけて喜んでいます。
スイーツは栗シュークリームがお勧め。甘さ控えめでおいしいですよ。
小布施町は隅まで散策が楽しい町。余すところなく満喫してくださいね。
小布施文化観光協会公認まち歩きガイド
関 敬子さん
観光の中心である北斎館周辺は、かつて民間主導で「町並修景事業」が行われ、栗の角材を敷き詰めた「栗の小径」など、町を象徴する空間になりました。古い建物を壊さず改修し、利活用しながら、現代の暮らしと調和させ、住む人・訪れる人が心地よく過ごせる町並みが皆さんをお迎えします。
一方で、「中町小径」を歩くと、酒蔵「松葉屋本店(小布施町小布施778)」の裏手に突き当たり、プラケースに入った大量の空き瓶に遭遇します。これは、取引先から回収した空き瓶の保管場所で、いわばバックヤード。裏側の生活感も隠さず見せ、楽しませてしまうのは、小布施町ならではだと思います。また、町には「外はみんなのもの、内は自分たちのもの」という古くから伝わる文化があります。この文化から生まれた「おぶせオープンガーデン」では、個人宅等の庭を開放しているんです。案内板が設置してある庭なら無料で出入りでき、庭主それぞれの想いを込めた庭が、皆さんの心を楽しませてくれますよ。
町内に張り巡らされた多くの路地やおぶせオープンガーデンは、「ここ行っていいのかな?」という不安とワクワクがあって、探求心をくすぐられる方も多いのでは。皆さんにも小布施町で、素敵な出会いを探してほしいです。
「栗の小径」には、1辺約10センチメートルの栗材が道に敷き詰められています。
酒蔵「松葉屋本店」のバックヤードを通れば、もう気分は探検家。
おぶせオープンガーデンの1つ、市村 多喜子さん宅。庭を通り抜けられるのも、おぶせオープンガーデンの魅力です。
おぶせオープンガーデンの案内板。これが庭先に設置してあれば自由に出入りできます。
町内各地の煙突は、かつて酒造りで発生する蒸気等の排出に使用されていたものです。
ここでしか味わえない絶品グルメがたくさんあります。ぜひ、探しに来てください。
小布施文化観光協会公認まち歩きガイド
関口 文子さん
「小布施の有名な食べ物といえば?」と聞かれたら、多くの方は“栗”と答えるでしょう。小布施町の栗菓子の歴史は、今から約200年前に塩屋櫻井幾右衛門が栗
小布施町は古くから街道が交わる交通の要所であり、様々な人が行き来し、交流することで発展してきました。老舗も多いですが、最近は小布施町に移住して、空き店舗や蔵を改装してカフェやパン屋などを開業する方も増えています。食べ歩きでもお腹いっぱいになってしまいますね。どの店舗も地元の人だけでなく観光客にも愛される素敵な店舗ですので、ぜひ、
モンブランが人気の「栗の木テラス(小布施町小布施784)」。行列が絶えない有名店です。
桜井甘精堂 泉石亭(小布施町小布施779)の栗おこわ。味付けには全国の老舗醸造所の調味料を厳選して使用しています。
「COFFEE&JAZZ BUD」のケーキセット。店内は心地よい雰囲気が漂います。
ohana(小布施町小布施777の3)は、豆腐店を改装してオープンしたパン・焼菓子店です。
葛飾 北斎が晩年に滞在した小布施町で、芸術に触れてみませんか?
一般財団法人 北斎館(小布施町小布施485)
学芸員 荒井 美礼さん
北斎は83歳の頃に初めて小布施町を訪れ、以降4回、小布施町に滞在したといいます。北斎館は、北斎と交流のあった町民が所有していた作品など町内に残る数々の作品を保存するため、昭和51年に開館しました。肉筆画を中心に版本や錦絵などを所蔵し、天井絵のある2基の祭屋台は常設展示しています。それ以外の作品は、年5回の企画展ごとに入れ替えるので、来館するたびに新発見があると思います。
北斎は「富嶽百景」の中で、“私は絵師として神の域に達するだろう”と記し、晩年は自分の描きたいものを描くようになります。常設展示の祭屋台は、その頃に小布施町で制作されたものです。「東町祭屋台」に龍と
作品は図録での鑑賞よりも、自分の目で直接鑑賞するのがお勧め。中にはキラキラ輝く顔料を使用した作品もあり、実物でしか伝わらないことが多くあります。北斎が過ごした小布施町で、ぜひ、芸術に触れてみてください。
常設展示の祭屋台。写真手前が「上町祭屋台」、奥が「東町祭屋台」。館内は写真撮影が可能なので、ぜひ、気に入った作品の撮影を。
「上町祭屋台」の天井絵は「男浪・女浪」で、外周の縁絵は、高井 鴻山が彩色したもの。
「東町祭屋台」の天井絵は「龍・鳳凰」。
高井鴻山記念館入口。まるでタイムスリップしたような気分が味わえます。
*北斎館の開館時間等の詳細は、一般財団法人 北斎館のホームページを参照