すみだ北斎美術館に収蔵されている北斎の名品をご紹介します。
摺物は、商業目的のために刊行されたものではなく、私的に新年の配り物などとして依頼し、制作されたものです。
本作品では、無造作に広げた百人一首かるたの札を、女性たちが取り合う「散らし取り」をしている様子が描かれています。平安時代の歌人のような
すみだ北斎美術館(亀沢二丁目7番2号)で開催中の「北斎かける百人一首」展の後期の見所をご紹介します。
本図では、歌のイメージが江戸時代の風俗に置き換えられ、紅葉の名所である奈良県生駒郡を流れる竜田川の景観を楽しむ人々の様子が描かれています。なお、歌に詠まれている川は、竜田川が合流する大和川とする説もあります。
紅葉が流れる竜田川の景色に主眼を置く歌に対し、本図では人々の表情や動きにも焦点が当てられています。また、水面のうねりを誇張し、山や橋の曲線と呼応するように表現しています。本図は、「北斎かける百人一首」展の後期(2月26日まで)で展示されています。
[とき]2月26日(日曜日)までの午前9時半から午後5時半まで
*入館は午後5時まで
[問合せ]すみだ北斎美術館 電話:03-6658-8936
*入館料等の詳細は、すみだ北斎美術館のホームページを参照
新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、展示の中止や会期等が変更となる場合があります。ご来館の際は事前に、すみだ北斎美術館のホームページで開館状況をご確認ください。
[問合せ]文化芸術振興課文化芸術担当 電話:03-5608-6115