すみだを愛し、すみだで活躍する人をリレー形式で紹介する「つながる すみだ人」。お話を伺った方に次の方を紹介していただき、すみだを愛する人をつないでいきます。第51回は、建築士で、北斎通りまちづくりの会や亀沢地区建替え調整協議会、墨田区景観審議会などで活動されている岸 成行さんです。
岸 成行さん(亀沢在住)
北斎通りまちづくりの会の会員や亀沢地区建替え調整協議会の代表など、亀沢地区のまちづくりに関わる活動をしています。また、墨田区景観審議会委員、亀沢四丁目町会副会長も務めています。
北斎通りまちづくりの会は、北斎通り周辺の景観づくりと活性化を地域住民が考え、主体的に活動するために設立された団体です。その活動の一つ、「亀沢地区建替え調整協議会」は、亀沢地区での建築計画の際に、事業者が地域に行う事前説明の受け皿になると同時に、地域からは事業者へ意見やまちの雰囲気等を伝えることで、より良い地域環境づくりに向けての意識を共有する場となっています。
また、北斎通りで毎年秋に開催する「北斎祭り」では、弘前ねぷたを運行するなどの様々なイベントを行い、大勢の来訪者で
生まれも育ちも亀沢で、子どもの頃はいわゆる下町の風景に囲まれて育ちました。大学では建築を学び、卒業後は10年ほど建築設計事務所に勤め、その後独立して自分の事務所を開きました。その一方で、生まれ育ったすみだのまちづくりに関わりたい気持ちもあり、墨田区景観審議会や都市計画マスタープラン検討委員会の委員を務めていたところ、北斎通りまちづくりの会のメンバーの方から声を掛けていただいたのがきっかけです。
まちづくりと言うと、住宅地域や商業地域等のように区域分けして整備するイメージがありますが、私はむしろ、住商工が共存していて、その中で人々が緩やかなルールを作って心地よい距離感で暮らしていくことが、活気があって暮らしやすい、新しいまちづくりだと思います。ですから、いろいろなものが混在した暮らしの景色が残るすみだは、実は最先端の暮らしやすいまちなのではないかと考えています。人々の日常の営み、“生活景”を大切にしながら、新しい住民にも開かれたまちづくりを心掛けて、地域での活動を行っています。
昔は、きれいに整備されたまちに住みたいと思ったこともありました。ですが、様々な経験や人々との交流を重ねるうちに、混在するすみだの良さが見えてきて、私のまちづくりの考え方にも影響を与えてくれました。今では、新しい人や子どもの世代にも住み続けてほしいと思うほど、すみだの風景が好きです。自分の住むまちを好きになると、日々の暮らしが楽しくなりますね。
「北斎祭り」での弘前ねぷた。すみだ北斎美術館が弘前藩上屋敷の跡地に建設されたことからつながりが生まれ、実現しました。
景観を整える試みとして、北斎通りにフラッグを取り付けた様子。同時にアンケートや意見交換会も行い、地域ぐるみで景観を考えています。
八広で地域のかかりつけ医として診療所を営んでいる平野 仁志さんです。
[問合せ]広報広聴担当 電話:03-5608-6223
今月の1枚
「香取神社の梅」
【撮影】岡本 郁雄さん
本コーナーへの写真を随時募集しています。詳細は区ホームページをご覧ください。
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