すみだを愛し、すみだで活躍する人をリレー形式で紹介する「つながる すみだ人」。お話を伺った方に次の方を紹介していただき、すみだを愛する人をつないでいきます。第56回は、すみだと能登半島(前浜)の二拠点生活を送る野村 喜代美さんです。すみだでは飲食店「天真庵」(文花一丁目6番5号)を営みながら、様々な教室を開催しています。
野村 喜代美さん(文花在住)
1か月の3分の2はすみだで生活し、主にお
1か月の3分の1は能登半島の前浜で生活していますが、拠点を能登に置くことになったのも生徒さんがきっかけです。
天真庵を始めたのは平成19年(2007年)です。それまではコンピューター関連の会社を営みながら区外に住み、自宅の一部をギャラリーとして、陶芸家や画家など様々な方に利用してもらっていました。その交流を通じて、すみだの土地柄や現在店舗となっている長屋を知ったんです。古いものが持つぬくもりが好きだったので、ここで第二の人生を始めることを決意しました。店舗の内装も、そこで知り合った若い方々が手掛けてくれました。いろいろとアイディアを出しながら、面白がって造ってくれて
5年前から始めた能登での生活は、交通や買物など都会のようには便利ではありませんし、仕事もしていません。すみだと能登、全く異なる2つの生活が視野を広げてくれたと思います。また、便利な生活は時に「やる事」を増やし過ぎてしまうことがあると気付きました。現在は、「できる事」の中から「やる事」を選択して、気力・体力に合わせて楽しむことを大切にしています。
すみだは古さがまだ残る部分があるので、それが新しいものへと変化していく様子が見られるのは面白いと思います。
一方で変わらずに、気が合う方々と家族のようなお付き合いができるところが素敵だと思います。私にとって、お子さんは“孫”、若い方は“娘・息子”です。「きよみさーん」と外でも声を掛けてくれる“孫”や送り迎えをしたことがある“孫”がいます。また、年に1回里帰りのように教室に来る方がいて、そんな“娘”から近況を聞くのも楽しいです。
様々な働き方や暮らしを経験しましたが、すみだはとても心地良く過ごせる場所です。
店内です。椅子は知人が作ってくれました。
【上】梅教室の梅は、能登産です。
【下】私の教室は1対1。お話するも楽しみです。
押上で日本酒や芸能などを広める活動をする竹下 文庫さんです。
[問合せ]広報広聴担当 電話:03-5608-6223
今月の1枚
「ある日の秋空」
【撮影】高橋 美佐子さん
本コーナーへの写真を随時募集しています。詳細は区ホームページをご覧ください。
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