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すみだ区報(墨田区のお知らせ「すみだ」) 2023年12月1日号

 すみだを愛し、すみだで活躍する人をリレー形式で紹介する「つながる すみだ人」。お話を伺った方に次の方を紹介していただき、すみだを愛する人をつないでいきます。第58回は、向島を拠点に落語家として活躍されている柳家 小もんさんです。

柳家 小もんさん(向島在住)

 向島を拠点に落語家として活動しています。 
 区内では、前回の「つながる すみだ人」で紹介されていた押上文庫や、向じまぜんやといった飲食店をはじめ、各町会が開催する落語会に参加して高座に上がるなど、区民の皆さんに落語を広める活動もしています。
 落語の仕事は“人を楽しませること”が第一なので、たくさんのお客さんに笑って喜んでもらえるよう、日々落語の稽古を重ねています。
 最近では、区内の落語会を通じて、人と人をつなぐことができ、この仕事の面白さと奥深さを改めて実感しています。落語の基本を大事にしながら、その新しい表現として、落語とライブペインティングのコラボレーション等にも挑戦しています。

 大学生のときに落語研究会に入ったことが、落語を始めたきっかけです。中学生の頃に、母親に連れられて行った新宿末廣亭で、初めて寄席を()た時の衝撃が残っていたんですね。演芸場の建物や、着物、三味線など、昔ながらの落語の雰囲気にとても憧れました。
 大学の落語研究会に在籍していた頃は、とにかくたくさんの寄席を観て、落語を学びました。現在の師匠でもある柳家小里んの落語が特に好きで、プロになるならこの師匠の下に入門したいと考えていました。
 大学卒業後、どうしても落語を続けたくて、柳家小里んが主任の興行に5日間連続で通い、最後は頭を丸めて、入門のお願いを(じか)(だん)(ぱん)しました。その熱意が通じたのか、平成25年に入門を許され、平成26年に前座、平成30年には二ツ目に昇進し、現在は様々な演芸場で高座に上がっています。

 すみだに移り住んで10年くらい経ちますが、地元好きで、人好きな方が本当に多いですよね。人と人のつながりを大切にしているように感じます。落語の仕事でも人と人のつながりを大事にしてきたので、私の性格に合っていて、とても住みやすいです。
 また、すみだには落語に関する話もたくさんあり、落語の寄席の基になった「噺の会」は向島の料亭が発祥の一つとされています。当時、本所に住んでいた大工の(とう)(りょう)・烏亭焉馬が中心となって、その会を開いていたようです。向島百花園もそうですが、すみだは江戸時代の名残があちこちに残っていて、古くからの文化や伝統を感じられる貴重なまちだと思います。

高崎芸術劇場での興行にて

吉例納涼「住吉踊り」にて(浅草演芸ホール)

 東向島で「向じまぜんや」を営みながら、地域食堂「みんなのいばしょ」の子ども支援活動にも取り組む沼田 正善さんです。

[問合せ]広報広聴担当 電話:03-5608-6223

今月の1枚

「ツリー&ツリー」
【撮影】髙見澤 尚子さん

 本コーナーへの写真を随時募集しています。詳細は区ホームページをご覧ください。
[問合せ]広報広聴担当 電話:03-5608-6223

このページは広報広聴担当が担当しています。