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すみだ区報(墨田区のお知らせ「すみだ」) 2024年7月1日号

 すみだを愛し、すみだで活躍する人をリレー形式で紹介する「つながる すみだ人」。お話を伺った方に次の方を紹介していただき、すみだを愛する人をつないでいきます。第61回は、着物を仕立てる「仕立直や」を営みながら、和装関連商品の販売やワークショップなどを行う「ワモノと雑貨キセカエ(向島一丁目17番12号)」を運営する坂田 直さんです。

坂田 直さん(東向島在住)

 着物の仕立てのほか、和装関連商品の販売やワークショップ等を行っています。
 着物の仕立ては、呉服屋や個人のお客さんから発注を受け、手縫いで仕上げています。今ではミシンで着物を縫うことも珍しくありませんが、私は昔ながらの手縫いにこだわっています。
 新型コロナウイルス感染症が収束し始めた昨年頃から、海外からの修学旅行生向けの着物ワークショップがとても人気です。着物をほどいて、和装小物などに作り替えます。着物は洋服と比べて端ぎれも少なく、ほどけば長方形の生地に戻るため、リユースやアップサイクルがしやすい衣服です。日本では江戸時代の頃から続いているSDGs(エスディージーズ)につながる取組が、海外の皆さんに受け入れられ、とても(うれ)しいです。

 永井 荷風の「(ぼく)(とう)()(だん)」が好きで、その舞台である東向島周辺で、和装の仕事がしたいと思ったことがきっかけです。
 学生時代、ファッションデザイナーの髙田賢三さんの花柄をモチーフにしたデザインに感銘を受け、その着想の原点が花街の女性の装いであることを知り、華やかな着物の世界に興味を持ちました。地元の福岡から上京して、2人の和裁の先生に師事し、様々な和裁の技術を学びました。洋裁は生地を立体的に仕立てる一方、和裁は平面のまま仕立てます。着物は着付けることで立体的になり、洋服とは異なる美しい装いを楽しむことができます。
 最近では、日本のアニメや漫画などの影響から和装を楽しんでいる若者や外国人の姿をよく見掛けます。着物をファッションとして気軽に取り入れてもらえるよう、これからも様々な提案をしていきたいと思います。

 新しいモノと古いモノが混在しているところが好きです。東京スカイツリー®周辺のような新しい町並みと、向島花街等に見られる古い町並み。大正・昭和の時代を懐かしみながら、新しい一歩を踏み出すことができる、そんな雰囲気がすみだにはあると思います。郷愁を持ちながらも、新しく生まれ変わる街からたくさんのパワーをもらっているような気がします。
 また、隅田川と荒川に挟まれている土地柄、橋が多くあり、どこを切り取っても絵になる、着物が似合う街であることも、写真と和装が好きな私にとって大きな魅力の一つです。

海外からの修学旅行生の着物体験。自ら選んで初めて身に着ける日本の着物に皆さん自然と笑顔になります。

向島にある店舗は黄色の看板が目印です。

 東駒形にある割烹「峰屋」で女将(おかみ)(きき)(さけ)()として運営に携わる高澤 瀬理奈さんです。

[問合せ]広報広聴担当 電話:03-5608-6223

今月の1枚

「スカイツリーまで飛んでいけ~!」
【撮影】牧野 あゆみさん

 本コーナーへの写真を随時募集しています。詳細は区HPをご覧ください。
[問合せ]広報広聴担当 電話:03-5608-6223

このページは広報広聴担当が担当しています。