このページの先頭です
このページの本文へ移動
  1. 現在のページ
  2. トップページ
  3. すみだ区報
  4. 2024年12月11日号
本文ここから

すみだ区報(墨田区のお知らせ「すみだ」) 2024年12月11日号

 区では、区の予算と収入・支出の状況を年2回公表しています。今号では、令和5年度の各会計決算と6年度上半期の財政状況をお知らせします。なお、詳細は区HPでもご覧になれます。
[問合せ]財政担当 電話:03-5608-6232

備考1:端数処理により数値の合計が合わない場合があります。

 5年度一般会計の歳入面では、国庫支出金が減収したものの、特別区税や特別区交付金等の増収により、全体として前年度決算額を上回りました。こうした中で、コロナ禍により生じた様々な変化・変革を踏まえつつ、一層進展する少子高齢化への対応や、誰もが住み慣れた地域で安心して、いきいきと暮らし続けられるまちづくりを推進するための区政運営を行いました。結果として、5年度の一般会計歳入歳出差引額は、58億8,912万円の黒字決算となり(図1)、また、3つの特別会計も、黒字決算でした(表1)。
 この決算を、自治体の財政状況を判断する指標で見ると、財政の弾力性を示す経常収支比率は、78.9パーセント(前年度77.7パーセント)でした。また、公債費に充当した一般財源の割合を示す公債費負担比率は、3.3パーセント(前年度3.1パーセント)でした(図2)。



 5年度一般会計歳出決算額を人口28万5,784人(6年4月1日現在)で割った、区民1人当たりの金額49万8,474円の使い道は下表のとおりです。

区民1人当たりの5年度一般会計歳出決算額 49万8,474円

国民健康保険特別会計
歳入 国民健康保険料 62億7,513万円 22.6パーセント
歳入 国・都支出金 169億656万円 61.0パーセント
歳入 繰入金・その他 45億3,790万円 16.4パーセント
歳入 歳入合計 277億1,959万円 100.0パーセント
歳出 保険給付費 165億6,775万円 61.5パーセント
歳出 国民健康保険事業費納付金 89億9,373万円 33.4パーセント
歳出 総務費・その他 13億8,966万円 5.1パーセント
歳出 歳出合計 269億5,114万円 100.0パーセント
介護保険特別会計
歳入 介護保険料 45億661万円 19.4パーセント
歳入 国・都支出金 82億9,142万円 35.6パーセント
歳入 支払基金交付金 58億259万円 25.0パーセント
歳入 繰入金・その他 46億4,553万円 20.0パーセント
歳入 歳入合計 232億4,615万円 100.0パーセント
歳出 保険給付費 208億6,735万円 90.9パーセント
歳出 総務費・その他 20億9,539万円 9.1パーセント
歳出 歳出合計 229億6,274万円 100.0パーセント
後期高齢者医療特別会計
歳入 後期高齢者医療保険料 29億6,234万円 43.3パーセント
歳入 繰入金・その他 38億7,564万円 56.7パーセント
歳入 歳入合計 68億3,798万円 100.0パーセント
歳出 広域連合納付金 60億9,070万円 91.9パーセント
歳出 総務費・その他 5億4,094万円 8.1パーセント
歳出 歳出合計 66億3,164万円 100.0パーセント

 

備考1:6年度の額は9月30日現在の数字です。

 長引く物価高騰による家計等への影響や、株価の歴史的な乱高下もあり、景気の先行きは不透明感が強まっています。今年度の区政運営では、区民の皆さんの安全・安心を第一に緊急性・優先性の高い行政需要に対し、迅速かつ積極的に取り組むとともに、より一層の財政健全化を進め、強固な財政基盤の構築に努めています。
 6年度上半期の収支状況は下表のとおりです(表2)。

会計区分 予算現額 収入額 支出額
一般会計 1,433億9,476万円 597億6,542万円(41.7パーセント) 542億1,550万円(37.8パーセント)
国民健康保険特別会計 281億1,600万円 114億5,995万円(40.8パーセント) 96億4,192万円(34.3パーセント)
介護保険特別会計 233億5,800万円 110億8,308万円(47.5パーセント) 95億7,342万円(41.0パーセント)
後期高齢者医療特別会計 69億7,200万円 32億5,115万円(46.6パーセント) 22億8,888万円(32.8パーセント)

備考1:収入額・支出額欄の( )内の数字は、それぞれの予算現額に対する割合です。

*国が定めた「統一的な基準」による財務書類(表3から表6)を公開します。

 会計年度末(基準日)時点で、区がどのような資産を保有し、その資産がどのような財源で賄われているのか、また、将来支払わなければならない負債がどのくらいあるかを示した表です。5年度は、資産合計が約4,203億円(A)、負債が約491億円(B)、純資産は約3,712億円(C)となりました。

【資産の部】
借方 5年度末
固定資産 3,815億1,555万円
・有形固定資産(土地、建物等) 3,388億5,398万円
・無形固定資産(ソフトウェア等) 3億8,683万円
・投資その他資産(出資金等) 422億7,475万円
流動資産 387億9,701万円
・現金預金 111億4,122万円
・未収金 27億2,760万円
・短期貸付金 1億3,877万円
・基金 251億937万円
・徴収不能引当金 △ 3億1,995万円
資産合計(A) 4,203億1,257万円
【負債・純資産の部】
貸方 5年度末
固定負債 408億6,032万円
・地方債 237億1,007万円
・長期未払金 20億6,014万円
・退職手当引当金 138億5,587万円
・その他 12億3,424万円
流動負債 82億7,665万円
・1年内償還予定地方債 25億5,279万円
・未払金 4億7,697万円
・賞与等引当金 15億8,965万円
・預り金 34億3,143万円
・その他 2億2,582万円
負債合計(B) 491億3,698万円
純資産合計(C) 3,711億7,559万円
負債・純資産合計 4,203億1,257万円

 

 行政サービスに要したコスト(費用)と、受益者負担等の収益を示した表です。5年度は、純経常行政コストが約1,655億489万円(C)に対し、臨時損失が約1,675万円(D)、臨時利益が約173万円(E)でした。その結果、純行政コストは約1,655億1,992万円(F)となりました。このコストは区民の皆さんの税金や国および都からの交付金などで賄われています。

区分 総額
経常費用
業務費用
人件費(職員給与費、退職手当引当金繰入額等) 196億7,632万円
経常費用
業務費用
物件費等(物件費、減価償却費等) 378億526万円
経常費用
業務費用
その他の業務費用(徴収不能引当金繰入額等) 7億7,145万円
経常費用
移転費用
補助金等 727億3,641万円
経常費用
移転費用
社会保障給付 393億1,070万円
経常費用
移転費用
その他 22億9,611万円
経常費用 計(A) 1,725億9,625万円
経常収益 使用料及び手数料 23億6,383万円
経常収益 その他 47億2,753万円
経常収益 計(B) 70億9,136万円
純経常行政コスト (C)=(A)-(B) 1,655億489万円
臨時損失 資産除売却損等 1,675万円
臨時損失 計(D) 1,675万円
臨時利益 資産売却益 173万円
臨時利益 計(E) 173万円
純行政コスト (F)=(C)+(D)-(E) 1,655億1,992万円
区民1人当たりの行政サービスに要したコスト 約58万円

備考1:区民1人当たりの行政サービスに要したコストは、6年1月1日現在の人口1人当たりで算出しています。なお、公共施設の整備などの資産形成につながる支出は含まれません。

 貸借対照表(表3)の「純資産合計」に計上されている数値の1年間の変動を示した表です。4年度末の純資産残高が約3,623億円(A)に対し、5年度末の純資産残高は約89億円(B)増加し、約3,712億円(C)となりました。

区分 金額
前年度末純資産残高(A) 3,623億1,425万円
純行政コスト △ 1,655億1,992万円
財源 1,743億9,151万円
財源
税収等
1,072億2,959万円
財源
国県等補助金
671億6,192万円
無償所管換等 △ 1,025万円
本年度純資産変動額(B) 88億6,134万円
本年度末純資産残高(C)=(A)+(B) 3,711億7,559万円

 

 一会計年度において、資金がどのように調達・活用されたかを、3つの区分に分けて示した表です。業務活動収支で、5年度は約141億円の余剰(A)が生じました。これが、道路・学校等の公共施設整備や、基金の積立・地方債の償還などの投資・財務的活動の財源となっています。5年度の資金収支は約2億円の減少(D)となった一方で、歳計外現金は約1億円の増加(H)となったことから、年度末現金預金残高は、約111億円(J)となっています。

区分 金額
業務活動収支
業務支出(人件費、物件費、補助金、社会保障給付等)
1,659億5,967万円
業務活動収支
業務収入(税収、補助金、使用料及び手数料等)
1,800億6,391万円
業務活動収支
臨時支出(災害復旧事業費等)
0円
業務活動収支
臨時収入
0円
業務活動収支
計(A)
141億424万円
投資活動収支
投資活動支出(公共施設等整備費、基金積立金等)
191億568万円
投資活動収支
投資活動収入(資金売却、基金取崩等)
70億7,628万円
投資活動収支
計(B)
△ 120億2,939万円
財務活動収支
財務活動支出(地方債償還等)
40億6,934万円
財務活動収支
財務活動収入(地方債発行)
17億4,610万円
財務活動収支
計(C)
△ 23億2,324万円
本年度資金収支額(D)=(A)+(B)+(C) △ 2億4,839万円
前年度末資金残高(E) 73億9,571万円
本年度末資金残高(F)=(D)+(E) 71億4,732万円
前年度末歳計外現金残高(G) 38億7,216万円
本年度歳計外現金増減額(H) 1億 2,174万円
本年度末歳計外現金残高(I)=(G)+(H) 39億9,390万円
本年度末現金預金残高(J)=(F)+(I) 111億4,122万円

 主要な公共施設における施設全体のコスト(人や管理運営にかかるコストなど)の状況を明らかにし、区民1人当たりの税金充当額など単位別のコストを示した表です。これらのコストを基に、より効率的・効果的な施設の管理運営に努めていきます。

施設名称 すみだ共生社会推進センター 社会福祉会館 みどりコミュニティセンター 本所地域プラザ 八広地域プラザ すみだ生涯学習センター すみだトリフォニーホール すみだ北斎美術館 スポーツプラザ梅若 墨田区総合体育館
施設全体のコスト 9,904万円 1億2,849万円 1億146万円 7,819万円 1億2,697万円 2億9,421万円 10億2,128万円 3億7,086万円 5,409万円 8億9,389万円
区民1人当たりの税金充当額 334円 452円 360円 278円 451円 1,043円 3,528円 733円 184円 3,169円
施設名称 すみだスポーツ健康センター すみだ産業会館 いきいきプラザ 横川橋保育園 亀沢保育園 文花児童館 押上駅前自転車駐車場 錦糸町駅北口地下自転車駐車場 錦糸町駅南口地下自転車駐車場 すみだ郷土文化資料館
施設全体のコスト 2億3,435万円 7,325万円 6,279万円 2億6,170万円 2億8,774万円 6,787万円 1億652万円 1億6,788万円 7,718万円 1億3,567万円
区民1人当たりの税金充当額 807円 208円 162円 874円 931円 241円 144円 360円 197円 479円

備考1:広く区民に利用されている公共施設のうち、原則として受益者負担のある施設や利用者が相当数ある施設から、20施設を選定して作成しました。
備考2:各施設の行政コストなど詳細は、区HPをご覧ください。
備考3:区民1人当たりの税金充当額は、5年4月1日現在の人口1人当たりで、施設全体のコストから収入を差し引いた金額を算出したものです。

 財政状況を早期に把握し破綻を防ぐため、下表の4区分による健全化判断比率を算出しています。5年度決算では、4区分全てが国の定める早期健全化基準を下回り、区の財政が健全であることを示しています。

区分 墨田区 早期健全化基準(参考)
実質赤字比率 11.25パーセント
連結実質赤字比率 16.25パーセント
実質公債費比率 △0.6パーセント 25.00パーセント
将来負担比率 350.00パーセント

備考1:5年度決算では、全ての会計で黒字となったため、実質赤字比率・連結実質赤字比率は算出されませんでした。また、将来負担比率は、充当可能財源が将来負担額を上回ったため、算出されませんでした。

このページは広報広聴担当が担当しています。