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すみだ区報(墨田区のお知らせ「すみだ」) 2025年5月11日号

 区内循環バスは、「北西部ルート」、「北東部ルート」、「南部ルート」の3ルートで運行しています。ここでは区内循環バスの現状と、抱えている課題の一部や事業の見直しの内容についてご紹介します。
[問合せ]都市計画課公共交通担当 電話:03-5608-1263

区内循環バス公式キャラクター
すみまるくん(左)、すみりんちゃん(右)

 区内循環バスの年間利用者数は、運行開始当初から右肩上がりで推移していましたが、令和2年度には、新型コロナウイルス感染症の影響で大きく減少しました。その後は回復傾向にありますが、感染症流行前の水準には戻っていません。また、アンケート結果によるとバスを週1回以上利用する区民は約1割であり、利用状況に偏りがあります。



*5年10月実施の区民アンケート結果

平日ダイヤの区間別利用状況*3年11月実施の実態調査

 1便当たり平均1人・2人しかお客さんが乗っていない区間もあるんだね…もっとみんなに使ってほしいな!

 区内循環バスを運行するためには様々な経費が掛かります。区は収支不足額を補助していますが、利用者の減少により運賃収入が減っているため、補助金が増えている状況になっています。

*収支率=バス運行事業者が支払った運行経費に対する収入(運賃等)の割合

 事業決算額のほぼ全てが、運行事業者への補助金となっています。なお、この金額には、障害のある方が乗車する際の運賃相当の補助も含まれています。

 みんなに、もっとバスに乗ってもらうことで、この先も運行を続けられるのね!

計画に基づいて取り組んでいきます。

 区は、今年3月に、地域公共交通に関する考え方や方向性を示した「墨田区地域公共交通計画」を策定しました。計画の策定に当たっては、学識経験者や交通事業者、区民等で組織する「墨田区地域公共交通活性化協議会」で、区内の公共交通が抱える課題を協議・検討しました。今後は、本計画に示された以下の方向性に基づき、区内循環バス事業の見直しを行います。

  • 地域ごとの公共交通の利用しやすさや、利用者の移動実態を踏まえて、バスの運行ルートやダイヤを見直します。
  • 収支のバランスや、ほかの路線バスとの公平性に基づいて、運賃の見直しを検討します。
  • 見直しにより、運行事業者とともに収支率の改善をめざします。

バスの待合環境の整備
 区内循環バスの停留所に、屋根やベンチを設置し、快適にバスを待てる環境を整備します。

公共交通マップの作成
 区内循環バスを含め、区内の公共交通の情報をまとめて見られるマップを作成します。

利用促進の取組
 イベントなどの様々な機会を生かし、公共交通の利用促進に取り組みます。

電気バスの導入
 区内循環バスの運行事業者と連携し、電気バスの導入を進めています。

 今後、一部の区内在住の方を対象に、区内循環バスの運行に関するアンケートを予定しています。アンケートが自宅に届いた方はご協力をお願いします。皆さんのご意見を参考に、見直しを進めていきます

Q 区内循環バスは一方向の運行のため、帰るときには使いづらくて不便です。今回の見直しで双方向の運行は実現しますか?

A 今回の見直しは、現在の車両や運転士を増やさずに実施する予定です。もし、双方向の運行を実現する場合、どこかのルートのバス停や便数が減ってしまうかもしれません。皆さんの声を聴いて、今よりも利用しやすいバスになるよう、見直しをしていきます。

Q 運転士を増やせばもっとたくさんのバスを走らせられるのではないでしょうか?

A バス業界は、以前から慢性的に運転士が不足している状況が続いています。さらに、働き方改革を基にした法律の変更によって、運転士の労働時間が厳しく規制されたことから、今以上のバスを走らせるのは難しい状況です。

Q 自宅の近くに区内循環バスの停留所がありません。今回の見直しで新しいバス停はできますか?

A 区内循環バスの停留所やルートは、交通の安全性を第一に考え、ほかの公共交通機関との重複がないよう調整しています。今回の見直しでは、現在の利用実態も踏まえて、皆さんの移動が不便にならないよう、公共交通の最適化をめざしていきます。区内循環バスが利用しづらい場合は、ほかの公共交通機関の利用もご検討ください。

区内循環バスと墨田区地域公共交通計画の詳細は、区HP(区内循環バス墨田区地域公共交通計画)をご覧ください。

このページは広報広聴担当が担当しています。