東京スカイツリー（Ｒ）開業記念年間特集展示「隅田川の情景」

最初のテーマは、現在でも多くの人々に愛されている隅田川の桜です。浮世絵や石版画などの絵画資料から、江戸や明治の人々が、どのように花見を楽しんできたのかを解説いたしました。

山本松谷画 「向嶋堤上観桜之図」 『新撰東京名所図会 隅田堤上』挿絵、明治31年（1898）

平成24年4月1日（日曜日）から平成24年6月10日（日曜日）まで【展示終了】

2回目となる今回は、隅田川の「花火」をテーマとした展示会です。隅田川の花火は、江戸幕府八代将軍・吉宗が、享保18年（1733）に、前年の凶作と疫病で犠牲となった人びとの霊を慰めるために行った水神祭が、その始まりとされています。現在では、夏の風物詩として全国的に知られるイベントです。江戸時代から明治時代までの隅田川での花火の様子を、資料館所蔵の浮世絵を中心に紹介しました。

平成24年6月23日（土曜日）から9月2日（日曜日）まで【展示終了】

貞秀画「東都両国ばし夏景色」安政6年（1859）

3回目の展示会となる今回は、隅田川とその流域の情景を描いた近世･近代の絵巻や折本を展示し、そこに描き込まれた内容を詳しく読み解き、当地域の歴史と文化を紹介いたしました。

平成24年9月15日（土曜日）から平成24年12月2日（日曜日）まで【展示終了】

「東都隅田川両岸一覧」

最後となる4回目は、「橋と渡し」をテーマとして開催しました。江戸時代、隅田川下流には両国橋など5つの橋が架けられていました。技術的な限界から流出も多く、その維持・管理には江戸幕府も頭を悩ませていました。また、橋を架けるほど交通量がない場所には「渡し」が設置され、両国橋や橋場の渡しなどは著名な名所として、江戸への荷物を運ぶ帆船や夕涼みをする屋形船などとともに、浮世絵に描かれる題材の一つでした。今回の展示は、当館がこれまで収集･保管してきた浮世絵史料等を特別公開するとともに、古文書史料も交えながら江戸時代の橋と渡しの実像に迫りました。

平成24年12月15日（土曜日）から平成25年2月24日（日曜日）まで【展示終了】

一勇斎国芳画「両国橋渡初之図」