このページの先頭です
このページの本文へ移動
  1. 現在のページ
  2. トップページ
  3. シティプロモーション
  4. これも!すみだのシティプロモーション・勝手にアワード
  5. 【取材記事】関わる人が楽しむことで、続けられた菊川二丁目町会広報活動~「好きにしていいよ!」が、すべての始まり~
本文ここから

【取材記事】関わる人が楽しむことで、続けられた菊川二丁目町会広報活動~「好きにしていいよ!」が、すべての始まり~

ページID:128968451

更新日:2024年3月14日

 菊川二丁目町会では、これまで町会通信や回覧板を中心に情報発信をしてきたが、他の町から引っ越してきた人や若い年齢層の人たちとの接点がなかなか見いだしづらいのが現実だった。

 町会広報・渉外部として、何か新しい一歩を踏み出したいと思い、個人的に始めていたFacebook 、X(旧Twitter)、Instagram 等SNSを町会広報にも使ってみることにした。しかしながら、年齢層の高い町会活動なので、SNSをやっている人も少なく、フォロワーも伸びない。まして、「いいね」なんかほとんどつかない状態だった。様々な工夫をして続けているうちに、興味を持ってくれる人も増え、上の世代の方から、「SNSのやり方教えて!」とお願いされるまでになってきた。

 さらに、SNSを見て広報に興味を持ってくれた人が現れ、しかもデザインもできる人で、町会通信のリニューアルから編集まで、手掛けてくれている。
 
 自分自身も楽しめることを継続して、町会の広報を盛り上げている菊川二丁目町会広報・渉外部長の大河原良子さんと小野寺陽介さんにお話を伺った。(2024年2月取材)


菊川二丁目町会広報・渉外部 (左)大河原さん (右)小野寺さん

 
――町会の広報を担うことになったキッカケは?

■大河原:町会幹部の方から「あなたの好きなように進めてもらえれば良いので、是非町会の広報を担ってくれないか」とのオファーがありました。正直「広報を」と言われて、記事も書いて、写真も撮って、レイアウトも・・・など、大変だなとの戸惑いもあったんですが、前任の方からの引継ぎから始めればと思い、担わせていただくことにしました。

――どのような取組をされているのでしょうか。

■大河原:まずは、町会通信の写真を増やすことが、スタートでした。皆さんの活動風景をなるべく写真とコメントで表現することで、やわらかい感じにできれば良いなと思いました。また個人で、Facebook、XなどのSNSを手掛けていましたので、町会でも、Facebook、X、Instagramを立ち上げました。
 



――皆さんの反応はどうでしたか?

■大河原:町会通信の写真が増えたことで、やわらかい紙面になったと感じてもらえたようですし、イベントや会合の雰囲気が伝わりやすくなりました。
ただし年齢層の高い町会活動なので、SNSをやっている人も少なく、フォロワーもなかなか伸びませんでした。まして、「いいね」なんかほとんどつかない状態でした。

――悩みながらのスタートだったんですね。

■大河原:そうですね。皆さんに興味を持ってもらうには、どういう工夫をしていけば良いのか、悩んでしまいました。そんな時、区の広報広聴担当で区内の様々な組織・団体の広報領域の課題解決に共に取り組む事業(すみだ伝え合いラボ)が始まることを知りました。何か解決の糸口が見つけられればとの思いで参加を決めました。
 
広報とは何か、広報のポイント、広報の手法、広報における課題など「広報、基本のき」講座や参加団体での交流ワークショップをスタートに、年間5回の講座・ワークショップとFacebookコミュニティを使った伴走支援という7か月にも亘るプログラムでしたが、いろんな団体の方との交流ができ、楽しく参加しました。

――具体的には、どんなことをやってみたんですか?

■大河原:「なかなか、フォロワー数が増えていかない」悩みを相談したところ、私の個人SNSの内容がとても楽しそうだし、フォロワーも1000人を超えている。「この個人SNSでの発信スタイルを町会SNSにも活用してはどうか?」というアドバイスをもらいました。当初は、町会SNSはオフィシャルな役割なので、町会行事やキチンとした報告事項をアップしなければ・・・と固く考えていましたが、とても気が楽になり、個人SNS的なノリも取り入れながら投稿を増やしてい きました。
 
具体的には、まち歩きで見つけたきれいな風景や大好きな音楽の話題を交えたり、祭りや忘年会の様子を動画で流したり、町会通信でSNS登録のQRコードを載せたりと様々な工夫を続けてみました。徐々にフォロワー数も増えてきて、上の世代の方から、「町会の投稿を見たいから、SNSのやり方教えて!」とお願いされるまでになってきたんです。
 

 
――大河原さんの情報発信に興味を持った方が、町会広報に参加してくれたんですって?

■大河原:そうなんです。小野寺陽介さんという歌手であり、デザイナーでもある近隣にお住いの方が、町会の情報発信に興味を持ってくれました。私が、オファーを受けた時と同様に、「あなたの好きなように進めてもらえれば良いですよ」とお伝えし、一緒に担ってもらえることになりました。

――役割分担はどうしているのですか?

■小野寺:まずは、町会通信のリニューアルから携わりました。タイトル名、デザイン、紙面構成など全体を見直すことになりました。新しいタイトル名を「ふれあい交差点」としました。菊川二丁目エリアが、新大橋通りと三つ目通りの交差する場所に位置していることに由来しています。町会通信のタイトルとしては、一瞬、なんだ?と疑問に思うかもしれませんがタイトル名やデザインで大きく印象が変わりますので、敢えてチャレンジしました。そして、大河原さんから提供いただく原稿と写真を元に、私がデザイン・レイアウトしています。
 


リニューアルされた菊川二丁目町会通信「ふれいあい交差点」

 
――菊川二丁目のキャラクターを誕生させ、LINEスタンプまで作ったんですね。

■小野寺:「きくにん爆誕!!」です。町会活動に親しみを感じてもらいたい、特に子どもさんたちにも興味を持ってもらうきっかけになればと思いつくりました。「菊川二丁目=菊二=キクニ」なので、語呂良く「忍者=ニン」キャラクターにし、「キクニン」と名付けました。新大橋通りと三つ目通りの交差点のビルの屋上から、菊二の皆さんのくらしを見守る屋根裏忍者という設定です。
 
アートディレクターとして、スタジオに勤めていますので、キャラクター設定、イラスト作成からスタンプ制作まで、私が手がけさせていただきました。
 


菊川二丁目町会通信「ふれあい交差点(号外)~きくにんの爆誕~」

   
――携わってみていかがでしたか。

■小野寺:「あなたの好きなように進めてもらえれば良いですよ」というのは、魔法の言葉ですね。仕事でのアプローチでは、前提条件や制約も多いですし、制作プロセスでの細かな修正に神経を使うことが多いのですが、町会でのお手伝いは、いろんな提案や試みに対してとても寛容なのが嬉しいですね。

――活動のモティベーションの源は、どこにあるのですか。

■大河原:菊二丁目に住み始めて、私で三代目になります。自分が子どものころには、近所の広場で遊んだり、お祭りや盆踊りに出かけたりと、たくさんの思い出があります。新しく引っ越してきた人たちにも、このまちでたくさんの楽しい思い出をつくってもらいたいと思っています。そのために、ハロウィン、餅つき大会、祭りへの参加、防災訓練など町会としていろんなイベントを催していますし、その様子をどんどん発信しています。
より多くの方々に参加してもらいたいとの願いが、私が頑張れる原動力になっていると思います。
 


菊川二丁目町会通信「ふれいあ交差点(第四号)裏面」

お問い合わせ

このページは広報広聴担当が担当しています。

これも!すみだのシティプロモーション・勝手にアワード

注目情報