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更新日:2005年5月16日
はじめに
乳幼児繊維製品の製造、輸入、又は販売の事業を行う者は、「有害物質を含有する家庭用品の規制に関する法律」に適合しない乳幼児繊維製品を販売し、授与し、又は販売、授与の目的で陳列してはならないと、ホルムアルデヒド濃度について厳しく規制されています。
ところが、ホルムアルデヒドは、衣類に移染しやすく、濃度によっては皮膚障害の原因となることがあるため、販売店で乳幼児繊維製品購入後に、家庭内での移染が懸念されています。
そこで、乳幼児繊維製品をタンスに保管したときにホルムアルデヒドが移染するかどうかを調査しました。
結果
今回の調査結果では、10検体中6検体でタンスからホルムアルデヒドの移染が見られました。
綿織物よりも、毛織物の方が移染しやすいという傾向が見られました。
綿織物 | 毛織物 | |
---|---|---|
平成3年2月購入 洋ダンス | 27 ppm | 66 ppm |
平成4年6月購入 ベンチチェスト | 24 ppm | 114 ppm |
平成11年4月購入 洋ダンス | 検出しない | 17 ppm |
平成15年8月購入 洋ダンス | 検出しない | 32 ppm |
平成16年2月購入 洋ダンス | 検出しない | 検出しない |
備考1:調査期間 平成16年2月19日から2月25日まで
備考2:購入日が違う5つのタンスの中に、財団法人 日本紡績検査協会でホルムアルデヒドを含有していないことが確認済みである綿織物と毛織物を7日間保管し、ホルムアルデヒド移染の有無を調査しました。
備考3:検出限界16ppm
赤ちゃんの衣料を保管するときにちょっと気をつけること
ここ数年、木材を加工する過程で使用される接着剤や塗料などは、ホルムアルデヒドが放散しないようにさまざまな対応策がとられていますが、今回の調査では、タンスによってはホルムアルデヒドの移染可能性があることがわかりました。
タンスから刺激臭がしたり、目がチカチカする場合、ホルムアルデヒドの放散の可能性があります。ホルムアルデヒドの移染が心配なときには、ポリ袋やチャック付ビニール袋などに入れてから保管すると安心です。
また、プラスチック製の衣装ケースなどはホルムアルデヒドの移染の心配はありません。
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