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すみだ区報(墨田区のお知らせ「すみだ」) 2020年11月1日号

 すみだを愛し、すみだで活躍する人をリレー形式で紹介する「つながる すみだ人」。お話を伺った方に次の方を紹介していただき、すみだを愛する人をつないでいきます。第28回は、両国を拠点に、全国で子育てに関する講座やカウンセリングなどを行っている高柳 静江さんです。

高柳 静江さん(向島在住)

 私自身の経験と体験を基に、両国を拠点として、子育てに関する母親講座や父親講座などを開催しています。前回のすみだ人の牧野さんとはPTA活動をきっかけに知り合い、35年来の友人です。この両国の拠点を立ち上げるときは、お力添えいただきました。
 講座では、家族の抱える様々な悩みや、子育てで直面する多様な問題の解決に向けて、受講生の皆さんと励まし合い、支え合いながら、学んでいきます。受講されているお母さん方が自分自身を取り戻し、小さな幸せを感じて、成長されていく姿を見ると、続けてきてよかったなと思います。受講生から「人生の羅針盤をいただきました」との感謝の言葉をいただいたときは、(おも)いが伝わった(うれ)しさを感じました。

 今から37年前、私は子育てに悩む母親でした。様々な教育図書を読み、多数の講座に参加する中、ある講師に出会いました。その講師の教えの中心は「否定ではなく肯定して許す」こと、子どもの要求を「無条件で受け入れる」ことでした。子育てだけでなく家事などにも追われ余裕がない私は、気付くと否定ばかりでガミガミ言っていたのです。講師の教えを実践し続けるのには忍耐力を試されましたが、続けていくうちに、少しずつ我が子の良い面が見えてきて、子育ての悩みの解決にとどまらず、自分の価値観まで根底から変わったのです。その講師に出会えたおかげで、子育てを通して自分に自信がもてるようになり、今まで見えていなかった自分の周りにある小さな幸せにたくさん気付くことができました。
 この経験を自分だけにとどめておくのではなく、すみだのお母さん方をはじめとした、子育てに悩む多くの方にも伝えていくことが私の使命と思い、受講生から講師となることを決意しました。

保護者を対象とした小学校での講演会の様子。皆さん大変熱心に高柳さんの講演を聞いています。

高柳さんが理事を務める新家庭教育協会のチラシ。「受け入れる」というモットーを、うさぎの「大きな耳 小さな口 やさしい目」で表しているそうです。

 結婚を機にすみだに来て、50年ほど経ちますが、人との距離が近いところが好きですね。当初はその距離の近さに戸惑うこともありましたが、今ではその距離感がすみだの良いところだなと思います。講演会などで全国各地を訪れますが、すみだは街自体が気取りのないところも住みやすくていいなと思いますね。
 講師になって25年以上経ちますが、子育ての悩みというのは、我が子の幸せを願うが故に尽きないものと思います。これからも、すみだをはじめ、子育てに悩む全国のお母さんお父さんのお力になれるよう、努めてまいります。

 視覚障害のある方のために、30年以上にわたって、点訳活動をしている齊藤 宮子さんです。

[問合せ]広報広聴担当 電話:03-5608-6223

今月の1枚

「すみだを照らす不変の朝日」
【撮影】横野 雅久さん

 本コーナーへの写真を随時募集しています。詳細はこちらをご覧ください。
[問合せ]広報広聴担当 電話:03-5608-6223

このページは広報広聴担当が担当しています。