人権とは、誰もが生まれながらにもっている、自分らしく幸せに生きるための権利です。今号は、こちらで人権に関する小学生・中学生の取組や人権擁護委員を、こちらで私たちの周りにある人権や人権に関する相談先などを紹介します。
人権が尊重される社会を実現するために、一人ひとりが真剣に考えていきましょう。また、悩みがある方は、ひとりで悩まずに相談してください。
[問合せ]すみだ人権同和・男女共同参画事務所人権同和担当 電話:03-5608-6322
毎年、小学生を対象に「人権メッセージ発表会」を、中学生を対象に「人権作文コンテスト」を実施しています。人権をテーマにした文章を書くことで、児童・生徒が人権尊重の大切さや必要性について理解を深めるとともに、豊かな人権感覚を身に付けることを目的としています。
[今年度参加校]
- 人権メッセージ発表会=第四吾嬬小学校
- 人権作文コンテスト=竪川中学校、錦糸中学校、吾嬬第二中学校、寺島中学校
「人生とラグビー」(要旨)
僕は以前、学校のみんなにちょっかいを出して、よく先生に怒られていました。自分でも止められず悩んでいましたが、そこでラグビーと出会いました。ラグビーは、チームを大切にして尊重を忘れないスポーツです。仲間を励ましたり一緒に練習したりするうちに、「人に優しくすると良いことがある」と学びました。今では学校でも優しくできて、みんなから「成長したね」と言われています。
川崎 空也さん
(第四吾嬬小学校6年生)
「二つ目の名前」(要旨)
私の母は、本名と通称名の二つの名前を持っている。その理由は、外国の名前だと生活するうえで不便だからだそうだ。その不便さの理由には、「差別」があると思う。実際に私も、名前を言った途端に態度を変えられたことがある。私は日本で生まれ育ち、そのことに誇りを持っているが、外国の名前なだけで周りと同じ扱いをされないことに悩むこともあった。母から通称名を付けないかと勧められ、二つ目の名前をもつことを決めたが、両親がくれた最初のプレゼントである大切な名前は否定したくないし、むしろ誇りに思いたい。今後グローバル化でさらに外国人が身近になる中、名前だけで不便な思いをせずに胸を張って生きられる社会になるよう、表面的ではなく考え方から変えていきたい。
李敏菁さん
(吾嬬第二中学校3年生)
小学生が協力して花を育てることを通じ、命の大切さを実感し、人権感覚と、優しさや思いやりの心を育むことを目的とした運動です。今年度は写真の3校が参加しました。
第一寺島小学校
第二寺島小学校
第三寺島小学校
人権擁護委員は、法務大臣から委嘱された民間のボランティアです。区では、12人の方が活躍しています。
相談
対面、電話、インターネットによる相談の受け付け
相談先はこちらを参照
啓発
人権メッセージ発表会、人権作文コンテスト、人権の花運動等への協力
救済
法務局の職員と協力して人権侵害を調査し、被害者を救済
すみだまつり・こどもまつりに出店した啓発ブースには多くの方が来場しました。