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更新日:2007年2月20日
開催期間:平成14年1月26日(土曜日)から2月11日(祝日)まで
江戸時代後期に活躍した浮世絵師・葛飾北斎(かつしかほくさい、1760年から1849年)は、江戸本所割下水(ほんじょわりげすい、現在の墨田区亀沢)に生まれました。当時としてはたいへんな長生きをした人で、90年の生涯を好きな絵をえがくことに熱中して過ごしました。「富嶽三十六景(ふがくさんじゅうろっけい)」など、その個性的な作品は、時代をこえて世界中の人々に親しまれています。
そんな北斎芸術のエッセンスを集めた作品が絵手本「北斎漫画」です。北斎が気の向くままにえがいた3,000以上の図柄がおさめられ、絵の教科書として、また、北斎の絵を楽しむ画集として、当時大好評で迎えられました。文化11年(1814年)に初編が発行され、北斎の没後も出版がつづけられて、明治期に全15冊をもって完結しました。北斎の代表作のひとつであると同時に、ヨーロッパの印象派の画家たちに影響を与えたことでも知られています。
本展示は、区と墨田区文化振興財団と共同で、この「北斎漫画」を題材に、「身近な世界」・「空想の世界」というふたつのテーマを通して、北斎の生き生きとした筆づかいや豊かな発想、他の作品に生かされていった絵を描く上での工夫などを紹介しました。
主な展示作品
「北斎漫画より」
(錦絵)富嶽三十六景:江戸日本橋
(肉筆画)南瓜花群虫図(かぼちゃばなぐんちゅうず)
すみだ郷土文化資料館では、墨田区が所蔵する北斎作品等の展示公開を2階常設展示室の一部で年に数回行っています。
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