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新ものづくり創出拠点

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更新日:2024年2月6日

ものづくりでイノベーションを起こすことを目指し、新しい製品や技術、サービス、ものづくりコミュニティを創出する場です。印刷・金属・繊維・デザインなど、拠点を運営する事業者の事業特性を活かした拠点が開設されています。
拠点では、「こんなものを作りたい」といったクリエイターやベンチャー企業などのアイデアを、職人の技術や経験を掛け合わせることでかたちにします。また、ものづくり、コトづくりの機会創出のため、体験会や交流会を行っている拠点もあります。

新ものづくり創出拠点のほかにも、すみだのものづくりに関する情報を幅広くお届けしています。

拠点一覧

Garage Sumida(ガレージスミダ)

国内外のハードウェアベンチャー、研究機関、企業の新規事業を中心に、プロジェクトの課題解決に向け企画から試作・量産までを一貫して開発支援をする拠点

レザーラボMEW(ミュウ)

革製品のファクトリー。「革でつなぐ、もの、コト、machiづくり」をコンセプトに、革カバンを中心とした技術を備えた若手職人を育成する拠点

co-lab墨田亀沢:re-printing(コーラボ墨田亀沢:リプリンティング)

印刷会社直結のクリエイター専用のシェアオフィス。区内のものづくり事業者と地域のクリエイターをつなぎ、クリエイティブなビジネスと活気を創出する拠点

レルcommunity(コミュニティ)

障がい者の可能性を広げる電動車いすの開発、障がい者が抱える課題について広く議論できるコミュニティ(レルカフェ)により、誰もが生き生きと輝ける社会の実現を目指す拠点

nuuiee(ヌーイー)

「糸」「生地」を素材としたアパレル関連のものづくり支援をする“ものづくり「支援」ファクトリー”と“「シェア」ファクトリー”。ファッションプロダクトのノウハウと設備を提供することで、プロ・アマ問わず、ものづくりをトータルに支援する拠点

アグリガレージ

「生産者の持つ可能性の最大化」をミッションとし、植物工場、微生物探索、土壌代替材料、風味研究などの社会実装を目指すベンチャー等との共同研究、町工場との植物機器開発に取り組む拠点

すみだメルティングポット

環境事業に使用される薬品を使用し、「体験して学ぶ場」「研究者の集う場」「クリエイターや技術者の革新の場」。現在の環境改善と未来に起こる環境問題を未然に防ぐことを目指している拠点

すみだ和ガラス館

東京・墨田区の伝統的なガラスの製造技術の研究と復興及び現代のニーズに合った一般市販できる製品の研究開発がコンセプト。ガラスを加工する工房と、運営事業者の創業時から収蔵している東京・和ガラスの貴重なガラス製品・資料・書籍の展示室を設置。旧ガラス製造技術の研究復興・継承のため、伝統的ガラス工芸への若手後継者の育成を目指している拠点

coto mono michi at TOKYO(コト・モノ・ミチ・アット・トーキョー)

「全国町工場の旗艦工場」になることを目指し、全国500以上の区外の工場と連携した墨田区町工場の新たなモノづくり体制と協業での商品開発から販売までの商流を作る拠点

ものづくりベンチャー企業、大企業の新規事業や開発部門、研究者が集まり、年間約200件のものづくりのトータルサポートを行っている。設計・企画からのサポートにより、製品が量産できる規模に成長しているベンチャー企業が出てきている。代表的な開発支援事例として、「台風でも発電できる風力発電機」「パーソナルモビリティ」「自動野菜収穫ロボット」などがある。

開発支援をしたベンチャー企業・製品例

「次世代型電動車いす・パーソナルモビリティ WHILL(ウィル)」
当初シリコンバレーでの開発を検討していたベンチャー企業が、スピード感を持って試作を進めていくために、浜野製作所に相談に来たことがきっかけで開発支援が始まった。ベンチャー企業の情熱と金属加工職人の技術により、図面から一緒に作り上げながら新しいコンセプトの製品をかたちにした。

  • 利用対象者:本格的な製品・商品開発を伴う起業家候補やグループ、研究者、クリエイター、創業期のベンチャー企業、学生等
  • 運営事業者:外部サイトへリンク 新規ウインドウで開きます。株式会社浜野製作所(外部サイト)
  • 住所:墨田区八広4-39-7
  • 電話番号:03-5631-9111

ブランド立ち上げ期の作家や若手の職人志望者が区内で独立して事業を継続できるよう、OJTや仕事のシェアによる支援をしている。代表的な事例として、革小物を製作するクリエイターの相談を受け、企画・試作からサポートをすることで、こだわりの逸品が完成した。また、「アウトオブキッザニアinすみだ」への参画、修学旅行生等の受け入れにより、革製品(モノ)によるものづくりを通じて、産業観光のニーズに資する体験型コンテンツ(コト)をサービスとして提供している。拠点では、革のファンを増やすとともに、技術を備えた若手職人(ヒト)の育成により、地場産業である皮革産業のPRを行っている。

拠点で開発した製品例

「biz+uリュック」
企画者の女性ITコンサルタントが拠点のカバン職人と何度も打合せ・試作を重ねて完成させた、働く女性のためのリュック。使いやすさ、国産の革素材にこだわって作られた。

シェアオフィスが印刷工場に直結しているため、クリエイターは印刷職人と直接相談しながら、印刷物を作ることができる。プロダクトを作りたいクリエイターには、拠点のファシリテーターが区内のものづくり企業を紹介してくれる。また、拠点を利用するクリエイター同士での情報交換が頻繁に行われており、多様な人と気軽にコミュニケーションをとれる空間で仕事ができる。

拠点がデザイナーと区内企業をつなげて開発された製品例

「洗える楽しむバブーシュ」
拠点を利用するデザイナーが、区内企業がつくる「洗える革」に注目し、拠点が両者をつなげることで製作された。さらに、拠点を利用するデザイナーがロゴをデザインし、翻訳家が海外販売を見据えた説明文の翻訳を手掛けた。多様なクリエイターが拠点を利用することで、利用者同士のコラボレーションも起こっている。

  • 利用対象者:印刷やものづくりなど、クリエイティブに活動したいデザイナー・クリエイター
  • 運営事業者:外部サイトへリンク 新規ウインドウで開きます。株式会社サンコー(外部サイト)
  • 住所:墨田区亀沢4-21-3
  • 電話番号:03-6658-5292

障がい者の就労や社会参加の可能性を広げるため、就労支援型電動車いすの開発・実証実験を行っている。また、毎月1回、障がい者が抱える課題について広く議論できる「レルカフェ」を開催し、車いす利用者や技術者など、多様な人が出会い、知恵が集まる場所となっている。参加した車いす利用者が自分で製作している車いすグッズのネット販売を参加者同士でサポートするなど、車いす利用者の社会参加の機会を創出している。企業や学校等の研修・視察も多い。JICAを通して海外の研修生を受け入れ、技術のサポート等で海外への支援にも貢献している。

拠点で開発した製品例

「清掃用の電動車いす」
ビルメンテナンス会社から、障がい者の雇用を広げたいと相談を受け、拠点でアイデアを出し合い製作した。既製の業務用掃除機に開発した電動車いすを接続する。

  • 利用対象者:社会参加を目指す車いす利用者、ものづくり技術者、福祉関係者、障がい者の社会参加を支援する個人やグループ
  • 運営事業者:外部サイトへリンク 新規ウインドウで開きます。有限会社さいとう工房(外部サイト)
  • 住所:墨田区本所4-26-7
  • 電話番号:03-3621-0508

アパレル関係のものづくり支援ファクトリーとシェアファクトリー。アパレルブランドを立ち上げたい方などへ、ビジネスを意識したアドバイスを行うことで、個人が起業家に成長することを支援している。

「ものづくり支援ファクトリー」で行っていること

作りたいものはあるけれど、自分自身では作りきれない方などのものづくり相談に応じています。その場でサンプル製作できるミニ縫製所も併設しています。多くのサンプルから、生地などの仕入れもできます。

  • 利用事業者:作りたいものはあるが自分では作りきれない方、工場に製造をお願いしたい方
  • 住所:墨田区石原3-12-9

「シェアファクトリー」で行っていること

各種機械を使えるように丁寧に講習して、ハンドメイド製品作りのサポートをしています。

  • 機械設備:レーザー加工機・インクジェットプリンター・カッティングプロッター・デジタル刺しゅう機
  • 作品例:デジタル刺繍機での名入れ・ブローチ
  • 利用対象者:ハンドメイド作家など作りたいものを自分で手作りしたい方
  • 住所:葛飾区奥戸2-12-99

アグリガレージ

拠点内の植物栽培工場で食料生産の発展に関わる実証実験・研究を行っている。その一環として、生産した小松菜やケールを「すみだ野菜」と名付け、併設されている設備で粉末化して区内事業者とスイーツを商品化・販売している。植物を通して、区内事業者の農業分野への進出と地域活性化を目指している。また、植物栽培や植物工場の知見を活かして、コンサルティングや、地域未利用資源の活用に関する研究も行っている。近年では、土壌代替材料「未来の土」の研究開発、生産物の付加価値に欠かせない風味に関する研究も行っている。

拠点で開発した製品例

「すみだ野菜スイーツ」
拠点に隣接する環境を考えるカフェと共同で商品化したシフォンケーキやクッキーなどのスイーツを開発。生地には拠点の植物工場で育てた小松菜やケールを粉末化したものを練りこんでいる。植物工場による「食」と「職」づくりを実現した。すみだモダン2016認証商品。

  • 利用対象者:植物研究や植物に効果をもたらす資材(肥料や光源、微生物、培地等)の検証を行いたい農業者やベンチャー企業、大学
  • 運営事業者:外部サイトへリンク 新規ウインドウで開きます。株式会社アグリノーム研究所(外部サイト)
  • 住所:墨田区八広3-39-5
  • 電話番号:03-5227-4198

すみだメルティングポット

自分たちの身の回りの環境が化学の力によってどのように守られているのかを実験や展示を通して学び、話し合い交流するための場所。葬儀関連のシンポジウムの開催により、現在は主に葬儀関連会社や工業薬品製造会社、レインコート製作会社などとエンバーミング(※)に関連する複数の製品を開発している。ワークショップ開催時には、水の浄化実験を行うなど、環境について学ぶことができる。
※エンバーミングとは、特殊な薬剤を用いて遺体の腐敗を防ぎ、長期保存を可能にする技法

開発した製品例

「SKIN FILM」
拠点で開催した葬儀関連のシンポジウムにおいて、参加者から海外製品が中心であるなどの現行製品の欠点や難点が挙げられたことをきっかけに、日本製を求める声が上がって開発された製品の1つ。ご遺体の状態によっては剥がれやすくなった皮膚を硬化させて化粧ができる状態にするとともに、海外製品に比べ環境への影響と人体への影響を抑えた製品となっている。

  • 利用対象者:環境事業関係の研究者・技術者、葬儀関係者、商品開発やパッケージ製作をするデザイナー・クリエイター
  • 運営事業者:外部サイトへリンク 新規ウインドウで開きます。株式会社島田商店(外部サイト)
  • 住所:墨田区東墨田2-16-1(株式会社島田商店 第三工場)
  • 電話番号:03-3613-1328

和ガラス製品やガラス製造資料など、貴重なガラス関連資料が展示されており、これらを参考にして伝統的なガラス加工技術の研究・開発ができる。資料室では金型事業者が訪れて金型づくりの参考視察、工房ではニカワ加工による製品開発が行われている。同加工では、食器のほかに展示台や窓ガラスへの商品化に成功した。また、運営事業者の江戸切子職人による技術と「板ガラス」を応用した製品開発などがされており、商品化を目指している。若手後継者育成の一環として、近隣の専門学校生の実習研修を受け入れるなど、技術の復興と継承を目指している。

開発した製品例

「新しい江戸切子の多角的応用」
一般の板ガラスに拠点の工房で開発した着色技術により製作された、新しい江戸切子板の「写真立て」と「ガラス小皿」。江戸切子板は、幾何学的な切子模様に光が反射して、その影をも楽しむことができるため、伝統工芸品と現代のモダンなインテリアにも調和する。伝統と新技術により、多様な製品展開の可能性がある。

  • 利用対象者:板ガラス・江戸切子を応用した研究開発と製品開発に興味ある人、石膏つくり・スランピング・ウオーターブラストを応用した製品作りに興味のある人
  • 運営事業者:外部サイトへリンク 新規ウインドウで開きます。廣田硝子株式会社(外部サイト)
  • 住所:墨田区錦糸2-6-5
  • 電話番号:03-3623-4145

「新たな商品の企画」、「自社ブランドや商品の見直し」を考えている全国の職人・製造業者を対象とした、職人に寄り添った中小企業向けの商品開発ゼミを開催している。受講後、商品開発までできた際には販路についても寄り添い、「コト(技術)」「モノ(意匠)」「ミチ(販路)」をサポートする。また、毎月1回、区内外の職人のワークショップや職人がバーテンダーとなって交流する「職人BAR」を開催している。ここでは、全国各地の技術やものづくりコミュニティがつながっている。

拠点での取組例

「東京職人工房(商品開発ゼミ)」
商品開発のための15ステップをもとに、自社の事業や商品の見直し・分析、商品のイメージや方向性の検討、自社の強みの再定義、新商品等の企画作りのゼミです。受講後は、運営事業者との商品開発に進むことができ、自社の強みを活かした製品を開発できます。
※商品開発後は、コトモノミチでリリースイベントも開催できます。
※2019年に開設した拠点のため、本ゼミによる商品開発は今後に開始される予定。写真は株式会社石井精工(墨田区)が運営会社とコラボレーション開発した製品「ALMA」(アルーマ)アロマピンズ。同社の技術力を活かし、精密な金属加工技術でアルミの塊から一つひとつ削り出しています。

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このページは産業振興課が担当しています。