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更新日:2024年8月23日
ネズミに関する相談をお受けしています
ネズミの防除に関する個別相談を承っております。
また、毒エサの配布やその使い方のご案内も行っています。
事前の申し込みは不要です。生活衛生課窓口まで直接お越しください。
ネズミの習性
一般に家ネズミとはドブネズミ、クマネズミ、ハツカネズミをいいます。区内にはドブネズミとクマネズミが多くいますが、特にクマネズミは防除が難しく、その生態と行動を知ることが大切です。
ハツカネズミ(写真:(公社)東京都ペストコントロール協会)
クマネズミ(写真:(公社)東京都ペストコントロール協会)
ドブネズミ(写真:(公社)東京都ペストコントロール協会)
1 なわばり
家ネズミは一般に数匹から10数匹が群れとなり、巣を中心にエサを確保するため、なわばりを作り、他の群れの侵入を排除します。
2 異物反応
クマネズミは、家具などの配置が変わる、ワナなどが置かれるなど環境が変化すると強く警戒するので、エサの容器が変わると食べなくなることがあります。
3 夜間活動性
最も活動の盛んな時間は、日没後数時間と夜明け前です。ただし、家主が留守の場合やお年寄りだけの世帯では、昼間でも活動します。
4 身体能力と行動範囲
クマネズミは垂直の壁を昇り、たまに電線を渡る様子を見かけます。泳ぎは得意ではありません。主に天井裏や壁の中を住みかにします。ドブネズミは泳ぎが得意で、主に床下や下水を行動範囲としています。
5 隅行性
家ネズミは壁ぎわや物かげを通路として行動し、めったに広いところを横切ることはありません。
6 食性
家ネズミは多食ですが、胃が小さいので、1日の摂食回数が多いと言われています。また、いずれも雑食性で、クマネズミとハツカネズミはどちらかというと植物質で特に穀類を、ドブネズミは動物質を好みます。
防除法
1 侵入を防ぐ
最良の防除法は、家の外側からの侵入を防ぐことです。
クマネズミはパイプなども登ることができます。雨戸の戸袋、床下通風口、配管や配線の導入箇所など地面から軒下まで点検し、1から2センチメートル以上の隙間を見つけてふさいでください。侵入口は1つとはかぎりません。
留意点…いきなり侵入口を全部ふさぐと、天井裏や床下などで死んで、悪臭やハエが発生することがあります。
次の方法で家ネズミを追い出した後、侵入口をふさいでください。
- 家の中にある食べ物をネズミに盗られないようにします。
- 流し台などにある食器にたまった水や、縁にはねた水滴もふき取っておきます。
- 侵入箇所がいくつもある場合は、最もふさぎやすい場所以外全部ふさいでおきます。(常に出入りしている穴の縁には、黒く薄汚れたラットサインが見られます。)
シャッター上部隙間から侵入(ラットサイン)
戸袋の手掛け(ラットサイン)
電線導入口(ラットサイン)
4.残した侵入口を夕方、仮にふさぎ、翌日の早朝あけます。(閉じ込められると、警戒して侵入しなくなります。)
5.これを2から3日繰り返し、夜、ネズミの気配がなければしっかり穴をふさぎます。
6.しばらくして、再びネズミの気配があった場合は、まだ他に侵入口があるので、上記の手順を繰り返します。
※ネズミは水と食べ物がなければ、4日くらいで死んでしまいます。
※戸袋やシャッターなどが侵入口であるかを確かめるには、隙間に紙を貼ってみます。侵入口の場合はすぐやぶられます。
※ドブネズミは、土台や下水マスに沿って穴を掘り、床下から侵入する場合があります。
団地外壁の穴
下水マンホール脇の穴
侵入口を一時的にふさぐ材料
- 金網(網目は8ミリ以下のもの)
釘またはステップルで打ち付ける、万能接着剤で貼る、丸めて平らにつぶして隙間に押し込むなどしてつかいます。
床下通風口を焼き網とレンガで塞いだ模型(焼き網を2枚重ねて8ミリ以下の目にするほうが良い。)
- 金属タワシ
隙間や穴にきつく押し込みます。
配管導入部などの隙間を金属タワシで塞いだ模型
- パテ
配管周りの隙間をふさぎます。 - 家庭用セメント
土台と壁の隙間や破損部を埋めます。
セメントと砂がすでに混ざっているので水分を調整するだけです。速乾性のものもあるので場所によって使い分けます。
※隣の家との間隔が狭く、人が入り込めない場合は、侵入口を探すことはできないので、床下や天井をはがして点検する必要があります。
※自分で探すことができないときは、有料で公益社団法人東京都ペストコントロール協会(電話:03-3254-0014)にご相談ください。同協会では、ネズミ防除に対応できる協会加盟業者を紹介しています。ただし、依頼をする場合は、よく業者と話し合い、納得のうえご自身の責任で契約する必要があります。なお、ご自分で防除をする場合は以下の方法でおこないます。ただし、クマネズミの場合、罠や薬剤による防除効果は低いようです。
2 環境的防除
家ネズミの住みにくい環境を作ることが重要です。
- 食べ物や残飯を盗られないようにします。ペットのエサの食べ残しもきちんと片付けてください。
- 紙、布、ビニールなどは巣の材料となるので盗られないように片付けてください。
- 家の内外の整理整頓をします(重要)。ネズミの隠れる場所をなくすことで、ネズミが寄り付きにくくします。
3 機械的防除(わな)
- 生け捕りカゴ
カゴの入り口は大きいほうがよい。 - 粘着シート
粘着シートは、あわてて逃げたネズミが誤って踏むことでかかる場合がほとんどです。シートの上にエサを置くと立ち止まって、かえってかからなくなります。ハウス型は捕獲率が低く、また、安価なものは粘着剤の量が少ないので、逃げられやすいと言われています。 - パチンコ(バネ式捕そ器)
最初はバネを仕掛けず、パチンコの上や周りにエサを置き、辛抱強く食べさせます。パチンコの上のエサを食べるようになったらバネを仕掛けます。
※いずれも、ネズミが慣れると捕獲率が下がるので、罠の種類をとりかえながら使用してください。
4 薬剤(殺そ剤)による防除
薬剤による防除は、天井裏や床下などで死ぬことがあります。また、クマネズミはなかなか薬剤を食べないので工夫が必要です。(生活衛生課で殺そ剤をおわけするとともに、殺そ剤の使い方のチラシを配布しています。)
お問い合わせ
このページは生活衛生課 ※令和6年11月5日にすみだ保健子育て総合センター(横川5-7-4)へ移転しましたが担当しています。