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更新日:2007年2月20日
開催期間:平成12年9月23日(祝日)から平成12年12月17日(日曜日)まで
3階の常設展示、「すみだ粋の世界」。
今回の展示では、今年6月に墨田区無形文化財保持者に認定された方々の紹介を中心に、墨田区に受け継がれている伝統の技を展示しました。
また、印章彫刻の関連展示として、すみだの地とのゆかりも深い、江戸から明治にかけての篆刻の名家・浜村蔵六の篆刻をあわせて展示しました。
墨田区教育委員会では、優れた伝統的技術を有する方々を墨田区登録無形文化財として認定し、その保護・普及に努めています。平成12年6月には、小川政一氏(印章彫刻)・遠藤隆夫氏(三味線づくり)・藤村泰男氏(市松人形づくり)・塩澤カネ氏(錺金具づくり)の4名を認定しました。
篆刻家・濱村蔵六について
浜村家は、江戸時代から明治時代にかけて活躍した著名な篆刻家で、代々蔵六を襲名しました。蔵六とは、亀の異名で、亀鈕の銅印を所蔵していたことから号とし、銅印は蔵六居伝世の宝印として、代々に伝えられました(現在、東京国立博物館蔵)。
初世蔵六から三世蔵六は、横川一丁目の霊山寺に葬られ(震災により墓所は紛失)、また四世蔵六・五世蔵六は向島に永く在住するなど、すみだとは縁の深い一族です。
すみだ郷土文化資料館では、平成11年、五世蔵六の孫にあたる浜村家より、二世蔵六から五世蔵六までの印章41点や五世蔵六が訪中の際に使用したトランクなど総数52点もの貴重な資料を寄贈いただきました。
この展示会では、印章彫刻家・小川政一氏の墨田区登録無形文化財認定を機に、かつてすみだで活躍していた篆刻家浜村蔵六の作品を紹介しました。
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