ページID:739445305
更新日:2007年3月8日
開催期間:平成12年5月13日(土曜日)から平成12年7月2日(日曜日)まで
すみだ郷土文化資料館の3階、「すみだ粋の世界」では、すみだに伝わる、区の無形文化財に登録されている方々の伝統工芸品の数々を展示しました。
特に今回は、第2次大戦後、連合国軍によって接収された日本刀(通称:赤羽刀)をご紹介しました。
赤羽刀とは?
終戦直後、連合国軍は、日本に一切の武器引き渡しを命令し、刀剣類を主としたぼう大な数の武器が接収されました。これらの多くは廃棄されたり、海外に流出したりしましたが、北区赤羽の米第八軍兵器補給廠に集められた刀剣類のうち、美術的価値のあるもので旧所有者のわかったものは本人に返還されました。
こうしたいきさつから、接収された刀剣類は俗に「赤羽刀」と呼ばれています。
今回、国から譲与されました
近年、「赤羽刀」のうち旧所有者がわからなかったもの4500本余りが国に帰属することとなり、そのうち3209本が広く公開・活用を図るため、全国191の公立博物館に譲与されました。すみだ郷土文化資料館では、その中の7本を譲り受けました。
故大崎繁春氏が流れを受け継ぐ刀
資料館に譲与された「赤羽刀」の中には、区の無形文化財として登録されてい故大崎繁春氏(刀工)が流れを受け継いだ刀工の作品もあります。
「赤羽刀」は、長らく放置されたままになっていましたので、ほとんどが錆びついていますが、錆びついた日本刀を見る機会はめったにありませんので、その意味でも貴重な機会だと思います。
お問い合わせ
このページはすみだ郷土文化資料館が担当しています。