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更新日:2023年12月4日
日々の通勤や通学、観光などで多くの方が墨田区を訪れています。その際に、地震等の災害が起こった場合、電車等の公共交通機関の停止や自動車の利用禁止などに伴い、帰宅困難者が多数発生することが想定されます。
災害発生直後は、火災や落下物等により二次災害に巻き込まれる恐れがあり大変危険です。また、警察・消防などの人命救助の妨げにならないためにも、むやみに移動をせず、安全確認を行った後、ある程度の期間はその場所に留まっていられるよう対策を準備しておきましょう。
東京都では、平成25年4月1日に「東京都帰宅困難者対策条例」が施行されました。条例では、自助、共助、公助の具体的な内容が示されています。
外出中のとき
1 帰宅困難者心得10か条
- あわてず騒がず、状況確認
- 携帯ラジオをポケットに
- 作っておこう帰宅地図
- ロッカー開けたらスニーカー(防災グッズ)
- 机の中にチョコやキャラメル(簡易食糧)
- 事前に家族で話し合い(連絡手段、集合場所)
- 安否確認、災害用伝言ダイヤル等や遠くの親戚
- 歩いて帰る訓練を
- 季節に応じた冷暖準備(携帯カイロやタオルなど)
- 声を掛け合い、助け合おう
2 外出者の行動ルール
(1)むやみに移動を開始しない。
周囲の状況をよく確かめて、落ち着いて行動しましょう。
(2)まず安否を確認する。
災害ダイヤル171や携帯電話災害用伝言板等を活用し、家族や職場と連絡をとり、冷静に行動できるよう気持ちを落ち着かせましょう。
(3)正確な情報により冷静に行動する。
公共機関が提供する正確な情報を入手し、状況に応じて、どのような行動(帰宅、一時移動、待機など)が安全なのか自ら判断しましょう。
(4)帰宅できるまで外出者同士が助けあう。
一時待機できる屋内施設においては、要配慮者(高齢者、乳幼児、障害者、妊産婦等)を優先して収容しましょう。
帰宅困難者支援について
1 帰宅支援対象道路の指定
混乱収集後の徒歩帰宅者に対する支援を効率的に行うために、都県境超えた「帰宅支援道路」を東京都が指定しています。
2 帰宅支援ステーションの確保
東京都では、徒歩による帰宅者に対する支援の一環として、島しょを除く全都立学校及び東京武道館を「帰宅支援ステーション」として位置づけています。
帰宅支援ステーションでは、水道水、トイレ、テレビ及びラジオからの災害情報の提供を行うこととしています。
上記以外にもコンビニエンスストアやガソリンスタンド、ファミリーレストラン等も同じ役割を担います。
帰宅支援ステーションには、入り口など分かりやすい場所に表示が掲示されています。
3 一時滞在施設
東京都では、都立施設を大規模災害の発生時に帰宅困難者を一時的に受け入れる施設を指定しています。
また、区では、区立施設に加え、民間事業所等と協定を結び、一時滞在施設として指定しています。
No | 施設名 | 所在地 | No | 施設名 | 所在地 | |
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1 | 墨田区総合体育館 | 錦糸4-15-1 | 22 | 株式会社第一ホテル両国 | 横網1-6-1 | |
2 | 曳舟文化センター | 京島1-38-11 | 23 | 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ | 横網1-9-2 | |
3 | すみだトリフォニーホール | 錦糸1-2-3 | 24 | 株式会社東新アクア | 亀沢1-5-8 | |
4 | 皮革技術センター | 東墨田3-3-14 | 25 | 東京東信用金庫本部 | 両国4-35-9 | |
5 | 墨田川高等学校 | 東向島3-34-14 | 26 | 東京東信用金庫本店 | 東向島2-36-10 | |
6 | 両国高等学校 | 江東橋1-7-14 | 27 | 東京東信用金庫堤通出張所 | 堤通2-7-39 | |
7 | 本所都民防災教育センター | 横川4-6-6 | 28 | 東京東信用金庫隅田支店 | 墨田3-41-12 | |
8 | 日本橋高等学校 | 八広1-28-21 | 29 | 東京東信用金庫吾嬬支店 | 京島3-68-8 | |
9 | 本所高等学校 | 向島3-37-25 | 30 | 東京東信用金庫押上支店 | 文花1-7-4 | |
10 | 橘高等学校 | 立花4-29-7 | 31 | 東京東信用金庫駒形支店 | 東駒形3-19-8 | |
11 | 地域プラザBIG SHIP | 本所1-13-4 | 32 | 東京東信用金庫八広支店 | 八広1-32-7 | |
12 | 横川コミュニティ会館 | 横川5-9-1 | 33 | 東京東信用金庫本所支店 | 石原4-18-5 | |
13 | みどりコミュニティセンター | 緑3-7-3 | 34 | イーストコア曳舟二番館 | 京島1-1-2 | |
14 | 東駒形コミュニティ会館 | 東駒形4-14-1 | 35 | 鈴木興産株式会社 | 横川1-1-10 | |
15 | 梅若橋コミュニティ会館 | 堤通2-9-1 | 36 | トヨタ東京カローラ墨田店(トヨタモビリティ東京) | 吾妻橋3-13-12 | |
16 | すみだ生涯学習センター | 東向島2-38-7 | 37 | 情報経営イノベーション専門職大学 | 文花1-18-13 | |
17 | すみだ産業会館 | 江東橋3-9-10 | 38 | アパホテル 両国駅前タワー | 横網1-11-10 | |
18 | 国際ファッションセンター | 横網1-6-1 | 39 | トヨタモビリティ東京(株)墨田向島店 | 墨田2-1-1 | |
19 | 両国ビューホテル | 両国2-19-1 | 40 | ザ・ゲートホテル両国 | 横網1-21-3 | |
20 | メットライフ生命保険株式会社 | 太平4-1-3 | 41 | ホンダカーズ押上店 | 押上2-2-4 | |
21 | マークフロントタワー曳舟 | 京島1-36-1 |
事業者の皆様へ
1 事業者の責務
「東京都帰宅困難者対策条例」では、知事・都民・事業者が取組むべき対策が明記されています。そこでは、事業所の責務として
(1)一斉帰宅の抑制
(2)留めることのできる環境整備
(3)施設を利用するお客さまに対する措置を図ること
などとされています。
2 民間一時滞在施設への補助事業について
帰宅困難者を受け入れる一時滞在施設の拡大を図るため、都、区と協定を締結する民間企業等の一時滞在施設への備蓄を補助し、税の一部を減免する補助事業が行われています。
補助の適用には、一時滞在施設に係る協定締結や事業継続計画(BCP)の作成などが要件となることから、区でも補助を申請する事業者に必要な支援を行っています。
なお、事業継続計画(BCP)については、東京商工会議所のホームページに作成例が掲載されています。
駅前滞留者対策協議会
大規模地震等が発生すると、特に主要駅周辺では多くの滞留者による混乱が予想されます。発災直後、行政は救命救助活動を優先するため、帰宅困難者への公的な支援には限界があり、駅周辺の関係者が連携して混乱防止に取り組む体制が必要となります。
このことから墨田区においても主要駅ごとに駅周辺の関係者を構成員とした協議会を設置し、駅周辺における災害時の行動ルールの作成等についての協議を順次進めています。
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