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更新日:2024年8月21日
墨田区食品衛生キャラクター「すみだこ」
墨田区では、区民のみなさまや食品等事業者のみなさまとの相互の情報及び意見交換を行って、食品衛生監視指導計画を策定しています。
保健所ではこの計画に基づき、食中毒の発生防止、食品等の衛生的な取扱い、食品添加物の適正使用、適切な食品表示の徹底等、食品衛生の向上を目指して、食品取扱施設の監視指導、食品の抜き取り検査等さまざまな事業を実施しています。
令和5年度の監視指導の実施結果がまとまりましたのでお知らせします。
食品関係施設の監視指導
食品などを取り扱う施設は、食品衛生法により、許可や届出が必要となっています。保健所ではこれらの食品関係施設に立ち入り、監視指導を行っています。施設・設備や食品の取扱い、食品表示などについて、不適切な点が認められた事業者に対しては、その重要度に応じて口頭注意や文書による注意指導を行いました。その後、改善事項を書面で提出することを求めるなど、改善策を講じさせ確認しました。
食品関係施設:7,663施設
立ち入り延べ回数:2,875回
食品等の衛生検査
食品検査
墨田区内で製造・流通・販売される食品を抜き取り、食中毒菌や衛生指標菌などの細菌検査(一部ウイルス検査を含む。)や、食品添加物の使用が適正であるかなどの化学検査を実施しました。
食品検査検体数:186検体
うち東京都・特別区の措置基準に適合せず、「要注意」となった検体数:6検体
うち食品衛生法で定められた規格・基準に適合せず、「違反」となった検体数:0検体
食品の種類 | 検査検体数 |
---|---|
魚介類 | 28検体(うち要注意0検体) |
菓子類 | 27検体(うち要注意0検体) |
野菜類・果物及びその加工品 | 4検体(うち要注意0検体) |
そうざい類及びその半製品 | 89検体(うち要注意6検体) |
上記以外の食品 | 38検体(うち要注意0検体) |
合計 | 186検体(うち要注意6検体、違反0検体) |
不良となった食品の例
- サラダ:措置基準のうち細菌数及び大腸菌群数が要注意
- おにぎり:措置基準のうち細菌数が要注意
いずれも、ただちに健康に影響するものではありませんが、検査の結果「要注意」となった事業者に対しては、衛生管理のための指標菌として、その原因を究明し、指導を行いました。その後、再検査等で改善の確認を行いました。
違反食品の調査・対応
墨田区や他自治体、検疫所等行政機関が行った検査の結果、食品衛生法違反であることが判明した場合は、違反品をすみやかに市中から排除する措置をとります。
食中毒の調査・対応
食中毒やその疑いがある事件が区外で発生し患者が区内にいる場合や、区内の施設が何らかの関わりがある場合などは、食中毒関連調査として患者や原因として疑わしい施設すべてに対し調査を行っています。
食中毒関連調査:77件
調査対象人数:241人
調査対象施設数:57施設
区内の施設が原因で発生した食中毒
食中毒の原因施設と判明した区内施設3軒に対しては、改善策を講じさせ、再発防止に努めました。
原因物質 | 発生年月 | 食中毒事件の概要 | 行政措置 |
---|---|---|---|
カンピロバクター | 令和5年9月 |
飲食店を利用した1グループ(4名)から、消化器症状を呈する食中毒が発生 | 営業停止命令4日間 営業自粛3日間 合計7日間 |
ノロウイルス | 令和6年2月 | 飲食店を利用した2グループ(5名)から、消化器症状を呈する食中毒が発生 | 営業停止命令3日間 営業自粛4日間 合計7日間 |
カンピロバクター | 令和6年2月 | 飲食店を利用した1グループ(4名)から、消化器症状を呈する食中毒が発生 | 営業停止命令7日間 合計7日間 |
食品表示の相談・監視指導
食品表示法に基づく表示が適正に行われているか、監視指導を行いました。また、業者から食品表示の相談を受けた際は、適正な表示になるよう指導しました。
監視指導品目:1,999品目
相談件数:111件
食品に関する苦情・相談
保健所には「食品に異物が混入していた」「食品を食べて気分が悪くなった」など、食品に関する様々な苦情が寄せられ、それらの原因究明のための調査を実施しました。また、食の安全に関する相談も数多く寄せられました。
苦情処理件数:142件
食の安全に関する相談件数:3,699件
関係者相互の情報及び意見の交換(リスクコミュニケーション)
監視指導計画の策定及び実施結果の公表等
ホームページや区報等で公表し募集したパブリックコメントを参考に令和6年度食品衛生監視指導計画を策定しました。また、食品衛生監視指導の事業実施結果について、区報やホームページにて公表しました。
食品衛生推進会議機能の充実
墨田区では食品事業者、消費者、学識経験者等14名の食品衛生推進員が委嘱されており、関係者相互の情報及び意見の交換を行っています。食中毒予防キャンペーンなど各種食品衛生普及啓発活動を、食品衛生推進員と協働で実施しました。このほか、食品衛生監視指導計画の策定においても、推進員による食品衛生推進会議に諮り、意見を求めました。
食品衛生知識の普及啓発
保健所では食中毒防止対策の一環として、食品関係営業者・従事者を対象に食品衛生講習会を実施しました。消費者等に対しても、食品衛生についての正しい知識の普及啓発のため、食品衛生講座や、食品衛生月間イベントとして食中毒予防キャンペーンを行いました。そのほか、区の広報紙やケーブルテレビ、チラシ配布、ホームページ、SNSにより、食品衛生情報を提供しました。
普及啓発事業 | 実施回数 | 参加人数 |
---|---|---|
営業者向け講習会 | 37回 | 1,440人 |
消費者向け講習会 | 10回 | 135人 |
食品衛生パネル展 | 4回 | 不明 |
区報掲載 | 50回 | なし |
ケーブルテレビ | 1回 | なし |
参考情報
過去に実施した食品衛生夏期一斉監視事業実施結果、歳末一斉監視事業実施結果について掲載しています。
お問い合わせ
このページは生活衛生課 ※令和6年11月5日にすみだ保健子育て総合センター(横川5-7-4)へ移転しましたが担当しています。