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平成31年度

ページID:634059804

更新日:2024年1月30日

本会議での代表質問について掲載しています。

テーマ1 気運醸成

中学生議員からの質問

 私たちはフィールドワークなどを行い、墨田区民のオリンピック・パラリンピックへの関心が低いことがわかりました。そこで、墨田区民を大人と子どもに分けて解決策を考えました。
 まず、大人に関心をもってもらうためには、オリンピックの日めくりカレンダーを墨田区内中に設置します。例えば、駅や東京スカイツリー、すみまるくんバスなどです。なぜそのように考えたかと言うと、当日まであと何日かわかるので身近に感じることができるからです。既に埼玉県狭山市では、市内の公立の小中学校に「東京オリンピックカウントダウンカレンダー」を設置しています。その結果、市民のオリンピックへの関心を高めることができたと思います。墨田区でもこのような取り組みをすれば、区民のオリンピックへの関心が高まると思います。なぜなら墨田区内中に設置することで、子どもだけではなく大人の目にも触れることができるからです。
 次に、子どもに関心をもってもらうためには、墨田区内の公立小中学校の献立表で選手の好きな給食を紹介します。なぜ献立表にしたかというと、中学生はみんな毎月必ず見るからです。
 こうすることで関心の低い小中学生でもオリンピックへの関心をもつことができると思います。このように、それぞれの解決策を考えることによって、大人も、私たち子どもも関心が上がると思います。そうすれば、墨田区全体がオリンピック・パラリンピックの関心が高まると思います。私たちができることは献立表の作成と、カレンダーの作成です。墨田区にお願いしたいことは、献立表に載せる選手へインタビューをすることと、墨田区内中に日めくりカレンダーを設置することです。
 この提案に対する区の考え方を伺いたいと思います。

区長からの答弁

 ただいまのご質問に順次お答えします。最初のご質問は、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会への関心を高めるために、墨田区内に日めくりカレンダーを設置することについてです。
 日めくりカレンダーは、東京2020大会について、日頃から関心を持ち、大会が近付いてくることを実感できるものだと思います。ご指摘のとおり、他の自治体において、小中学校へカウントダウンカレンダーを設置していることは承知しており、「あと何日」といった表示をするカレンダーの作成や設置は、大会に向けた気運醸成につながると考えます。区では、大会開催1年前を契機として、ボクシングの競技会場である国技館や公式練習会場の墨田区総合体育館、そして区役所庁舎の1階にカウントダウンボードを設置しました。また、区のホームページのトップページにもカウントダウン表示を行うなど、気運醸成に努めています。今後、より効果的に多くの方の関心を高めるとともに、大会が近付いてくる楽しさをお伝えできるよう、他の自治体の導入事例等を踏まえ、ご提案の日めくりカレンダーの活用について、教育委員会と協議していきます。
 次に、給食の献立表に選手のインタビューを載せることについてです。
 献立表の中で「有名な選手が、子どものころ大好きだった給食メニュー」を紹介することは、児童・生徒の皆さんやご家族にとってスポーツ選手を身近に感じると同時にオリンピック・パラリンピックへの関心が高まる、よい提案だと思います。区立小中学校では、有名スポーツ選手や元オリンピック・パラリンピックの選手等を招待し、講演会や実技指導を行っている学校があります。そのような機会に、学校の先生の指導の下で、児童・生徒の皆さんから、アスリートに、直接、給食に関するインタビューをしていただき、その内容を掲載することなども考えられますので、関係機関と連携し、具体的な方法について、協議検討していきます。
 以上で、ご質問に対する答弁を終わります。

テーマ2 おもてなし

中学生議員からの質問

 墨田区にはクールシェアがあります。私たちは近所の人々にきいたり、実際にクールシェアスポットをまわってみたりしました。
 その結果、近所の人々でクールシェアについて知っている人々がほとんどいませんでした。クールシェアスポットにはお金を払わなくても休める涼しいところがありました。さらにそこには墨田区の行事などのチラシがあり、外国人のために英語表記のものもあり、分かりやすいと感じました。そこで私は、「クールシェアは墨田区の一部でしか機能していない」という課題を見つけました。課題を解決するために、クールシェアスポットを増やし、今より暮らしやすい街をつくり、墨田区を明るくすることが、「おもてなし」につながると僕は考えました。
 これを実現するために、私たち中学生には、地元の人々と協力し、個人のお店を利用したクールシェアスポットをつくることや、クールシェアの取り組みをSNSで発信していくことができると思います。墨田区では、ミストなどの涼しくなる機械の設置やクールシェアマップの作成・配布、墨田区の名物を利用したオリジナリティーのでる看板の作成などを行ってもらいたいです。このようなことをすることにより、墨田区がより暮らしやすくなります。
 もしこれらが実現された場合、墨田区はこのクールシェアマップを通して、地域の人々との交流がより深まります。それは墨田区を知るきっかけになると思います。また、墨田区に訪れた人々によかったと思ってもらえば、「おもてなし」につながり、明るい墨田区になっていくと思います。
 私はこのように、より良い未来に墨田区がなることを望んでいます。以上の内容を提案します。

区長からの答弁

 ただいまのご質問に順次お答えします。
 最初のご質問は、クールスポットを増やし、“おもてなし”につなげることについてです。
 クールシェアは、多くの人が涼しいところに集まり、エアコンの使用を減らし、省エネを図りながら地球温暖化防止に貢献するという考え方です。ご提案のとおり、区としても単に広場や公園などをクールスポットとするだけでなく、その趣旨を地域の方々にも理解してもらい、飲食店や文化観光施設などに広げて、「涼(すずしさ)」を共有することで、人々の交流を増やし、まちの活性化や墨田区を訪れる観光客等へのおもてなしにもつなげていきたいと考えています。
 次に、クールシェアの取り組みの普及についてです。
 現在、区では、ポスターなどの作成を通じて周知するほか、協力を頂いた店舗等では、実施していることがわかるようシールを貼ってもらったり、のぼり旗を置いていただくことも検討しています。ご提案のあった区の名物を利用したオリジナリティーのある看板については、ユニークなアイデアであり、検討させていただきたいと思います。
 なお、現在、東京2020オリンピック・パラリンピック大会のボクシング会場となる国技館周辺の暑さ対策として仮設ミストの設置などを検討しているところです。また、クールシェアマップについては、現在、作成中であり、パソコンやスマートフォンでも検索できるようにするほか、外国語版も検討しています。今後は、こうしたクールシェアの取り組みを区内に順次広げていきたいと考えています。区では、これからも区民や事業者の皆さんにクールシェアについてご理解とご協力を得られるよう努め、地域の人々との交流が深まり、訪れた人々への「おもてなし」につながる明るい墨田区を目指して、取組を進めていきます。
 以上で、ご質問に対する答弁を終わります。

テーマ3 レガシー

中学生議員からの質問

 私達は、レガシーに関する提案をいたします。レガシーとは、遺産という意味です。私達が残せる、オリンピック・パラリンピック後のレガシーについて討議した結果、路上喫煙を無くす取組について提案したいと思います。
 私達が普段、路上喫煙者の様子から、痛苦を感じる点が二点あります。一つは、目が痛くなることです。自転車に乗っている時や、歩いている時、タバコの煙が目に入り、痛くなったことがありました。二つ目は、路上に火がついたままタバコが捨てられていることです。歩いているとき踏んでしまい、不快に思いました。また、公園で小さな子供が拾おうとしていて、母親が注意していたのを見たことがあります。どちらも危険で、早急に解決しなくてはならない問題です。タバコを根本から無くすのは難しいことですが、「タバコをやめよう」と思うきっかけを作ることが大事だと考えました。そこで私たちは、自分達、中学生ができることを軸として三つの取組を考案しました。
 一つ目は、ボランティア清掃です。地域で行っているボランティア清掃を通して、「吸い殻の落ちていない墨田区=ポイ捨てをしにくい墨田区」を目指すというものです。二つ目は、募金活動です。ボランティア清掃の際に募金活動をし、そこで集まった資金をもとに喫煙所を増やしていくということです。三つ目は、ポスターコンクールです。小中学校で、ポスターコンクールを開催し、選ばれた作品を地域に貼り、多くの人に見てもらうことで、路上喫煙を無くしていけることを願います。以上で、提案を終わります。
 2020年に東京オリンピック・パラリンピックが行われることをきっかけに、少しずつ路上喫煙が無くなっていくことを切に望みます。そして、吸う人も吸わない人もより良く過ごせる墨田区を私達と共に築き上げていただきたいと思います。
 この提案に対する区の考えをうかがいます。よろしくお願いします。

区長からの答弁

 ただいまののご質問に順次お答えします。
 最初のご質問は、ボランティア清掃についてです。
 現在、区が設置している8つの喫煙所及びその周辺は、啓発指導員が、路上の吸い殻を集めるなどの清掃を行っています。また、区では、町会長・自治会長のみなさんに環境改善推進員になっていただき、まちの美化活動などをお願いしています。さらに、一部の区立公園、児童遊園などは、区が地域のみなさんと協定を結び、公園内の清掃もお願いしています。
 これらに加え、日々清掃を行っていただけるボランティアの方々が増えれば、今以上に区内がきれいになります。区としても、ボランティアの方々にお願いできる範囲、衛生や安全などを検討しながら、ご提案の内容については参考とさせていただきたいと思います。
 次に、喫煙所設置のための募金活動についてです。
 ボランティア清掃の際に喫煙所を設置するための募金を行っていただくことは、区として大変ありがたいことですが、現在、新たに喫煙所を設置するために、適切な場所を確保することが難しい状況にありますので、当面は、現在ある喫煙所を活用しながら、喫煙マナーの向上を図っていきたいと思います。
 最後に、路上喫煙防止のためのポスターコンクールについてです。
 地域の小・中学生の皆さんが制作したポスターがまち中に掲示されることは、喫煙する大人が見て、自身のマナーを見直すことや、禁煙のきっかけにもつながると考えます。また、コンクールを通じて、皆さん自身が、喫煙やマナーなどについて考え、家族や友達と話し合う、とても良い機会にもなりますので、ご提案の内容については参考にさせていただきたいと思います。
 私は日頃から、人と人とがつながることで地域の課題を解決する力を「地域力」と定義し、その力を向上させたいと考えています。今回のご提案は、そのためにも大変有効なものであると思います。また、東京2020大会のレガシーとして、誰もが快適に暮らし続け、多くの人々が訪れる墨田のまちを作っていくことにもつながりますので、これからの区政の参考とさせていただきます。
 以上で、ご質問に対する答弁を終わります。

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