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令和6年度

ページID:934991871

更新日:2025年2月28日

本会議での代表質問について掲載しています。

テーマ1 にぎわいと活力にあふれるまち すみだ

中学生議員からの質問

 私は、工芸体験に関することを区にお伺いします。
 墨田区は「ものづくりのまち」と言われます。しかし現在、区内就業率の低下によるベッドタウン化、少子高齢化や後継者不足による工場の減少などが原因で産業の空洞化が起きてしまうかもしれない危機に面しています。
 区の工芸品に関する事業についてインターネットで調べた結果、文化芸術振興事業では北斎ふるさと納税を通して返礼品をきっかけに墨田区の魅力を発信していることがわかりました。また、街中では「すみゆめ」というポスターを見かけました。地域資源を生かしながらまちの魅力を見出すアートプロジェクトであり、様々な方法で墨田区が産業を盛り上げようとしていることに気づかされました。そこで、私からの質問は、将来の産業の衰退を防ぐため、若い世代に向けた魅力の発信が必要であると考えていますが、区では今後どのように考えているかお伺いします。
このことに対して、私から提案があります。
 小中学校の美術や総合、社会の授業などの一環として、墨田区の文化やものづくりに触れる機会を取り入れていただきたいです。具体的には、生徒が実際に墨田区のものづくりを支える町工場や中小企業に赴いて実際の現場を見学させていただきます。また出張授業で職人さんに学校に来ていただき、工芸品を作る体験や実際に作っている姿を見学したりできるような授業です。
 さらに、その事後学習で教えてくださった職人さんへのお礼としてその見学先の魅力を紹介します。例えば、ポスターを作って公共施設など目に付く場所に掲示したり、中学生が工場を紹介している動画をSNSで発信したりします。これらの作成物を通して、工芸品に興味を持ち、ものづくりを続けてみたい、支えたいと思う人が増えることが、将来の墨田区の産業の活性化に繋がると思います。この提案について、区には、学校と事業者への声掛けをお願いしたいと考えています。
 以上の提案に対する、区の考え方を伺います。よろしくお願いします。

区長からの答弁

 ただいまのご質問にお答えします。
 工芸品体験や町工場・中小企業への社会科見学の実施と情報発信についてです。
 本区は、伝統工芸に加えて、繊維や印刷、皮革、金属加工など様々な業種が集積する「ものづくりのまち」として発展してきました。
 区では、高い技術力を持つものづくりのPRとして、「小さな博物館」や「工房ショップ」、「マイスター」の3つからなる「すみだ3M運動」を進めてきました。
 また、「スミファ すみだファクトリーめぐり」や「ものづくりフェア」というイベントで、工場見学やものづくりのワークショップ等を通じて、区内外の皆さんに、地域産業を知っていただく機会を作っています。
 ご提案にありました、若い世代に向けた魅力の発信は大変重要と考えており、小・中学校の児童・生徒の皆さんが、区内産業の現場を知っていただけるよう、地域の文化やものづくりに触れる機会を増やすなど区の産業の魅力を効果的に発信していきます。現在、小中学校の授業においても、キャリア教育などで、ものづくりの現場を見て、体験できる機会がありますので、ご提案のようにそれを広げることができるよう、教育委員会と連携して取り組んでいきたいと思います。
 また、区では、児童・生徒の皆さんが「スミファ」や工場見学等に参加したあとで、その振り返りの学習を行うこともあることから、ご提案のように、現場取材が可能な事業者を紹介することや、SNSや動画を使ったPR活動をすることに対して参加者を募集するなど、様々な協力をしていきたいと考えます。
 今後も、中学生の皆さんのフレッシュな視点やアイデアを区の産業振興に活かし、「にぎわいと活力にあふれるまち すみだ」の実現を目指した施策を進めていきます。以上で、ご質問に対する答弁を終わります。
 ご質問、ありがとうございました。

テーマ2 みんながいきいきと暮らせるまち すみだ

中学生議員からの質問

 私は、墨田区の中学生が放課後を使って小学生に勉強を教えたり、一緒に遊んだりするボランティア活動を提案します。
 現在、日本では、夫婦のいる世帯全体の約7割が共働きの家庭であり、子どもの孤立が問題となっています。墨田区も共働きの家庭が多く、子どもが孤立しやすい環境にあります。私の友人にも話を聞いたところ、放課後に自宅に帰っても両親が帰宅しておらず、1人で夜ご飯を食べていたり、家事をしていたという子がいました。そこで、私からの質問は子どもが孤立を感じないための環境、居場所の整備が必要であると考えていますが、区では今後どのように考えているかお伺いします。
 このことに対して、私から提案があります。
 それは中学生が小学生と放課後に交流するボランティアグループの発足です。
 具体的な活動内容としては、子どもたちが最も孤立してしまいやすい時間帯である平日の放課後を利用して、小学生が宿題でわからない問題を一緒に解いてあげたり、公園や体育館で一緒に遊んだりします。小学生にとっては色々な人と交流できるほか、学校とは違った新たな自分の居場所を見つけることができると思います。
 また、中学生が企画をした小学生との交流イベントを開催します。イベントについての企画は、中学生が中心となり、職員の方たちの協力も得ながら話し合いで行いたいと思います。小学生が「行ってみたい」と思う内容を考えるには、年齢の近い私たち中学生の意見が不可欠だと思います。イベントをきっかけに興味を持ってもらうことで「通ってみようかな」と考える小学生の増加に繋がります。
将来、墨田区で暮らす子どもたちが孤立することなく、家族や友人と楽しく過ごせるまちづくりを目指すことで、親子どちらにとっても更に魅力的なまちになっていくと思います。
 この活動を実現するために、中学生ボランティアの募集や開催場所の確保について墨田区に協力をお願いしたいです。
 以上の提案に対する区の考えを伺います。よろしくお願いします。

区長からの答弁

 ただいまのご質問にお答えします。
 第一は、子どもの放課後の環境や居場所の整備に対する今後の考え方についてです。最近では共働きの世帯が増え、ご案内のように子どもたちの放課後の居場所の必要性が高まってきています。区では、児童館や学童クラブ、放課後子ども教室など、子どもたちが安心して過ごせる環境や居場所づくりを進めています。
 今後も、子どもたちの意見を聞きながら、孤立するお子さんがいないように、そして皆さんが楽しく過ごすことができ、交流することができる、学校とは違った新たな繋がりが生まれる居場所の整備に取り組んでいきたいと考えます。
 第二は、小学生と放課後に交流する中学生ボランティアの募集やイベントの開催場所の確保についてです。
 放課後に、中学生が小学生に勉強を教えたり、一緒に遊んだりするボランティア活動は、大変良い取り組みであると考えます。区では、令和3年度の中学生区議会での提案をきっかけに、翌年から「中学生ボランティアによる学童クラブでの学習支援事業」を実施しており、子どもたちの交流の場として大変喜ばれています。
 ご提案のイベントの開催は、皆さんに興味を持っていただくきっかけとなることから、中学生ボランティアなどの意見を聞きながら、開催場所の確保や内容の充実を図り、こうした取り組みをさらに広げていきたいと考えます。
 今後も「こどもまんなか すみだ」を推進し、これからの墨田区を担う中学生の皆さんと一緒に、「みんながいきいきと暮らせるまち すみだ」の実現を目指して、全力で取り組んでいきます。以上で、ご質問に対する答弁を終わります。
 ご質問、ありがとうございました。
 

テーマ3 安全安心なまち すみだ

中学生議員からの質問

 私は、災害時の区民の安全に関することを区に伺います。
 日本は約30年で震度6強の地震が15回も発生している地震大国です。大規模な地震や水害などの災害時にどこに避難したらよいのか、予定していた避難所に避難できなかった場合はどう対応すべきなのか、決して他人事ではなく、自分ごととして考えることが大切だと感じました。
 墨田区の避難所に関する取り組みを調べてみると、各避難所の混雑状況や、開設状況についてまとめているサイトや、避難所を検索できるサイトがあることがわかりました。しかし、私の周りにはこれらの取り組みについて知っている人がほとんどおらず、災害時の避難について考えている人が少ないことが一番の課題であると考えました。そこで、私からの質問は災害時に、区民の安全を守るため、事前に防災に関する知識を周知することが必要だと考えていますが、区では今後どのように考えているかお伺いします。
 このことに対して、私から提案があります。
 区内の避難所を巡るスタンプラリーを行う事です。私は区が行なっている取り組みについて調べた時に、実際に自分の足で避難所に行かないから、あまり区民が記憶に残らないのではないかと考えました。その点スタンプラリーなら、小さな子どもも一緒に楽しめるし、一度に色々な避難所に行くことで、何らかの理由で避難所が使えなくなってしまった状況でも、避難所の選択肢が増えると思います。
 また、スタンプラリーの景品を賞味期限が切れそうな避難所の備蓄品や、防災に関するファイルなどにすることで、区民の防災に対する意識がさらに上がると思います。また、私たち中学生も企画やスタンプラリー中のスタッフとしての協力などができると思います。開催場所の確保、景品の用意などについては区に協力をお願いしたいと思っています。
 この提案内容を実現し、災害についての理解を深めることで、災害時だけではなく普段の生活から区民も安心した生活を送っていくことができるまちになっていくと考えます。
 以上の提案に対する、区の考え方を伺います。よろしくお願いします。

区長からの答弁

 ただいまのご質問にお答えします。
 第一は、事前に防災に関する知識を周知することについてです。
 区では自助・共助・公助の考え方に基づき、防災対策を進めています。区民の皆さんの安全を守るためには、その中の自助として、災害が起きた時の対応を自分ごととして考え、避難先や避難の方法など、防災意識を高めることは重要であると考えています。区ではこれまで、墨田区総合防災訓練や区報、 SNSなどで防災への意識を高める情報発信を行ってきました。今後もこのような取り組みを継続しながら、区民の皆さんが災害時に適切な避難行動が出来るよう、地域の避難所などを知っていただく工夫をしていきたいと考えます。
 第二は、ご提案をいただいたスタンプラリーについてです。
 小さな子どもから大人まで楽しめ、また中学生がスタッフとして協力するというアイデアは、楽しみながら防災力の向上に繋がる取り組みであり、素晴らしい提案であると考えます。
 区のイベントや地域の防災訓練などの機会に実施することを検討していきたいと思います。その中で、いただいたアイデアを参考に、イベント実施時において、備蓄食料や防災グッズを景品として配布するなど、検討していきたいと考えます。以上で、ご質問に対する答弁を終わります。
 ご質問、ありがとうございました。

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