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令和2年度

ページID:949842902

更新日:2024年1月30日

本会議での代表質問について掲載しています。

テーマ1 福祉

中学生議員からの質問

 私は高齢者の方々との交流を深めるため、中学生ボランティアの登録システム開設を提案します。現在墨田区では人口の22.5%を高齢者の方が占めています。その中で問題になっているのは老々介護の増加です。このままでは高齢者の方の負担が大きくなり、老後の暮らしが辛いものになってしまいます。そこで私達中学生がサポートできることはないかと考えました。この考えは中学生が定期的に参加できる制度です。
 まず、たくさんの中学生にボランティア活動を知ってもらうためにポスターの掲示や各中学校への手紙の配布などを行い、積極的に募集を行います。しかし、墨田区の高齢者介護の現状や課題について知らない場合、ポスターや手紙だけでは関心を持ってもらえないかもしれません。なので、区の職員に高齢者福祉の現状について学校で出前授業を行ってもらうなど、中学生が福祉に関心を持つきっかけになるような取り組みもしたいです。その後、希望者を集め定期的に研修を企画します。実際に参加できる生徒は中学生ボランティアの登録をしてもらいます。
 それと並行し、区内の高齢者施設を調査し、実際に必要なサポートや抱えている問題、そして要望などを確認していきます。この企画で私が一番大切に思っているのはボランティアを通して定期的に高齢者の方と中学生が交流を深め、孤立していく高齢者を減らしていくことです。反対に高齢者の方にいきいきとした生活を送ってもらうために、高齢者の方に様々なことを教えてもらえる機会やイベントを中学生ボランティアの中で企画していきます。例えば、料理教室を開催したり、昔遊びを教えてもらう場を設けたいです。こうした取り組みによって高齢者の方々にやりがいを感じてもらったり、地域の方々にこのような活動を知ってもらえる良い機会になると思います。
 中学生ボランティアの活動を通し、世代を超えて地域の方々がよりコミュニケーションをとれるようになり、1人1人が幸せに暮らすことが出来る町を作っていきたいです。
 この提案に対する区の考えを伺いたいと思います。

区長からの答弁

 ただ今のご質問にお答えします。
 まず、中学生ボランティアの登録制度と出前授業の実施についてです。
 現在、高齢化が進んだことにより、高齢者のみの世帯が増加し、老々介護や一人暮らしの高齢者の孤立が大きな課題になっています。墨田区では地域全体で高齢者を支える仕組みとして、「地域包括ケアシステムの充実」に取り組んでいます。ご提案の中学生ボランティアはこのシステムの担い手として、大変重要な活動であると思います。
 その活動にあたっては、高齢者福祉の現状を理解することがとても大切です。そうしたことから、区や、福祉現場の職員による出前授業は、中学生の皆さんが福祉の現状を知り、興味、関心を持つ良い機会になりますので、今後、教育委員会と連携し、実現に向けた検討を進めます。
 次に、具体的なボランティア活動についてです。
 例えば、高齢者施設で職員や高齢者の話を実際に聞くことは、その方の悩みや要望などの理解を深めるだけではなく、交流のきっかけとなり、高齢者の孤立防止にもつながります。まずは、ボランティア活動に適した場所や実施方法を検討していきます。
 最後に、高齢者のこれまでの経験や知識などを活かしたイベント企画についてです。
 高齢者と中学生との世代間交流は、高齢者にとっては生きがいづくり、中学生にとっては、様々な経験や知識を得るための貴重な機会となります。そこで、ボランティアが発足し、実際の活動が始まり、交流イベントが企画された際には、区として実現に向けて支援を行っていきます。
 「中学生ボランティアの活動を通して、世代を超えて地域の方々が、より良いコミュニケーションがとれるようになり、1人1人が幸せに暮らすことができるまちを作っていきたい」という熱い思いをしっかりと受け止め、私も、「だれもが、笑顔になれるまち」を目指し、全力で取り組んでいきます。
 以上で、ご質問に対する答弁を終わります。

中学生の提案が実現しました

令和2年度 テーマ1 福祉

テーマ2 まちづくり・防災・環境

中学生議員からの質問

 私は、食品ロス対策について事前研修や調べ学習を行いました。このことで分かったことは、食品ロス削減に対する企画自体は素晴らしいのに、知っている人が少なかったり、楽しめる企画でなかったりと改善できる点があることです。そこで、食品ロス対策について知る墨田区民を増やすためのPR、そして墨田区民が楽しめるような方法を考えました。
 まず、PRの方ですが、寄付者の善意によって、余った食品を、福祉団体に寄付するフードドライブについて私の周りの人たちで知っている人は残念ながら一人もいませんでした。そこで私は、中学校の道徳の授業で、食品ロス削減の方法や必要性を訴えることが必要であると考えました。仮に、その中学生たちが「フードドライブは大切」ということを知り、その親や同級生などに伝われば、おのずとフードドライブが知れわたり、墨田区の食品ロスは減ると思います。
 次に、子どもから大人まで楽しめるような企画にすることです。このことについては2つに分けて話したいと思います。
 まずは、場所についてです。現在、フードドライブを行う場所は3か所、食べきり推奨店は22か所しかありません。特にフードドライブは、実施場所から1500メートル以上離れている住居もあります。そこで、私はフードドライブを町内会でやることを提案します。そうすれば、「ついでに」と来る人が増えると思います。
 次に方法についてです。フードドライブについて考えると、寄付者の負担が大きいと感じます。そこで、私は、ラジオ体操のようにポイントで何かをもらう企画を提案します。例えば、1か月に1回フードドライブがあるとして、6回で500円分、12回で1000円分の食べきり推奨店の商品券をもらえるとします。そうすれば、フードドライブの回数は増え、食べきり推奨店にも行け、困っている人に食べ物を寄付でき、たくさんのメリットがあります。
 改めて、私は中学生に対し、フードドライブへの参加を推進すること、フードドライブを町内会で行うこと、フードドライブをポイント制にすることを提案します。
 この3つの提案に対する区の考えを伺いたいと思います。

区長からの答弁

 ただいまのご質問にお答えします。
 まず、墨田区内の中学生の皆さんにフードドライブを知ってもらうための取り組みについてです。墨田区では、これまでもフードドライブについて、ホームページ、広報紙、イベントなどを通してPRを行っているところです。今後、より多くの人に知ってもらえるよう、さらに工夫をしていきます。
 次に、中学校の道徳の授業を活用するという提案についてです。
 食品ロスの削減の方法や必要性について学ぶことは、とても大切なことです。道徳の授業に限らず、家庭科や社会科、総合的な学習の時間などに、食品ロスやフードドライブについて、取り扱うことが考えられます。そして、消費活動などの身近な生活が、環境や社会に及ぼす影響について理解し、責任ある消費行動を学ぶことができます。さらに、授業で学んだことを生徒の皆さんが、各家庭で生かしていくことで、食品ロスについての意識が高まり、廃棄する食べ物を減らすことにつながると思います。
 次に、フードドライブを町会・自治会で行うことについてです。
 フードドライブは現在、区立公園を中心に古着などの回収と同時開催で、年間24回、地域を巡回して実施しています。これに加えて町会・自治会をフードドライブの活動場所とすることは、その活動が一層推進され、地域もより元気になっていくと思います。今後、区から町会・自治会へフードドライブについて積極的にお知らせし、より多くの方々に活動の意義を伝えていきます。
 最後に、フードドライブのポイント制についてです。
 フードドライブが皆さんの優しさや思いやりの気持ちから行われるものであることから、ポイント制の導入は難しいところもありますが、「フードドライブは、寄付者の負担が大きい。」と感じていることや、「子どもから大人まで楽しめるような企画にしたい。」という考えは、とても大切です。ご提案の趣旨を踏まえ、これからも、より多くの皆さんに参加してもらえるような取り組みを行っていきます。
 以上で、ご質問に対する答弁を終わります。

テーマ3 地域力

中学生議員からの質問

 私は、今回の事前学習で、北斎と関連事業について初めて深く学ぶことができました。今回の事前学習で感じたことがあります。それは、「歴史をよく知らない人からしたら、北斎と関連事業の内容は理解できるのだろうか」ということです。そこで私は、歴史に詳しくない人でも北斎について知ってもらうためにはどうしたらよいかを考えました。
 まず、私は歴史に詳しくない人の中でも、特に保育園児などの幼い子供達に、北斎について知ってもらうことが重要だと思っています。その理由は、私自身が幼い頃、周りの大人から北斎のダイナミックかつ繊細な所や、世界中の人々の心を打つ独特な力、200年経っても多くの人を飽きさせない魅力など、教えてもらった北斎の様々なすばらしさを今でも覚えているからです。つまり、幼い頃に北斎について知ってもらうことで「墨田の北斎!」というイメージをもち、地域への愛着が高まっていくのではないかと考えました。みんなの地域への愛着が高まっていくことで、地域力はどんどん強くなっていくと思います。
 しかし、それを行うにはある問題があります。それは、どのような手法で分かりやすく、印象に残る方法で北斎について教えるのかということです。そのため、私の身近にいる保育園児がどのようなものに関心を持っているのかを検証してみました。すると、毎晩「絵本」を読む、そして、ほぼ毎日「ぬり絵」をし、「ぬり絵」が大好きだという2つのことが分かりました。そこから、北斎をモチーフにしたキャラクターを私たち中学生が提案し、作成し、北斎の一生を分かりやすくした絵本を作り、幼い子供達が多く集まる施設に寄贈してみてはどうかと考えました。
 さらに、そのキャラクターや北斎の作品を幼い子でもぬれるような簡単にした作品のぬり絵を作り、無料ダウンロードできるようにする方法も考えました。それを行うには専門的な知識が必要になることや、かなりの費用がかかるという課題もあります。でも、取り組みを続けることで墨田に住む子供達が歴史に詳しくない方々や日本を訪れた人々に、私の大好きな北斎を後々発信してくれることでしょう。それは多くの人に墨田区を知ってもらうことにもつながります。
 この提案に対する区の考え方を伺いたいと思います。

区長からの答弁

 ただいまのご質問にお答えします。
 世界的な絵師である葛飾北斎は、今から、ちょうど260年前にすみだの地で生まれました。北斎の作品は、日本だけではなく、世界でも高い評価を得ています。そこで、郷土の偉人、北斎を顕彰し、地域の皆さんに愛着を深めていただくために、「すみだ北斎美術館」を平成28年11月に開設しました。
 美術館では、より多くの児童の皆さんに北斎を知ってもらうため、区内の小学校に学芸員を派遣し、北斎の絵をお手本にして、実際に描いてもらうなどの出前授業を実施しています。また、小学生、中学生の皆さんが、美術館に見学に来られた時には、学芸員が北斎の作品を解説したり、北斎とすみだの関わりなどを紹介したパンフレットを配布したりしています。これらの事業を通して、すみだと北斎への愛着を高めていこうと日々取り組んでいるところです。
 ご提案のあった「北斎をモチーフにしたキャラクターの作成や幼児向けの絵本、塗り絵の作成」は大変素晴らしいものであり、美術館で行っている出前授業の取り組みとも合いますので、キャラクターデザインなどの具体的なご提案があれば、すみだ北斎美術館としても、協力します。
 ご提案の「幼い頃に北斎について知ることで、「すみだの北斎!」というイメージを持ち、地域への愛着が高まっていくのではないか」とのお考えは、幼い頃の体験をもとにしており、大変説得力があり、私も大いに共感します。
 同じような体験を、多くのお子さんにしてもらい、「世界中の人々の心を打つ北斎のダイナミックかつ繊細な画風」や「200年経っても多くの人を魅了する作品の素晴らしさ」を大勢の方に知ってもらい、地域への愛着を深めていただき、地域力の向上につなげていきます。これからも、北斎の魅力を自らの言葉で発信し、応援してもらえるよう、よろしくお願いします。
 以上で、ご質問に対する答弁を終わります。

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